愛犬が年をとってから、そそうするようになったり、いうことを聞かなくなったりして困っている……。シニア犬ならではの問題行動を解決するには、飼い主さんが「愛犬はどういう気持ちなのか」を知ることが大切です。ここでは、シニア犬ならではの問題行動の解決法を解説します!
愛犬がそそうするようになった!
犬は年をとると頻尿になりがち。そのため、トイレ以外の場所でも「ここでオシッコできるかも?」とそそうするように。はね返りの少ないラグやじゅうたんなどは、とくにそそうされやすい傾向があり、犬がその場所を気に入ると「新しいトイレ」だと学習し、同じ場所で何度もそそうするようになります。
このとき「当てつけや嫌がらせでそそうしたの?」と感じる飼い主さんもいるようですが、犬にとってはあくまで生理的にそこで排泄しただけなのです。
シニア犬がそそうする場合の対処法は?
愛犬がラグやじゅうたんに繰り返しそそうするなら、思い切って片づけましょう。そそうする場所が決まっているなら、そこにトイレを新しく置くのも◎。愛犬の生活動線上にトイレを増やすといいですよ。
愛犬がいうことを聞かなくなった!
年を重ねた愛犬が、急にガンコになったように見えることもあるでしょう。これは老化の影響で耳などの感覚機能が衰えたり、体の動きが鈍くなったりしたのが原因。わざと指示を聞かないのではありません。
たとえば「散歩に行こう」と声をかけても無視するように見えるのは、単に声が聞こえていないのかも。また、背後からリードをつけようとしたときに噛まれる場合は、犬が飼い主さんの気配に気づかずびっくりした可能性があります。
シニア犬がいうことを聞かなくなった場合の対処法は?
愛犬の後ろから声をかけたり急に手を出したりすると、指示が通らず驚かせてしまうことも。愛犬の正面に回ってはっきりと声をかけると、指示が通りやすくなるうえ、愛犬も安心しやすいでしょう。※体調が悪くて言うことに反応できない場合もあるので、心配なときは動物病院を受診しましょう。
接し方を変えつつ、快適に過ごそう!
愛犬も飼い主さんを困らせようと思って行動しているのではありません。対処法を押さえ、お互いがより快適に過ごせるようにしたいものですね。
参考/「いぬのきもち」2020年5月号『吠え、そそう、食フン……困った行動には、ワケがあった! 愛犬の気持ちをホンヤクします!』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。