愛犬の毛や皮膚に、白い粉のようなフケがついていることはありませんか?この記事では、犬の体にフケが出る理由や原因、自宅でできる対処法を解説していきます。フケは乾燥しがちな季節に特に出やすいので、しっかり対策していきましょう!
そもそもフケはなぜ出るの?
犬の体にフケが出るのは、皮膚が新陳代謝を起こしているためです。皮膚を新しくするため、細胞は常に生まれ変わりを繰り返し、新しい細胞を作り出します。それにより不要となった古い細胞が、白い粉状の「フケ」となって表皮に出てくるのです。
この新陳代謝はもちろん人にも起きますが、人はお風呂などでフケを洗い流すことができますよね。しかし犬は毎日お風呂に入るわけにもいかず、特に被毛が長い犬だとフケが毛に絡まってしまうことも……。
よくないフケの原因
フケは新陳代謝によるものなので、出ても問題ないケースがほとんどです。しかし病気やストレスが原因となり、フケが大量に出てしまう場合もあります。ここでは、その主な原因を見ていきましょう。
原因① 乾燥している
乾燥しがちな季節になると、パラパラとしたフケが出てくることもあります。この場合、愛犬が乾燥肌である可能性が考えられるでしょう。乾燥肌は特に短毛種(フレンチ・ブルドッグ、ミニチュア・ピンシャーなど)に多く見られます。
対策としては、犬用の保湿スプレーでケアをする、保湿効果のあるシャンプーで体を洗う、部屋の湿度を適切に保つなどが挙げられます。
原因② 病気の可能性
フケが異常に出てしまう場合は、病気の可能性も。アトピー性皮膚炎や、新陳代謝の異常による脂漏症(しろうしょう)、カビが皮膚で増殖する皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)などの病気が考えられます。
犬が皮膚をかゆがっている、体の一部をしきりになめる、脱毛しているなどの様子が見られたら、一度動物病院で診てもらいましょう。
原因③ ストレスを感じている
中にはストレスが原因でフケが出る犬もいます。何らかのストレスを感じ、それを解消するために体をなめすぎた結果、皮膚炎になってしまうケースもあるのです。
生活環境が愛犬に適したものになっているか確認し、ストレスの原因を特定しなくてはなりません。
フケの対策にはシャンプーが効果的!
フケの対処法としては、シャンプーすることが効果的です。被毛だけでなく地肌までしっかり洗うことで、気になるフケを落としてあげましょう。
このとき注意したいのは、愛犬の肌に合ったシャンプーを使うこと。たとえば肌がベタつきがちな犬に乾燥肌用のシャンプーを使用したり、皮膚病でない犬に抗菌シャンプーを使ったりすると、さらなる皮膚トラブルにつながるおそれがあるので注意してください。
乾燥しがちな季節に特に注意したい、犬のフケについてご紹介してきました。フケは基本的に新陳代謝によって出るものなので、少量であれば問題ありません。しかし皮膚に異常が起きているケースもあるので、愛犬に変わった様子がないかをよく観察しておきましょう!
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が解説】犬がフケを出す原因は?家庭でできるフケ対策も!』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。