豆腐は、「畑の肉」と呼ばれるほど、栄養価の高い大豆を原料としています。そのため、「愛犬にも食べさせたい」と思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、「犬に豆腐を与えるときの3つの注意点」について解説します。
犬にとっては高カロリー!?
ヘルシーにみえる豆腐も、与え過ぎるとカロリーオーバーの恐れがあります。たとえば、同じ量の「鶏ささみ」と豆腐の栄養価を比べてみると、豆腐の方が約5倍もの脂肪分を含んでいることがわかります。
また、豆腐は与え過ぎにより、下痢をしやすくなってしまう心配があります。豆腐には水とマグネシウムが豊富に含まれているため、水分補給にはうってつけといえますが、一方で便がゆるくなる作用も。歯が悪くなった老犬や夏バテ気味の犬などに与えやすい豆腐も、たくさん食べると体調を崩す恐れもあるので注意しましょう。
大豆アレルギーに注意!
成犬で発症することも!?
犬の場合は、牛肉や乳製品などの動物性たんぱく質にアレルギー反応を起こすことが多いとされていますが、まれに豆腐や納豆などに反応する、大豆アレルギーの犬もいます。食物アレルギーは、子犬の時期に発症することが多いといわれていますが、成犬でも発症する可能性は十分あるので注意が必要です。
アレルギーを起こした際の症状とは?
アレルゲンとなる食物を食べた犬は、耳や口、目のまわりや足先に痒みの症状が現れます。さらに、下痢や嘔吐などの症状が出る場合も。皮膚に目立った炎症等もなく、季節に関係なく体を痒がったり、胃腸の不調が現れたりしたら、アレルギーを疑った方がよいかもしれません。
成分表示のチェックを忘れずに
大豆アレルギーの犬が食べるドックフードを選ぶ際は、成分表示を確認することを忘れてはいけません。特に、低カロリーをうたっているダイエット用のドッグフードなどは、カロリー調整のために、大豆のしぼりカスやおからなどを加えていることがあります。
適量を守ることが大切
人間が冷奴を食べるときには欠かせない、醤油やネギなどの薬味。犬に豆腐を食べさせるときは、塩分過多や中毒の危険があるため、与えてはいけません。必ず、豆腐だけを与えるようにしましょう。個体差にもよりますが、豆腐を与える際は「体重5kgの犬に対して小さじ2杯までが適量」であることを念頭に置いて与えてくださいね。
良質なたんぱく質やイソフラボンなどを含む豆腐は、適量を守れば、犬の健康にも役立つ食材です。愛犬の体調に気を付けながら、たまには、栄養抜群の「畑の肉」を与えてみませんか?
参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が解説】犬に豆腐を与えても大丈夫?適量やおすすめレシピ』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。