梅雨~夏は犬の肉球がダメージを受けやすい季節。とくに、雨でぬれた地面や熱が残るアスファルトなどを散歩した後は、ケアを怠ると肉球トラブルの原因になるので注意が必要です。そこで今回は、愛犬の肉球を守るために取り入れてほしい、散歩後のケアをご紹介します。
梅雨~夏は肉球トラブルに要注意
犬の肉球にとって、湿気と乾燥は大敵です。足裏はもともと汚れやすい部位であることに加え、湿りがちだと不潔になりやすく、趾間膿皮症(しかんのうひしょう)などの皮膚病の原因に。そのため、雨が多い梅雨は足裏の皮膚病リスクが高まります。
また、「いぬのきもち」2016年7月号の特集(※)によると、夏は早朝や夜に犬の散歩をするのが大原則ですが、それでも舗道には昼間の太陽の輻射熱(ふくしゃねつ)が残っているため、肉球の乾燥の原因になるそう。乾燥した肉球は角化症や出血のほか、クッション性を失うことで滑りやすくなり関節トラブルなどのリスクにもなります。
※「いぬのきもち」2016年7月号『より涼しくしてあげられるコツをご紹介!夏のひんやりお手入れ術』(監修:一級建築士 トリマー トリミングサロンHONDEHOK運営 二村陽子先生)
散歩から帰ってきたら、必ず「足拭き」をしよう!
足裏の皮膚病予防には、散歩から帰ったら毎回「足拭き」をして清潔を保つことが重要です。ぜひこの機会に、正しい足拭きのやり方を身に付けましょう。
やわらかいタオルなどで汚れを拭く
やわらかいぬれタオルや犬用ウエットティッシュを使ってやさしく汚れを拭きとります。足裏全体を包むように拭いたあと、肉球の間の汚れも指で軽くほじるように拭きましょう。
ぬらした場合は完全に乾かして
雨で汚れたときなど、足をぬらして汚れを落とした場合は、タオルドライだけでなくドライヤーを使って完全に乾かしましょう。画像のようにドライヤーを服にはさむなどして固定し、両手で肉球を広げながら乾かすといいですよ。
乾燥予防には「保湿クリーム」を使おう!
乾燥した肉球のケアが不足していると、カチカチに角質化してかたくなってしまいます。1日1回、保湿成分が入った犬用の肉球クリームを使って、ぷにぷにの肉球をキープしてあげましょう。
クリームを塗るときは、毛の部分を避けながら肉球にもみ込むように塗るのがコツ。全体的にしっとりしたらOKです。
肉球は犬にとって、とても大切なパーツです。ダメージが増えるこれからの季節、愛犬の肉球を守るためには、飼い主さんがしっかりケアをしてあげることが大切ですよ。
参考/「いぬのきもち」2016年2月号『ポイントをおさえて愛犬の健康維持に役立てよう! 病気・ケガから守るお手入れ厳選10』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田桂一先生、獣医師 小倉啓介先生、動物美容師 林みゆき先生)
文/terasato
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。