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ドッグスポーツで活躍の愛犬が大ケガ!「もう走れない」と宣告された飼い主は

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この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。

今回ご紹介するのは、4才のときに「上腕二頭筋腱損傷」という大ケガを負ってしまった吹雪ちゃんと、そのご家族である伊東さんご夫妻。
走るために生まれてきたような吹雪ちゃんが、まさかの事故で「走るのは難しい」と宣告されてしまいます。

そのときご家族がとった行動や決断、そして現在の吹雪ちゃんの様子についてご紹介します。

フィッシャーマンズ・ガイド・ドッグとして活躍していた吹雪ちゃん

写真は、今回ご紹介する伊東さんファミリー。ご主人の由樹さんと数子さん。愛犬は左から、氷河ちゃん(5才・ウィペット)、吹雪ちゃん(8才・ウィペット)、パフェ子ちゃん(11才・ボーダー・コリー)、シャドウちゃん(5才・ミックス)。



釣り具メーカーを経営している伊東由樹さんは、ウィペットの吹雪ちゃんを子犬のころから渓流釣りに同行させていました。
嗅覚が鋭い吹雪ちゃんは、ツキノワグマを避け、イワナなどが集まる釣りスポットに案内してくれる案内犬(フィッシャーマンズ・ガイド・ドッグ)として、とても頼もしい存在だといいます。
そして山道を歩く体力づくりにと始めたディスクドッグ(※人がフライングディスクを投げ、犬がそれを追いかけて空中や地上でキャッチすることによって得られるポイントを競うスポーツ)では、初出場の大会で表彰台に立ち、その後も日本のトップレベルで活躍するように。

「思いっきり走るのが大好きな吹雪にとって、ディスクドッグは最適なスポーツでした」(由樹さん)

渓流釣りに同行した際、足を滑らせて肩の腱を損傷

現在の吹雪ちゃん。ケガを負った左前足の可動域を制限するため、由樹さんお手製の“バンテージ”を装着しています。



しかし、吹雪ちゃんが4才のとき、運命を変える事故が起きました。
渓流釣りのために険しい山道を歩いていたとき、ぬかるみで足を滑らせてケガをしたのです。
由樹さんは、歩こうとしてもヒョコヒョコと左前足を地面につけることができない吹雪ちゃんを連れ、動物病院に駆け込みました。

診断は、腱損傷か骨頭脱臼。

確定診断は難しいものの、再建手術は不可能で、骨を固定する手術が必要だと説明を受けました。
そして、「もう運動は無理でしょう。走る生活はやめて、歩く生活に切り替えましょう」と言われたそうです。

骨を固定する手術にどうしても踏み切れず……

ケガをした当初は、再びディスクドックを行うことなど、とても考えられなかった吹雪ちゃん。今ではご覧の通り、以前とほぼ遜色なく走ったりジャンプしたりできるように。



「でも、手術を受けさせる決心がつきませんでした」と由樹さん。

「ウィペットは、速く走る猟犬として誕生した犬種です。
そして、吹雪は走るのが大好きです。
なのに、走れなくなってしまう。
しかも、いっしょに大好きなアウトドアを楽しんでいるなかで起きた事故が原因で……」

なんとかならないかとあきらめられず、何軒もの動物病院を訪れましたが、獣医師の意見は同じだったといいます。

「上腕二頭筋腱損傷」とは、前足(上腕)の筋肉をつなぎとめる腱を損傷すること

穏やかな表情を浮かべる吹雪ちゃん。飼い主さんによると、「おっとりクール」な性格なのだとか。



上腕二頭筋とは、前足にある大きな筋肉で、人では“力こぶ”と呼ばれる部分。
この筋肉を肩関節につなぎとめる腱を損傷することをいいます。
発症はまれで、多くの場合、ハイスピード走行時の回転運動で起こると考えられています。
腱を縫合・再建する手術を行うのが一般的で、機能は家庭犬としての日常生活に差し支えのない程度に回復します。



次回は、走ることはおろか、歩くこともままならなくなってしまった吹雪ちゃんの様子と、吹雪ちゃんの将来のために一大決心した飼い主さんについてご紹介します。

※各情報は2018年9月15日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2018年11月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/浜田一男
文/江本直美

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