ひとり暮らしで愛犬と生活していると、どうしてもひとりでは対処できないお悩みや困りごとが出てくるもの。そんなひとり暮らし飼い主さんのために、ひとりでもストレスなく愛犬と生活するための対策をご紹介します。
イラスト/iina
困りごと1 多頭飼いの場合、チャイム音に反応して全頭が吠えると対処できない
多頭飼いの吠えグセ直しは1頭ずつ個別にしつけ直すのがセオリーですが、ひとり暮らしだと非現実的。そこで、チャイムを鳴らさないようインターホンに張り紙をしておく、全頭一斉に新しい音に慣れさせてからその音に切り替えるなどで対応を。
新しいチャイム音に替えるなら、新しい音を聞かせつつ全頭におやつを与えて。繰り返すと「新しい音=おやつの合図」と覚えるはず。確実に覚えてから新しい音に切り替えます(イラスト/iina)
困りごと2 “ふたり一組でやろう”と紹介されているしつけやお手入れができない
オイデの練習なら
オイデの練習やお手入れなどは、ふたり一組になってひとりが愛犬の行動を制御する係になったほうが効率的。ただ、リードやおもちゃを活用すれば、ほとんどのお世話はひとりでも充分できますよ。
愛犬の首輪に長めのリード、またはひもをつけます。愛犬がこちらに来ないよう柱などを介してリードを持ち、オイデの指示とともにリードを離して。足元まで来たらほめます(イラスト/iina)
お手入れなら
おやつを詰めたゴム製おもちゃを足で押さえるか、もしくはサークルの柵にはさみこみます。愛犬がそれを夢中でなめている隙に、ブラッシングや足拭きなどのお手入れを(イラスト/iina)
困りごと3 自分が入院するときや、仕事が繁忙期のとき、お世話ができない
たとえば自分が入院することになったり、仕事が忙しくてほとんど家にいられなかったりするようなら、思いきってほかの人の助けを借りて。誰を頼っていいかわからなければ、かかりつけ医に相談しても。いい預け先を教えてもらえるかもしれません。
たとえ毎日帰宅できたとしても、疲れ果てて愛犬のお世話ができないほど仕事が忙しいなら、一時的にペットホテルへ預けたほうがお互いのためということも(イラスト/iina)
いかがでしたか。ひとり暮らしでは、愛犬のお世話は極力自分だけでやろうと頑張っている飼い主さんが多いようです。もちろんそれは悪いことではありませんが、どうにもならないときは他人の力を借りることも前向きに考えましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年3月号『家族のカタチ別困りごと直しのコツ!』(監修:川原志津香先生 「Can! Do! Pet Dog School」専任しつけインストラクター)
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文/サトウ