何気なく選んでいるように思える愛犬の「寝る場所」。しかしそこには、野生時代の名残から、愛犬の心理が反映されています。飼い主さんと同じベッドで寝る犬の場合は、その位置から飼い主さんをどう思っているのかわかることも。くわしく見ていきましょう。
同じベッドのどこで寝るかで、愛犬の気持ちがわかる
愛犬が枕元で寝る場合、実は愛犬は飼い主さんのことを子どもだと思っている可能性があります。
飼い主さんに何かあったときに、自分が面倒を見てあげなければと思っており、そのために顔の近くで寝ているのだとか。
足元で寝る犬は……?
一方足元は、飼い主さんと対等な関係に近い愛犬の場合、選ぶことが多い寝場所です。しかし、枕元で寝ているケースと同じように、何かあれば動けるようにと思っているため、背中や足先などを飼い主さんにくっつけて寝ていることが多いようです。
ベッドの下や、飼い主さんと入れ替わりで寝ている場合は?
ベッドの下など、飼い主さんに限りなく近い場所で寝ている犬は、飼い主さんに従順な犬でしょう。また、ベッドに上がらないようにトレーニングされている場合も、このような位置で寝ることが多いようです。
飼い主さんに好きな気持ちをわかってほしい距離ともいえるでしょう。
飼い主さんが起きた後に入れ替わりで寝る犬
一緒に寝ることはないけれど、飼い主さんが起きた後入れ替わりで布団にもぐりこむ犬もいます。こういった行動は、独立心が強めの犬がしやすいといわれています。
飼い主さんのニオイやぬくもりが残った布団を、ひとり占めにして寝たいのかもしれません。
飼い主さんと寝る愛犬たち
ここからは、いぬのきもちアプリに投稿された、飼い主さんと同じベッドで寝る犬たちの姿を見ていきましょう。
まずこちらは、柴犬のこむぎちゃん。安心しきった寝顔で飼い主さんの脇によりそっていますね。投稿主さんによると、はじめて一緒に寝た記念すべき瞬間なんだとか。
一緒にお布団に入ってお休み♪
こちらのぶん太ちゃんは、投稿主さんのベッドで一緒にお布団に入ったようですね。布団の位置からして、真横にぶん太ちゃんが寝転がっているのでしょうか。
投稿主さんによると寝る直前のようで、リラックスしてうとうととしている様子がうかがえます。
犬の性格はさまざまなため、中には距離感があると寂しいと感じてしまう飼い主さんもいるでしょう。しかしいずれの位置でも、人のベッドで寝る犬はその人のことを大切に思っているようです。犬のペースにあわせて、これからも良い関係を続けてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『愛犬の心理を読み解こう! “寝る場所”でわかる犬のキモチ』(監修:哺乳類学者 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。