1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 【獣医師監修】犬に卵をあげるなら加熱必須!期待できる栄養と注意点

犬と暮らす

UP DATE

【獣医師監修】犬に卵をあげるなら加熱必須!期待できる栄養と注意点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

卵は栄養豊富な食品です。そのため愛犬の栄養補助のためにも取り入れたい、と考える飼い主さんもいるでしょう。結論からいうと、卵は犬に与えても問題はありません。しかし与え方やその分量には少々注意が必要となってきます。


目次

犬に卵は与えてもOK!ポイントは加熱

卵を与えるメリットとは?その栄養に注目

卵を与える際の注意点

卵は栄養補助食品として取り入れよう

犬に卵は与えてもOK!ポイントは加熱

チワワのいちごちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬に卵を与えるのは大丈夫ですが、必ず加熱したものを与えるようにしてください。特に生卵の白身は中毒の報告があります。卵黄は新鮮であれば小さじ一杯程度なら与えてもOK。
基本的にはゆで卵がおすすめですが、油を使わずにお湯で蒸し焼きにしたものなら、目玉焼きでも大丈夫です。塩などの調味料は加えずに加熱し、白身は充分に火が通ったものを与えましょう。逆に黄身は半熟ぐらいのほうが消化に良いようです。また、黄身は白身に比べて脂肪分が高いので、与えすぎないよう注意しましょう。

生の白身はなぜダメなの?

卵白には「アビジン」というたんぱく質が含まれています。このたんぱく質は、黄身にも含まれている「ビオチン」というビタミンと強く結合する性質があり、摂取することでビオチンの吸収を阻害してしまうのです。ビオチンの欠乏は被毛や皮膚に影響がでるといわれており、脱毛や皮膚炎のリスクが考えられます。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「この乳製品や卵食品、犬に与えてOK?NG?犬が食べてもいい・食べてはいけない乳製品や卵食品」

卵を与えるメリットとは?その栄養に注目

ハスキー犬のバッキー君
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

卵は栄養の優等生ともいわれるように、ビタミンCと食物繊維を除いたすべての栄養素が含まれており、犬にとっても重要な多くの栄養素が含まれています。特に毒素や老廃物排出の促進、代謝向上の作用があるメチオニンという成分が豊富に含まれているので、肝機能障害の改善や体力向上にも良いといわれています。

たんぱく質

たんぱく質は、皮膚や筋肉、ホルモン、抗体などをつくるために必要な、欠かせない栄養素で、特に成長期の犬には必要不可欠なものです。1日に摂取する食事の中でたんぱく質の理想的な割合は、成長期の犬だと22.5%以上、成犬だと18%以上だといわれています。
必要量以上を摂取した場合はエネルギー源にもなりますが、過剰だと腎機能障害などの病気の原因になることも。
ゆで卵1個につき、卵白に4.4g、卵黄に2.8g、合計約7gのたんぱく質が含まれます。

脂質

脂質は炭水化物やたんぱく質の2.5倍ものエネルギーを供給できる、効率の良いエネルギー源です。そのため過剰に摂取すると肥満のもとにもなってしまうのですが、脂溶性ビタミンの吸収を助けたり、体内で合成できない必須脂肪酸の供給源となったりするなど、大切な役割も担っています。肥満を警戒しすぎず、適量をきちんと把握して取り入れるように心がけましょう。
1日に摂取する食事の中で脂質の理想的な割合は、成犬で5.5%以上だといわれています。卵白には脂質は含まれておらず、卵1個分の卵黄に約6gの脂質が含まれています。

ビオチン(ビタミン)

ビタミンは、体の機能や代謝を円滑にするために必要な栄養素です。水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあり、水溶性ビタミンは尿に溶けて体内から排出されることが多いです。一方で脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすいため、適量を超えた摂取をしないように気を付ける必要があります。
卵に多く含まれるビオチンはビタミンB群の1つで、水溶性のビタミンです。消化や代謝をサポートしてくれる「補酵素」の役割をもち、犬の皮膚や粘膜、神経を健やかに保つサポートをしてくれます。卵1個につき卵白に約3μg、卵黄に約11μg、合計約14μg含まれています。

ミネラル

生物の体の中に含まれる元素のうち、炭素、水素、酸素、窒素を除いた部分のことをミネラルといいます。このうちAAFCO(米国飼料検査官協会)は12種類のミネラルの摂取基準を定めており、日本で販売されている多くのドッグフードもこの基準にならっています。
卵に含まれているセレンは、強い抗酸化作用をもったミネラル。犬の老化速度を緩やかにし、ガンの発生を抑制する作用も期待できるといわれています。卵1個につき卵白に約9μg、卵黄に約10μgが含まれています。

卵を与える際の注意点

笑顔のまめこちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

分量に注意

先述したように、卵は高い栄養を含む食べ物ですが、犬に必要な栄養を卵のみで補うことはできません。犬にあった栄養バランスのためにも、卵はフードのトッピング程度で用いるのがおすすめです。
犬に与える際の分量は、体重3kgの犬であれば10~15gぐらいが目安。Mサイズの卵の重さは58~64gですので、6分の1~5分の1程度が適量といえるでしょう。以降は体重にあわせて分量の目安も変わり、5kgの犬なら25~30g、10kgの犬なら45~50g、15kgなら65~70g、20kgなら90~95gと増えていきます。

アレルギーに注意

卵は犬にとってもアレルゲンとなる可能性をもつ食品です。もともとアレルギー体質の犬や、鶏肉アレルギーのある犬に与えたい場合には、まず獣医師に相談してから与えるようにしましょう。それ以外の犬の場合でも、初めて与えるときは必ず少量ずつから試すようにしてください。

卵は栄養補助食品として取り入れよう

フラワーガーデンを満喫するももちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

卵はその栄養価の高さが非常に魅力的ですが、犬に与える場合には注意しなければならない点もいくつかあります。しかしこれらの点を踏まえれば、愛犬の食事バランスの強い味方になってくれる可能性があるのです。
白身は固いままだと丸呑みしてしまう場合があるので、細かく砕いてふりかけのようにしてあげるのがおすすめです。また、犬用の手作りお菓子の材料に用いるのも良いでしょう。

どんなに優れた食材でも、過剰な量は体に毒。それは人でも犬でも変わりません。
大切な愛犬がいつまでも健やかに生活できるように、反応や様子を見ながら、愛犬にあった方法で取り入れてみてくださいね。

参考/「いぬのきもち」2017年5月号『愛犬の栄養学事典』
   「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『この乳製品や卵食品、犬に与えてOK?NG?犬が食べてもいい・食べてはいけない乳製品や卵食品』
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る