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レモンは犬に食べさせるのは危険!犬にとってレモンは苦手な味と匂い

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レモンは人にとっても強い香りがしますし、酸っぱくて食べられない人も多い食べ物ですよね。ここまで刺激が強い食べ物を犬に与えるのは危険じゃないのかと心配している人もいますが、その心配の通り、犬にレモンを食べさせるのはよくありません。

レモンは栄養価が高いですし、人工的な食べ物に比べて犬への危険性が低いと誤解されやすいです。しかし愛犬の健康状態や年齢によってはレモンを食べさせるのが危険な場合もあります。

ここではレモンを犬に食べさせることの危険性と、レモンを与えたい場合の代わりの食品について細かく解説していきます。期待できるレモンの効果は犬が本来持っている機能なので、大切な愛犬のために与えないようにしましょう。


監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )

レモンの栄養素

フレッシュレモンのイメージ
kuppa_rock/gettyimages

レモンに含まれている代表的な栄養素はビタミンCです。しかし犬は肝臓でビタミンCを生成することができるので、食べ物から摂取する必要はありません。栄養バランスの優れているドッグフードには、犬に必要なビタミン類がバランスよく配合されています。

レモンに含まれているミネラルも、ドッグフードに含まれていることが多いです。カルシウム、カリウム、マグネシウム、銅、亜鉛などのミネラルは犬にとって5大栄養素なので、市販のドッグフードの多くに配合されています。また、人間にとって重要なレモンの栄養素であるクエン酸は、生命維持活動に欠かせない栄養ですが、このクエン酸がレモンのすっぱさの原因なので、犬に強い刺激を与えてしまいます。

ビタミンCの摂取が必要なのは老犬や病気を患っている犬だけ

レモンに含まれている栄養の中で代表的なビタミンCは、基本的に犬は肝臓で生成できます。前述の通り、犬にとってビタミンCは外部から摂取する必要がない栄養です。しかし犬の年齢や体調によっては、食べ物や薬から摂取した方がいいこともあります。例えば老犬です。老犬は年齢が上がるにつれて体のさまざまな能力が衰えるため、肝臓でビタミンCを生成する能力も衰えます。

例えば、たばこの煙を受動喫煙してしまうと、活性化酸素を攻撃するためにビタミンCが使われてしまい、体内で不足してしまいます。そのような場合も、ビタミンCは、犬にとって刺激が強すぎるレモンで摂取するよりも、ビタミン系のサプリや他の食べ物で摂取した方が安全です。

アレルギー症状や中毒症状はない

おやつを食べるシェットランド・シープドッグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

強い刺激臭と強い酸味があるレモンは、基本的に犬が苦手とする味と匂いですので、与えない方がいい食べ物です。犬が食べると強いアレルギー症状や中毒症状を引き起こす心配はほとんどありませんが、体調不良になる可能性があります。レモンを少し犬がかじってしまっても、チョコレートやネギ類などのように中毒症状を起こすことは基本的にはないでしょう。

ただ、大量にレモンを食べてしまうと、危険な状態になる可能性があります。レモンを家庭菜園などで育てている場合は、愛犬が間違って食べてしまわないように気を付けましょう。レモンにはさまざまな加工品がありますが、加工食品も犬には危険なので、食べてしまわないように配慮しましょう。

レモン特融の酸っぱさや刺激が強い匂いは犬が苦手!

レモンは強烈な酸っぱさとツンとする香りが特徴ですが、犬にはレモンのこの刺激は強すぎます。一度レモンを舐めたり、食べたりするとあまりの酸っぱさに驚いて、二度とレモンを食べようとしない犬が多いようです。レモン成分が配合された犬用のしつけスプレーも発売されている程、犬はレモンの匂いが苦手です。
 ビタミンC不足を補うためにドッグフードにレモンをのせたり、大量にレモン汁をかけたりすると、かえって愛犬が食事をとらなくなってしまう可能性がありますので、別の方法を選びましょう。

少量のレモンで胃の不調、大量のレモンで神経系の抑制の可能性

レモンは犬が少し食べただけでも、胃の不調を引き起こす可能性があります。刺激が強い食べ物なので胃で消化する際に、負担をかけてしまいます。大量にレモンを食べてしまうと、中枢神経系が抑制されたり、炎症を引き起こしたりします。レモン以外にもみかんやキンカンなどの柑橘類は、犬にとって危険性がある食べ物です。

またレモンの加工食品は、レモンティーやレモングラッセなど犬に良くない成分を配合しているものがあります。レモンティーは100ml当たり30㎎くらいカフェインが含まれてます。犬がカフェインを摂取すると、中毒になってしまう場合もあります。またレモングラッセはレモンと違う植物です。アロマオイルとして持っている人が多いですが、犬が舐めると体調不良になる可能性があります。

刺激が強すぎるレモンの代わりになる食べ物

おやつをもらうパグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬はレモンをはじめとする酸っぱいものや、トウガラシをはじめとする辛いものなど、刺激が強い食べ物を嫌います。犬は、甘いものや刺激の少ないものを好む傾向があります。そうした犬の食べ物の好みに寄り添い、レモンではなく代わりになる食べ物を与えましょう。

ビタミンCを体の中で生成できる犬にとって、レモンに含まれている栄養の中で特に必要なのはミネラルです。クエン酸は中枢神経の抑制などを引き起こす可能性があるので、与えるのは避けてください。またレモンのエッセンシャルオイルもクエン酸と同じ症状が出る可能性があるので、与えないようにしましょう。

レモンの代わりにミネラルを摂取できる食べ物を与えたり、安全にレモンの成分を摂取できる犬用食品を与えたりしてください。

レモン配合の犬用おやつやドッグフードも

レモンを犬に与えるのは基本的によくありませんが、犬用に開発されたレモン配合のおやつやドッグフードなら問題ありません。

近畿大学とペットフードショップ「ホウフ」が共同開発した犬用機能性おやつ「フラボノジャーキー5」は、レモンの果皮を粉末に加工してから5%配合しているそう。植物性の食べ物の消化が苦手な犬も安全です。

レモンは犬に与えるのは危険な食べ物!少量でも与えないで

レモンは犬に与えると危険性のある食べ物です。少量で胃の不調を引き起こし、量が多いと皮膚に炎症ができたり、中枢神経が抑制されたりしてしまう可能性があります。自然由来の食べ物ですし、健康にいいビタミンやミネラルが含まれているので、レモンを犬に与えた方が良いと誤解しやすいですが、レモンの刺激臭と酸っぱさは犬が苦手なことに配慮しましょう。

また病気や高齢な愛犬にビタミンC摂取のためや、クエン酸摂取のためにレモンを与えたい場合は、ビタミンC配合のドッグフードを選んでください。それでも不安な場合は、動物病院の医師などに相談して、レモンを与えるよりも効果的なビタミンC摂取方法をアドバイスしてもらうのもおすすめです。

監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )



監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )
博士(獣医学)東京大学。
所属学協会:日本獣医麻酔外科学会、日本獣医救急集中治療学会、日本麻酔科学会、日本獣医学会、日本獣医師会 / 北海道獣医師会、動物臨床医学会、日本動物病院福祉協会、日本動物リハビリテーション学会
著書:「犬と猫のリハビリテーション実践テクニック―ひと目でわかる理学療法の必修ポイント!!」(インターズー)、「動物医療チームのための痛みのケア超入門(as BOOKS)」(インターズー)など多数。

文/BE
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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