犬と暮らす
UP DATE
悲しい結末も…多頭飼いの現実に直面した人の事例
今回は、いぬのきもち獣医師相談室の先生が実際に見聞きした「多頭飼いのリアルを思い知った飼い主さん」について、3つのケースを紹介。なかには、悲しい結末を迎えてしまったコもいたそうです。
多頭飼いの「現実」を知った飼い主さんの事例3つ
①犬同士の喧嘩が絶えず…飼えずに手放すケースも
犬たちが顔を合わせないよう、食事や散歩などすべてにおいて時間差で行い、苦労されていました。最悪の場合、どちらかの犬を手放す結果となったケースもありましたね。
②大型犬と小型犬の組み合わせでうまくいかず…
大型犬に悪気はなく、ただ遊んだだけです。小型犬の犬種や個体差にもよりますが、骨が細くて折れやすいコもいるので、大型犬と一緒に暮らす日常生活において怪我の心配があります。
散歩で苦労する飼い主さんも
一緒にお散歩していても、途中から小型犬を抱き上げて大型犬を連れている方も見かけます。手がふさがった状態になるので、いざというときに危険を回避しづらいでしょう。
室温調整が難しいことも
そのため、小型犬には洋服を着せたり、部屋を分けるなどの工夫が必要になります。
③治療費がかかり、診察を受けられないコも…
多頭飼いの現実に直面した飼い主さんへ
飼い主さんの願望を犬たちに求めるのではなく、犬たちの関係性を見守るようにしてほしいですね。
飼い主さんは先住犬を優先してあげるように
- 飼い主さんが先住犬を優先しているか?
- 新入りのコは2番目だということを理解させるよう毅然とした態度を取っているか?
かわいさから平等に扱いたい気持ちはわかりますが、群れで生活する犬の生態から考えると、先住犬と新入りのコの上下関係をしっかりつけるほうが安定した生活を送りやすいです。
新入りのコが礼儀正しくなって先住犬を困らせることが減ったり、先住犬も飼い主さんから自分が優位であることを認められることで自信を持ち、新入りのコに寛容になることが多いです。
それでもどうしてもお互いの相性がよくなく、怪我を負うようなことが頻繁に起こるのであれば、新入りのコの幸せのためにも新しい家族を探してあげたほうがいいとアドバイスすることもあります。
これから多頭飼いをしたいと考えている人は、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。多頭飼いのメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、新しいコを迎えるか検討してみてくださいね!
取材・文/sorami
UP DATE