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【獣医師が教える】犬の避妊手術を徹底解説!時期、方法、費用まで

メス犬を飼うと、動物病院から勧められることが多い避妊手術(不妊手術)。病気を予防するためにも、適切な時期に手術を受けておくと安心です。避妊手術にかかる費用や手術方法、メリット・デメリットなどの疑問を獣医師が詳しく解説します。

滝田 雄磨 先生

 獣医師
 SHIBUYAフレンズ動物病院院長

 麻布大学獣医学部獣医学科卒業
 東京農工大学農学部附属動物医療センター皮膚科研修医
 ふく動物病院勤務
 SJDドッググルーミングスクール講師

●資格:獣医師

●所属:日本獣医皮膚科学会日本獣医動物行動研究会

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犬の避妊手術~時期や手術方法

プティちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

避妊手術を行う時期

いつまでにすればいいの?

避妊手術は何才までにしなければいけないという決まりはありません。しかし、避妊手術は全身麻酔で行うので、リスクを考えるとできるだけ体力のある若いうちに行ったほうがよいでしょう。

また、避妊手術を行っていないメス犬は、定期的に発情期を迎えます。個体差はありますが、初めての発情は生後6カ月から1才くらいで始まり、その後は約6カ月周期で起こるため、メス犬特有の病気を予防する目的でいえば、初めての発情を迎える前に手術を行うことがよいといわれています。

避妊手術を行う時期によって病気の発症率が変わる

乳腺腫瘍の場合、避妊をしていない犬と比べ、最初の発情前に避妊手術を行った犬は発生率が0.5%ほどになります。その確率は時期を追うごとに上がっていき、2才半を過ぎると予防の効果がほとんど得られなくなるといわれています。
乳腺腫瘍の予防を期待するのなら、最初の発情前である生後6カ月から1才くらいの間に手術をするのが望ましいでしょう。また、若くて体力がある犬の方が術後の回復も早いというメリットもあります。

発情期間中は手術をすることができない

避妊手術の注意点として、発情しているときの手術は避けたほうがいいでしょう。発情中は、子宮が腫れて充血しているため、手術中の出血量が多くなったり、急激なホルモンバランスの変化による体調不良などを引き起こしたりする可能性があるからです。発情が終わっても、しばらくは子宮が腫れた状態が続くため、避妊手術をする場合は、発情から最低でも1カ月は期間を空けるようにしましょう。

避妊手術の方法

メス犬の避妊手術の方法は、大きく分けて2通りあります。左右にある卵巣だけを摘出する方法と、卵巣と子宮を全摘出する方法です。それぞれの術式にメリットとデメリットがあります。

費用はどう違うの?

かかる費用は動物病院によって異なりますが、開腹手術で卵巣と子宮を全摘出する方法に比べ、卵巣のみを摘出する腹腔鏡手術は費用が高くなる傾向があります。その理由として、卵巣のみを摘出する手術で使用する腹腔鏡や血管シーリングシステムは、高価な医療機器であることが挙げられます。

これらの医療機器を使用するには、その医療機器を購入する費用に加え、使用するたびに行う滅菌作業や消耗品の部品に対する費用が発生するため、腹腔鏡で卵巣のみを摘出する方法の方が少し高くなることがあるようです。

病気の予防効果に違いはあるの?

卵巣と子宮を全摘出する方法は、子宮自体に発生する病気も予防することができます。子宮蓄膿症であれば、卵巣の摘出だけでも十分に予防効果はありますが、子宮に発生するリスクは子宮を摘出しない限りなくなりません。

2つの手術の方法はリスクに差が出るの?

卵巣のみを摘出する手術を行った場合、卵巣が取り切れていなかったときに、妊娠の可能性が考えられますが、卵巣と子宮を摘出する方法で手術をすれば、その可能性はなくなるので安心です。ただし、卵巣のみを摘出する方法に比べ、卵巣と子宮を摘出する方法は傷が1cmほど大きくなり、手術時間も長くなるので麻酔時間が長くなります。

これらのことから、子宮を残すさまざまなリスクを考えると、現在の日本での避妊手術は、卵巣と子宮を両方摘出する方法が一般的となっています。獣医師とよく相談して、どちらの方法で手術を行うのか決めるようにしてください。

犬の避妊手術費用の相場

マリンちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

費用の相場

避妊手術を受けたいと思うけど費用はいくらかかるの? 手術の前には、そんな不安も出てくるでしょう。

動物病院は自由診療なので、病院によって手術費・入院費等が異なります。避妊手術も同様ですが、おおよその相場として小型犬で40,000〜60,000円、大型犬で60,000〜80,000円くらいです。かなり幅はありますが、手術前後の検査や処置・抜糸などを含めると、このような価格帯の病院が多いようです。

オス犬の去勢手術にかかるおおよその相場が15,000~30,000円程度の費用(小型犬〜中型犬)といわれているので、メス犬の避妊手術の方がかかる費用は高くなります。

ペット保険の対象になる?

よくある質問のひとつに「避妊手術はペット保険の対象になるか」というものがあります。基本的に、避妊手術にかかった費用は保険の適用外です。

理由として、保険は定期的に費用を支払った人に対し、予期せぬ病気や怪我の治療費を補償するものであり(※保険会社によって補償の範囲は異なります)、自発的に行った治療もしくは予防に対しては補償できないからです。
近年、ペット保険の種類が飛躍的に多くなり、さまざまな条件の下、治療費を補償する保険会社が増えてきました。補償内容について詳しく知りたい場合は、保険会社に問い合わせてみましょう。

余談ではありますが、適切な時期に避妊手術を受けていることで、その後のペット保険の保険料が割引されるケースがあります。これは、避妊手術を受けることで、将来的に一部の病気になるリスクが減るためです。ペット保険を検討している場合は、このことについても問い合わせてみるとよいでしょう。

犬の避妊手術費用に違いが見られる理由

凛ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
避妊手術の費用が動物病院や犬種、犬の年齢によって違いがみられる理由をみていきましょう。

避妊手術前後の処置の違い

手術前の準備には、術前検査として血液検査・レントゲン検査・超音波検査・オペ当日の点滴・麻酔前投与薬などがあります。また、手術後の処置には、抗生剤投与・エリザベスカラーまたは術後服・一泊の入院(日帰りの場合もあります)・一週間後の抜糸などがあります。

これらは、セットプランになっていることがあるのですが、動物病院の方針によって内容が若干異なります。また、プランに入っていないものをオプションで追加するケースもあるので、費用に多少の違いがみられます。

手術内容の違い

卵巣と子宮を全摘出する手術に比べ、卵巣のみを摘出する手術のほうが、費用が高くなる傾向があるように、手術内容によって使う機械などが異なるため、費用に差がみられることがあります。

犬の健康状態の違い

犬の健康状態によっても費用に違いが出ます。手術で必ず行わなければならない全身麻酔も、近年は獣医療の進歩により、その安全性は大きく向上しました。しかし、心臓病や腎臓病を患っている高齢の犬と若くて健康な犬とでは麻酔リスクに差が出てきます。
その大きくなったリスクを少しでも減らすため、持病がある犬や高齢犬には追加検査や追加薬剤を使用することで、費用が高くなることがあるようです。

犬の種類や体格の違い

ほとんどの薬は、犬に対して使用する際、投薬量が体重に比例して変化します。避妊手術でも麻酔薬をはじめ、複数の薬を使用しますが、例えば、3kgの犬に1mlの薬を投薬する場合、30kgの犬では10mlの投薬が必要です。麻酔薬は胃薬や抗生剤などと比べると高価な薬品なので、特に大型犬ではそれだけ費用が高くなります。

飼い主さんの価値観の違い

ここまでとは少し違った観点になりますが、実際に獣医師の先生が経験されたことをご紹介します。獣医師の先生が病院で勤務されていたとき、飼い主さんから次のような意見があったそうです。

「この病院はスタッフの感じもいいし、評判もいい。治療はよく効くし、いつも本当に助けていただいています。でも、価格が安いことだけが心配なので、手術や入院が必要になったときは、治療費が高い病院に行きたいと考えています。申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。」

獣医療も丁寧・愛情に加えて上手い・安い・早いが求められているものと考えられていた当時の先生は、勤務医ながらにはっとさせられたそうです。安すぎる費用は、飼い主さんに不安を与えることもあるのだと。
こうした個人の考え方によっても、避妊手術の費用にある程度の差が出てくるのかもしれません。

とはいえ、多くの動物病院は飼い主さんの負担が大きくならないよう、治療のクオリティを高く維持しつつ、なるべくコストを抑えて医療費に反映しようと努力しています。安価でも高いクオリティの治療をしている動物病院はたくさんあります。

犬の避妊去勢手術の助成金・補助金について

きなこちゃん
いぬのきもち投稿者ギャラリー
犬の避妊手術や去勢手術に対して、助成金や補助金が出る自治体があることをご存じでしょうか? これは、住んでいる、または犬を飼育している地域の市区町村が、避妊去勢手術に対して費用の一部もしくは全額を負担してくれる制度で、捨て犬や捨て猫問題への対策から取り組まれるようになりました。

犬の避妊去勢手術について、一部地域で実施されている助成金・補助金制度の例をご紹介します。(2020年12月1日現在)

京都府京都市

  • 条件:京都市獣医師会会員の動物病院で犬(京都市内で犬の登録かつ狂犬病予防注射を受けている)の避妊去勢手術を行う

  • 方法:京都市獣医師会会員の動物病院の窓口で申請

  • 補助金額:京都市から2,500円、京都市獣医師会から2,500円、合計5,000円の補助金

京都市情報館(犬・猫の避妊・去勢手術費用の補助金について)

愛知県名古屋市

  • 条件:市内で狂犬病予防法に基づく登録が済んでいる犬を所有する在住者

  • 方法:市内の保健センター又は動物愛護センターで交付された避妊去勢手術補助券を市の指定する獣医師に提出

  • 助成金額:避妊手術は名古屋市から3,200円、名古屋市獣医師会から3,200円(合計6,400円)/去勢手術は名古屋市から1,600円、名古屋市獣医師会から3,200円(合計4,800円)

名古屋市(犬・猫の避妊・去勢手術の補助について)

三重県鈴鹿市

  • 条件:登録及当該年度に狂犬病予防注射済みの犬の避妊去勢手術を行った鈴鹿市民

  • 方法:市の窓口で受付

  • 助成金額:避妊手術は3,000円/去勢手術は1,500円

鈴鹿市(犬、猫の避妊・去勢手術の助成)

栃木県小山市

  • 市税等を完納している世帯で市内に居住し住民登録がある人が飼っているメス犬(小山市に登録があり、申請度の狂犬病予防注射済票を受けていること)

  • 方法:市の窓口で申請

  • 補助金額:1頭 5,000円(メス犬のみ)

小山市(犬猫の避妊手術費補助金について)

茨城県つくば市

  • 条件:市内に住民票を登録している人が市内で飼育する犬(つくば市に犬の登録をしていて申請日から1年以内に狂犬病予防注射を受けていること)

  • 方法:手術予定日の2週間前までに市の窓口で申請

  • 補助金額:避妊手術は4,000円/去勢手術は3,000円

つくば市(犬猫の避妊・去勢手術費補助金)

三重県四日市市

  • 条件:市内で犬の登録と当該年度の狂犬病予防注射が済んでいて、注射済票の交付を受けていること

  • 方法:手術前に市の窓口に申請

  • 補助金額:避妊手術は3,000円/去勢手術は2,500円

四日市市(犬猫の避妊・去勢手術費用補助について)

沖縄県石垣市

  • 条件:市内在住の市税等を滞納していない石垣市民で、市内で狂犬病予防法による登録と1年以内に狂犬病予防注射済票の交付を受けていること

  • 方法:市の窓口か協力病院から申請

  • 補助金額:1頭につき手術費用の1/2かつ上限10,000円

石垣市(石垣市犬猫不妊・去勢手術費補助事業について)

メス犬の避妊手術、オス犬の去勢手術に対する助成を行なっている地域

避妊去勢手術の助成制度は、全国統一で実施されているわけでなく、助成金額(補助金額)も異なります。下記の中の一部の市区町村では助成制度(補助金制度)を行っています。

北海道、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、石川県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、和歌山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県の一部の市区町村(2020年12月1日現在)

メス犬の避妊手術を考えている家庭にとっては、助成金や補助金制度は大変嬉しい制度ですが、居住している地域によって制度や条件などが異なりますので、助成金(補助金)を検討している場合は住んでいる市区町村に問い合わせてみましょう。

獣医師会による犬の避妊・去勢手術の助成について

一部の自治体による避妊手術の助成金以外にも、各都道府県の一部の獣医師会による避妊・去勢手術の補助金制度を利用できる地域もあります。

岩手県、茨城県、千葉県、名古屋市、京都市、岡山県、徳島県、佐賀県、北九州市、沖縄県などの獣医師会では、独自の助成制度を行っています。お住まいの地域の市区町村の獣医師会で助成制度がないか確認してみるとよいでしょう。(2020年12月1日現在)

徳島県獣医師会

  • 条件:徳島県在住、または徳島県で犬を飼育していて、松茂町、佐那河内村、上勝町の助成制度を受けていないこと

  • 方法・期間:毎年10月1日〜10月31日までの期間に、官製往復はがきにて申し込み

  • 補助金額:1頭5,000円

公益社団法人徳島県獣医師会(犬及び猫の避妊・去勢手術助成事業)

茨城県獣医師会

  • 条件:飼い主が茨城県在住で、茨城県獣医師会の動物病院で避妊去勢手術を受けた犬

  • 方法:応募はがきによる応募

  • 助成金額:1頭2,000円

公益社団法人茨城県獣医師会(不妊助成事業)

この他にも地域によっては、獣医師会と愛護センターや愛護団体の取り組みとして、譲渡犬に対して避妊・去勢手術の助成を行っているケースもあります。

犬の避妊手術のメリット・デメリット

きなこちゃん
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ではここで、避妊手術を受ける前に知っておきたい、メリット・デメリットについてみていきましょう。

メリット

望まない妊娠を防ぐことができる

発情中のメス犬は特有のフェロモンを出し、それにオス犬が反応してしまうため、発情中のお散歩は他の犬に気をつける必要があります。興奮したオス犬により事故的に妊娠してしまうことも考えられますが、避妊手術をしていれば、望まない妊娠を防ぐことができます。

発情に伴うストレスや興奮を予防できる

避妊手術を受けると発情が起こらなくなるため、発情に伴う体調の変化も気にならなくなり、ストレスや興奮を抑えることもできます。ストレスを少なくすることは犬のためにも、人との円滑な生活を維持するうえでも大切です。

子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの病気予防になる

避妊手術を受けることによって、子宮や卵巣など生殖器関連の病気になりにくくなります。ただし、年齢が上がるごとに病気の発症率は高くなるため、病気の予防が目的の場合はできるだけ早めに手術を行うとよいでしょう。

デメリット

子どもがつくれなくなる

生殖器を取り除くため、手術後は子どもをつくれなくなります。もし、愛犬の子どもを産ませたいと考えているならば、手術を受けないことも選択肢のひとつです。

太りやすくなる

手術後は、卵巣を摘出したことによってホルモンバランスが変わり、太りやすくなる傾向にあります。必要なカロリーも手術後は3割ほど減るため、フードの見直しや食事量の調節を行い、肥満を予防しましょう。

全身麻酔のリスク

避妊手術は全身麻酔をかけて行われますが、0.1~0.2%ほどの低い割合で血圧低下などの症状が出ることがあります。ごくまれですが、短頭種は術後、麻酔をかけるための気管チューブを外した後に、呼吸困難に陥るケースもみられるようです。そのため、手術前にその可能性を見極めるための事前検査として、血液検査やエックス線検査を行い、全身の状態をチェックします。

犬の避妊手術を納得できる費用で受けるには

 SUNNYちゃん
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避妊手術は高い費用がかかりますが、ペット保険も利用できないケースがほとんどで、自治体や獣医師会の行っている助成金や補助金制度も、地域によって実施にばらつきがあります。

実際に動物病院から手術代金を請求されたときに、費用について飼い主さんが納得できるためには、避妊手術がどれくらいの相場なのか、かかりつけの動物病院ではいくらかかるのかを事前に確認しておくとよいでしょう。

診察時や電話で費用を確認する

ホームページなどで避妊手術費用の公開をしていない動物病院は、電話で手術費用がどれくらいかかるのかを聞いておくとよいでしょう。犬の状態によって費用は変動しますが、一般的な状態の犬の避妊手術の手術費については教えてくれるはずです。

ちなみに、ホームページなどで費用の公開をしない理由としては、動物病院の価格競争を防ぐためということがあります。病院によって、その費用に設定する事情がありますので、価格優先社会となり医療に支障をきたす事態は避けたいところです。

かかりつけの動物病院で避妊手術を行う予定の場合は、診察時に獣医師に費用や手術の流れを聞いてみることが最も安心できる方法です。

費用の内訳表示の有無を確認する

動物病院では、費用がかかる項目の設定について規制がありません。明細書が避妊手術の総額だけの表示であることもあれば、費用が処置や薬の項目によって細かく分けられている場合もあります。項目が細分化されている方が納得いくようであれば、どのような項目に分かれているかも質問してみましょう。

項目が細分化されている場合には、以下のような項目があります。

診察料/採血料/血液検査(血球検査、生化学検査)/レントゲン検査/注射料/抗生剤薬価/血管確保/静脈点滴/麻酔前投与薬/麻酔/手術/内服薬/抜糸料など

ただし、細分化されているからかかる費用が安いというわけではないので注意してください。

愛犬の避妊手術はどれくらい費用がかかった? ユーザーの体験談

こゆきちゃん
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ではここからは、いぬのきもち編集室で行なった「犬の避妊について」のアンケート回答から、愛犬の避妊手術を行ったいぬのきもちユーザーの体験談をご紹介します。

※飼い主さんがご自身の体験を回答したものです。
  • 25,000円+事前血液検査3,000円程度。市の補助金込みの費用で、入院は1泊でした。(柴)

  • 費用は30,000円くらい。子宮と卵巣どちらも摘出し、麻酔をかける手術のため1日入院しました。術前は血液検査あり。(柴)

  • 生後10カ月のときに、避妊手術と一緒に乳歯の抜歯をし、費用は約40,000円。1週間前に病院へ行き、手術日の予約とヒート中でないことを確認してもらい、前日の朝ごはん以降、水以外は食べないように言われました。日帰り手術で、術後7日目に抜糸をしました。(トイ・プードル)

  • 約60,000円。卵巣まで摘出しました。生後3カ月でお迎えしてから、毎月順調に成長しているか健診で病院に行っていたので、獣医師と相談しながら、初めてのヒートを迎える前の生後7カ月になる頃に手術を受けました。避妊手術以外は幸い毎月の検診でも気になるところがなかったため、避妊手術のみ1泊の入院だけ。犬の回復力にお任せするとのことで、特に薬も出されなかったです。(トイ・プードル)

  • 8カ月のときに受けました。費用は約80,000円。他に比べて高いですが、犬に負担が少ない腹腔鏡手術でお願いしたからです。手術の前日に預け、病院で血液検査などをしました。特に検査結果に問題はなく、滞りなく手術も終え、手術の翌日に迎えに行きました。手術したと思えないくらい元気な顔で迎えてくれ、家でもとくに異常はなく、ごはんもモリモリ食べてくれました! 高かったけれど、信頼するいつもの先生が手術してくれたこと、愛犬の身体の負担が少なかったことを考えると、腹腔鏡にしてよかったと思います。(ヨークシャー・テリア)

※2020年11月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケートより(回答者数 329人)
今回のアンケート結果では、メス犬の避妊手術にかかった費用は40,000円前後の回答者が最も多く、手術の方法や日帰り、入院など条件によって金額に差があることがわかりました。また、自治体の助成金制度を実際に利用しているかたもいました。

犬の避妊手術は信頼感できる動物病院で

pocoちゃん
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ここまで、避妊手術の費用を中心に解説してきましたが、避妊手術の費用に対して納得できないなどの問題がなければ、ふだんから付き合いがあって、信頼関係を築けている動物病院で手術を受けるのが最も良い選択でしょう。

獣医療は飼い主さんと病院との信頼関係がなくては成り立たないといえます。ふだんから、どんななことでも動物病院のスタッフに相談できる信頼関係を築いておくとよいでしょう。
そのためにも、愛犬の体に何か起こったときに、いつでも相談できるかかりつけ医をつくっておくことが大切です。
参考/「いぬのきもち」2017年4月号『受ける?受けない?決断の理由を教えて!避妊・去勢術 みんなの体験談』
監修/滝田雄磨先生(SHIBUYAフレンズ動物病院院長)
文/gyo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※公的助成などの情報は、2020年12月1日時点のものとなります。
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