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【獣医師監修】犬にはちみつは与えてもいい?効果や量、注意点とは

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健康や美容に良いと人気を集める「はちみつ」。愛犬にもついおすそ分けしたくなりますが、与えても害はないのでしょうか? ここでは、はちみつに含まれる栄養素と効果、犬に与える際の注意点や、起こり得る健康被害とその対処法について解説します。


目次

犬にはちみつは大丈夫?含まれている栄養素とその影響とは

犬にはちみつを与えることで得られる効果や健康面のメリット

犬に与えていいはちみつの量と与える際の注意点

子犬や老犬は特に注意!はちみつで起こり得る健康被害と対処法について

はちみつ入り食品や加工品は与えていい?流行りのマヌカハニーはどうなの?

愛犬にはちみつを与える際は少量に!中毒症状やアレルギー反応が出たらすぐ病院へ!

犬にはちみつは大丈夫?含まれている栄養素とその影響とは

見上げているトイ・プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

結論からいうと、犬にはちみつを与えるのは、少量であれば問題ありません。まずは、はちみつに含まれている栄養素と、その働きを見ていきましょう。

ポリフェノール

強い抗菌作用があり、動物の体を健康に保ってくれます。苦みや色素の素にもなります。

糖類

炭水化物の1種で、グルコースと呼ばれる「ブドウ糖」やフルクトースと呼ばれる「果糖」「ショ糖」などが含まれています。体や脳を動かすエネルギー源になり、疲労回復の効果も期待できるでしょう。

炭水化物

動物の体に強い影響を及ぼす3大栄養素の1つで、体を動かすエネルギー源になります。

鉄分

血液中に酸素をスムーズに運ぶ役割を担っています。体のエネルギーを作る効果も。

カリウム

ミネラルの1種で、体内の水分調整を行い、増えすぎたナトリウムや老廃物の排泄を促す働きがあります。心臓や筋肉の調整も行う、重要な働きを担う成分です。

その他にも、ビタミンB1などの良質なビタミン類、アミノ酸やミネラル類などの栄養素が豊富に含まれていますが、糖質以外の栄養素は微量とされています。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「食べると命に関わる! 犬が絶対に食べてはいけない食べ物・飲み物」

犬にはちみつを与えることで得られる効果や健康面のメリット

散歩している中型犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

では実際に、犬にはちみつを与えた場合、どのような効果が得られるのでしょうか?

エネルギー補給ができる

はちみつにはブドウ糖などの糖類や栄養素が豊富なため、食欲不振や元気のない犬に与えることで、素早くエネルギー補給ができます。

毛や腸内の保湿ができる

ミネラルが豊富なはちみつは保湿効果が高く、被毛やのど、腸内の乾燥をやわらげ、毛艶が良くなる美容効果や、便秘解消効果なども期待できます。

犬に与えていいはちみつの量と与える際の注意点

ごはんを食べている柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

最初に「少量なら問題ない」と述べたように、犬にはちみつを与える際はいくつかの注意点もあります。

与える頻度や量の目安は?

液状でフードなどに混ぜやすいはちみつは、ついつい量を与えすぎてしまいがちですが、1日に与える目安は体重1kgに対して約1g、だいたいティースプーン1杯程度が望ましいでしょう。これ以上の量を与えてしまうと肥満になる危険性が高く、糖尿病や下痢なども併発する恐れがあります。
なお、体の小さい犬の場合は、さらに量を抑えた方が良いでしょう。

そのままよりもフードやおやつに混ぜて与えるのがおすすめ

はちみつはかなり甘みが強いので、そのまま与えるよりもフードやおやつ、ヨーグルトなどに混ぜて与えると良いでしょう。水で薄めるのもアリですよ。

腎不全の犬には与えないように注意!

ボツリヌス菌中毒は、腸内環境が整っていれば発症しないとされていますが、腎不全を患っている犬や、体調不良で免疫力や臓器の機能が低下している犬の場合は、ボツリヌス菌中毒や合併症を引き起こすリスクが高くなります。また、糖質をとりすぎることで膵炎などにかかる恐れもあるので、はちみつを与えるのは避けてください。

子犬や老犬は特に注意!はちみつで起こり得る健康被害と対処法について

伏せている子犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

与えるメリットの多いはちみつですが、はちみつを与えることで、以下のような病気を引き起こす場合もあります。

花粉アレルギー

はちみつは花や樹木から採取した蜜を加工したもののため、中に少量の花粉が含まれている場合があります。はちみつを与えた際に、目や口まわりの皮膚が赤くなったり、壁に体をこすりつけたりする場合は、花粉アレルギーの可能性が高いといえるので注意が必要です。
進行すると外耳炎になったり、掻きむしって皮膚を傷つけたりする危険性があるので、すぐはちみつを与えるのをやめて受診しましょう。

ボツリヌス菌中毒

はちみつには、毒素を発する「ボツリヌス菌」という細菌が含まれていることがあります。ボツリヌス菌に感染すると筋肉や神経系に影響を及ぼして、歩けなくなる、呼吸困難になるなどの症状が起こり、最悪死に至る恐れも。
もし愛犬が頻繁によだれを垂らしたり、歩きづらそうだったりする場合は、すぐ動物病院に連れて行ってください。

また、ボツリヌス菌が形成する芽胞は120℃以上で、30分以上加熱しないと死滅せず、腸内環境が未成熟だと体内で分解ができません。免疫力が低い子犬や老犬は特に感染のリスクが高いので、加熱処理がされているかどうかにかかわらず、はちみつは与えないようにしましょう。

ボツリヌス菌中毒から併発する病気

前述したように、ボツリヌス菌に感染すると筋肉や神経系に機能しなくなるため、まばたきしづらくなって目が乾燥したり、食道が広がって食べ物がうまく飲みこめなくなったりします。
それにより、角膜炎やドライアイ、巨大食道症などの病気を併発する恐れがあります。これらの病気を発症しないためには、ボツリヌス菌中毒を進行させないことが1番ですので、気になる症状が見られる場合はすぐに受診してください。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「【犬の毒リスト】中毒や死の危険がある犬が誤食しがちなもの」

はちみつ入り食品や加工品は与えていい?流行りのマヌカハニーはどうなの?

おすわりしている小型犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

最近はお菓子をはじめ、はちみつ入りの食品や加工品を見かけることが多いですよね。では、そのようなはちみつ入りの商品は、犬に与えても問題ないのでしょうか?

はちみつ梅干し

はちみつ梅干しは、梅を漬ける際に少量のはちみつを加えて、まろやかに仕上げた梅干しです。普通の梅干しもはちみつ梅干しも、量と塩分に注意すれば犬に与えても問題はありませんが、商品によって塩分量とはちみつ含有量は異なります。
はちみつ含有量の多い梅干しの場合、少量であっても過剰摂取になる危険性があるので、成分量をよくチェックしてから与えることをおすすめします。

はちみつレモン

運動した後などの疲労回復に役立つはちみつレモンですが、レモンの皮に含まれているソラレンは、犬に嘔吐や皮膚炎を引き起こす有害な物質です。子犬や体が小さい犬には少量でも命にかかわりますので、はちみつレモンは与えないようにしてください。

はちみつ入りクッキー

犬用のはちみつ入りクッキーであれば、栄養面やカロリーに配慮して作られているため、与えても特に問題ありません。しかし、人用のクッキーははちみつの含有量が多く、犬の体に良くない材料が使われている危険性もあります。
犬に人用のはちみつ入りクッキーを与えるのは、避けましょう。

マヌカハニー

はちみつの種類は、蜜が採取できる植物の数だけありますが、最近ではマヌカという花から採取された、「マヌカハニー」が人気を集めているようです。
マヌカハニーは抗菌作用が強く、人では胃がんの原因になるピロリ菌の除去や口腔ケアに効果が期待できるとされていますが、犬の健康にどのように作用するのかはまだわかっていません。
マヌカハニーに対する中毒の報告はまだされていないため、量を守れば犬に与えても問題ないですが、子犬や老犬に与えるのは避けた方が良いでしょう。

いぬのきもち WEB MAGAZINE「犬への与え方次第で悪影響に? 気をつけたい“ギリギリ食材”」

愛犬にはちみつを与える際は少量に!中毒症状やアレルギー反応が出たらすぐ病院へ!

のびをする小型犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

以上のように、はちみつは少量であれば健康面に害はありませんが、量や与え方には注意が必要となる食材です。愛犬にはちみつを与える際は、はちみつのリスクと正しい与え方をしっかり確認した上で、愛犬の健康状態をチェックしながら与えてください。
もし、与えているうちにボツリヌス菌の中毒症状や、アレルギー反応が出たら放置せず、すぐに動物病院に行くことが大切です。

参考/「いぬのきもち」2017年2月号『人の健康にいいといわれる食材を判定します|イマドキ健康食材 犬に与えてOK?NG?』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 髙﨑一哉先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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