メス犬は定期的に発情期を迎えます。繁殖を行わないのであれば、獣医さんは病気を予防するために避妊手術を勧めるでしょう。今回は、避妊手術の相場と助成金について解説します。
避妊手術のメリットとデメリット
犬の避妊手術は、全身麻酔のリスクや太りやすくなるデメリットもありますが、子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの病気を予防し、望まない妊娠や発情に伴うストレスを防ぐことができます。
避妊手術の相場はどれくらい?
メス犬の避妊手術の相場は、小型犬が40,000〜60,000円、大型犬が60,000〜80,000円程度で、費用はオス犬の去勢手術よりもやや高めとなります。
処置によって値段が変わるので総額を確認しよう
避妊手術前は、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、点滴、麻酔などを、手術後は抗生剤、エリザベスカラー、手術服、入院、抜糸などの処置が行われます。
動物病院は自由診療なので、各動物病院によって処置の費用が異なるため、避妊手術が総額でいくらかかるのかを、事前に動物病院へ問い合わせておくと安心です。
避妊手術を行う方法によって値段が変わる
犬の避妊手術は、手術方法の違いで値段が変わる場合があります。
開腹手術で卵巣と子宮を全摘出をする方法よりも、腹腔鏡手術で左右の卵巣だけを摘出する方法は、腹腔鏡や血管シーリングシステムなどの高価な医療機器を使用したり、滅菌作業や消耗品に費用がかかるので、高くなるケースがあるようです。
犬の状態によって別途料金がかかることも
持病がある犬や高齢犬、術後の状態が悪い場合では、追加の検査や処置のために、費用が高くなることもあります。
避妊去勢手術の補助金や助成金制度がある地域も
市区町村や一部の獣医師会によっては、避妊去勢手術に対して費用の一部もしくは全額を負担してくれる制度があります。
地域によって制度が異なるので、住んでいる市区町村に補助金や助成金制度があるかを確認してみてください。
三重県桑名市の例
条件:桑名市に飼育登録を行い、年度内に狂犬病予防注射を接種済みで術後1年以内の申請であること
方法:申請書と獣医師の手術実施証明書を指定の役所へ提出
金額:2,000円
ペット保険は基本的には対象外
基本的に、避妊手術にかかった費用は保険の適用外ですが、術後の保険料が割引されることもあるので、ペット保険に加入されている方は問い合わせてみるとよいでしょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください