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【獣医師解説】小型犬より大型犬のほうが寿命が短い理由

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人間の年齢に換算すると、小型犬よりも大型犬の方が早く年を重ねるといわれています。同じ犬なのに、からだのサイズで年齢の重ね方が違うのはどうして?今回は、犬の年齢の重ね方についてご紹介します。

犬は人間よりも早く歳をとる

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可愛い子犬を家族に迎え入れた時から1年経つと、犬は成犬へと成長します。人間と犬、同じ空間で同じ時間を過ごしているのに、時間の流れ方が異なり、圧倒的に犬の方が早く成長して、飼い主さんよりも早く歳をとってしまうのです。

同じ犬でもからだのサイズで年のとり方が違う

犬は人間よりずっと早く年をとる動物ですが、人間の年齢に換算してみると、小型犬よりも大型犬の方がより早く年を重ねるといわれています。これは、小〜中型犬と大型犬では成長と老化のスピードが違うからです。

人間の年齢に換算した犬の年齢計算方法がありますが、小型犬と大型犬では計算式が違います。愛犬のサイズに合わせて計算してみてください。

  • 「人間の年齢に換算した小型犬の年齢」=(犬の年齢+4)✕4

  • 「人間の年齢に換算した大型犬の年齢」=12+(犬の年齢−1)✕7


面白いことに、犬は1才のお誕生日を迎えたとき、人間の年齢にすると小〜中型犬は17歳ですが、大型犬だと12歳だといわれています。しかし、3才になると小〜中型犬は28歳ですが、大型犬だと26歳、4才の時点では、小〜中型犬は32歳、大型犬だと33歳となります。

それぞれ全く同じ誕生日だとすると、3才までは小〜中型犬の方がお兄さんやお姉さんで、大型犬の方が弟や妹のイメージですね。しかし、4才を超えるとこの関係性が逆転し、5才では36歳と40歳、8才では48歳と61歳、10才では56歳と75歳、15才では76歳と110歳と、大型犬の方がどんどん歳を重ねるのが早くなります。

同じ犬でもからだのサイズで年のとり方が違うのです。

小型犬と大型犬で年の重ね方が違う理由

大型犬と小型犬
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大型犬の方が小型犬よりも歳を重ねるのが早い理由は諸説ありますが、その1つが、大型犬が大きなからだを維持するために、小型犬よりも細胞分裂を多く行うことの関連性です。細胞分裂を多く繰り返すことで、ガン細胞の発生率が高まることがわかっていて、大型犬にガンが多いことから、一般的に小型犬より大型犬の方が寿命が短いといわれています。

その他には、大型犬の方がからだの大きさの割に臓器が小さいことで、臓器に負担がかかり細胞の老化を早めている可能性や、犬種特有の遺伝子の違いが大型犬の寿命の短さの理由として考えられています。

1日1日を大切に

どの犬種、どの大きさの犬でも、人間よりも時間の流れが早いことは明らかです。愛犬と暮らす飼い主さんは、今回ご紹介した計算式を使って、犬の年齢の重ね方について考えてみませんか?愛犬が人間に換算すると何歳くらいなのか、一度チェックしてみると、1日1日がより大切に思えてくることでしょう。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE
「大型犬が小型犬より短命な理由とは?寿命や人換算年齢について解説!」
「【年齢換算早見表あり】犬の年齢について解説~人に例えると何歳?」
「人年齢に換算すると愛犬はいま何才? 人年齢換算方法をご紹介」
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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