温かい食べ物や飲み物が恋しくなる、寒い冬――。今回は、冬の定番あったか料理とホットドリンクをいくつかピックアップして、犬に与えられるかどうかを解説します。食べ物は犬の健康と直結するとても大切なものですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
お餅
冬の定番食材といえば、お餅という人も多いでしょう。焼いて食べるのもよし、お雑煮やおしるこにするのもよしのおいしい食材ですが、犬に与えるのはNGです。お餅の成分自体はもち米なので、中毒症状を起こす心配はありませんが、犬はもともと食べ物を丸飲みする習性がある動物。のどに詰まらせる危険性があるので、注意しましょう。
ちなみに、犬の食べ物に味付けは不要なので、お雑煮に使用される味噌は塩分が多く、おしるこの砂糖は糖分が高すぎます。犬には絶対に与えないようにしてください。
お鍋
寒い日に食べたくなる、お鍋。野菜もたっぷりで人にとってはヘルシーなお料理ですが、犬には要注意! お鍋の具材として定番の白菜や豆腐、キノコ類、鶏肉などは、味をつけず量に注意すれば犬に与えても問題ありません。
しかし、味がついているお鍋は当然ながら犬には与えてはいけませんし、お鍋には犬に危険なネギや、玉ねぎなどを使用した肉団子が入っていることも。愛犬の安全のためには、与えない方がよいでしょう。
ホットココア
幅広い年齢層から愛される、冬のあったかドリンクといえば、ホットココアでしょうか。しかし、ココアはチョコレート同様、中毒症状を引き起こすことがある犬にとって危険な食材のひとつです。最悪の場合は死に至ることもあるので、絶対に与えないでください。ちなみに、ホットコーヒーもNGです。
また、ホットココアに使用されることの多い人用の牛乳にも注意しましょう。犬に牛乳を与えるときは、大さじ1程度を倍以上に薄めてください。ただし、「乳糖不耐症」の犬に与えるのは厳禁です。
甘酒
初詣などでも配っていることの多い甘酒。意外かもしれませんが、甘酒は、アルコールや塩分・糖分が使用されていないものであれば、犬に与えてもOKです。米麹や酒粕を原料に作られているため、発酵由来の成分が豊富に含まれ、整腸作用が期待できるでしょう。犬に与える場合は、大さじ1杯くらいを目安にしてください。
焼き芋
日本の冬の風物詩ともいえる、ほっかほかの焼き芋は犬に与えてもOKの食べ物です。その材料となるさつまいもは、ビタミン類や食物繊維を豊富に含んでいるため、免疫力の向上や便秘改善効果などが期待できるといわれています。ただし、糖質が多いので与えすぎは肥満の原因に。与える場合は、15g程度を目安にしてください。
このように、犬に与えられるあったか食べ物・飲み物はいくつかありましたが、犬の主食はドッグフードがベストです。量や頻度には注意し、お楽しみ感覚で与えるようにしましょう!
参考/「いぬのきもち」『犬の食べ物図鑑 与えてOK?NG? 2017最新版』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 髙﨑一哉先生)
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『この野菜、犬に与えてOK?NG?犬が食べてもいい・食べてはいけない野菜』
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。