年齢を重ね、体力や筋力などが低下しがちなシニア期の犬。犬はシニア期に入ると、これまでとは違った、シニア犬特有のストレスを感じやすくなるといわれています。今回は、シニア犬がストレスを感じやすくなる3つの原因と、それに合わせた飼い主さんの対処法をご紹介します。
その1:感覚機能の低下
犬はシニア期に入ると、老化によって嗅覚や聴覚、視覚などの感覚機能が低下するため、飼い主さんがこれまで通り接していても、その存在に気が付きにくくなってしまいます。例えば、飼い主さんがいつも通りに愛犬をなでたとしても、「突然、誰かに触られた!」などと感じるようになることが……。
感覚機能が低下したシニア犬は、触られることすらストレスになってしまうことがあるのです。
この場合の対処法
愛犬に感覚機能の低下が見られたら、家の中でもリードをつけておくようにし、愛犬に触るときは、リードを軽く引いて知らせてあげましょう。
その2:体の衰えによる痛み
シニア犬になると、関節や歯など体のあらゆるところが衰えて、痛みを感じることがありますが、犬はそれを言葉で伝えることができません。飼い主さんがすぐに気付いてあげられればよいのですが、そうでない場合は、ストレスを感じ続けてしまうことになるでしょう。
この場合の対処法
飼い主さんが早めに愛犬の体の異変に気が付けるように、毎日愛犬の体を触ってチェックする習慣をつけましょう。また、動物病院で定期的に検診を受けると安心ですよ。
その3:飼い主さんのイライラ
シニア犬になると、粗相が増えるなど、何らかの介護が必要になることがあります。頭では仕方のないことと理解しているつもりでも、日々の介護に追われた飼い主さんは、無意識の間に愛犬に対してイライラしてしまうことも……。
犬はそんな飼い主さんの気持ちを察知し、ストレスを感じるようになってしまうのです。
この場合の対処法
年を重ねた愛犬を受け入れて、やさしく接するように心がけましょう。粗相をするならオムツをつけるなど、飼い主さんと愛犬がともに快適に暮らせる工夫をすることも大切です。
このように、シニア犬になると、今までできていたことができなくなるなど、心身ともにストレスを感じることが増えていきます。長年ともに暮らしたパートナーがより快適に過ごせるよう、できるだけストレスを感じさせない方法を考え、取り入れていきましょう。
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『絶対に気づいてあげたい!シニア犬が感じやすい3大ストレス』
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。