犬と暮らす
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もしかして、そのわんちゃんのしつけ方“NG対応”かも⁉
ふだんから、「オイデ」や「チョウダイ」など、わんちゃんのしつけトレーニングをしている方も多いと思います。飼い主さんの指示がうまく伝わって成功したときには、ついついわんちゃんをほめすぎてしまいますよね(^^♪。しかし、飼い主さんの中には「いつも練習しているのに上手くいかない……」と思っている方もいらっしゃるのでは。もしかすると、そのしつけ方、ちょっと「やりすぎ」かもしれません。
ここでは、意外とやってしまいがちな、わんちゃんへの「NG対応」を3つ紹介します。わんちゃんに接しているときのことを思い出しながら読んでみてくださいね。
NG対応① わんちゃんの目を見て語りかける
「○○ちゃん、そこはトイレじゃないの。シーツの上でするのよ。」と、目を見ながら語りかけても意味がないんです。人の子どもに注意するように、ずっと目を見ながら話を続けても、わんちゃんには人の言葉は理解できません。それどころか、わんちゃんが目をそらすほど凝視するのは、強いストレスを感じてしまう原因になることもあります。
わんちゃんが強いストレスを感じてしまうと、ますます飼い主さんの目を見ないようになり、目線を合わせる「アイコンタクト」などの指示しつけの練習もできなくなるかもしれません。また、飼い主さんとわんちゃんが信頼しあって行うアイコンタクトが減ると“幸せホルモン”とも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されなくなるおそれもあるので、わんちゃんの幸福度も下がってしまいます。
もしも、わんちゃんに指示をするなら短く簡潔に。「マッテ」「オスワリ」など一言で指示をするようにしましょう。また、わんちゃんが失敗してしまっても、叱らずに。トイレの場合なら、わんちゃんが成功できるように、飼い主さんが誘導したり、わんちゃんが排泄しやすいトイレに変えるなどの工夫をしてみてくださいね。
NG対応② 上から目線で厳しく接する
そもそも、わんちゃんは相手のことを「自分より上か下か」と順位付けすることはありません。そのため、部活の先輩と後輩、会社の上司と部下のように、厳しい態度でわんちゃんに接したからといって指示に従うとは限らないんです。
上から目線で厳しくすると、むしろわんちゃんは、「なんだか怖いなぁ……」、「もしかして怒ってるの……?」と不安に感じて飼い主さんを避けるようになってしまうかもしれません。場合によっては、体をなでたり、爪切りやブラッシングなどのお手入れをさせてくれなくなってしまうかもしれません。
わんちゃんと接するときに、あえて厳しくする必要はありません。「オイデ」などの指示を出すときは、聞こえやすいようにはっきり言えば大丈夫ですよ。
NG対応③ できるようになるまで繰り返し練習する
できるまで繰り返すのは、わんちゃんにとっては強いストレスになってしまいます。途中で顔をそむけたり、あくびをするなどのしぐさが見られたら、ストレスを感じている証拠です。わんちゃんが飽きても続けるようなスパルタ式のトレーニングでは、わんちゃんが指示に従う気持ちがなくなってしまうこともあります。
しつけトレーニングは、わんちゃんが目を輝かせているうちに終わらせるのがベターです。そうすることで、わんちゃんに“また練習したい”と思わせることができ、次もワクワクしながら練習してくれますよ。
参考/「いぬのきもち」2018年12月号「やりすぎお世話のボーダーライン」(監修:しつけスクール「Can! Do! Pet Dog School」代表 西川文二先生、ぬのかわ犬猫病院 田中分院副院長(現在/石田ようこ犬と猫の歯科クリニック院長) 石田陽子先生)
文/UTAにゃん
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