犬と暮らす
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なぜ噛むの?どうしてそそうするの? 犬の本音を探ってみた!
犬の本音を知ることが、問題解決につながります
長年愛犬と暮らしていると、そんなお悩みが出てくるかもしれません。
もしかするとそれは、愛犬が少しずつシニア期に入ってきたからなのかも。
でも、たとえ加齢が原因で困りごとが起きているとしても、そのときの愛犬の気持ちを正しく理解してあげれば、解決できたり、予防できたりすることも。
そこで今回は、ある日突然噛んだり、そそうするようになった愛犬の本音をご紹介します。
ある頃から、言うことを聞かずに噛むようになった愛犬の本音とは?
呼んでも来ないから、こちらから近づくと噛むようになった……。
そんな場合、じつは愛犬はこんな風に思っている可能性があります。
このとき愛犬は、
『え?何?びっくり!いきなり後ろから触らないで!
思わず噛んじゃったじゃない!』
と思っています。
犬は、老化の影響で耳などの感覚機能が衰えたり、体の動きが鈍くなったりすると、一見こちらの指示を無視しているように見えることがあります。
また、そんなときに背後から急に近づかれると、驚いて反射的に飼い主さんを噛むことも。
これらは加齢による生理的なことが原因なので、飼い主さんのことをわざと無視をしたり、嫌いだから噛んだりしているわけではないのです。
声をかけるときは、正面からはっきりとした口調で!
愛犬の正面に回って声をかければ、指示が通りやすくなって、噛まれる心配もなくなります。
何より愛犬も、飼い主さんの顔が見えるので安心して反応してくれるはずですよ。
ただし、体調が悪くて言うことに反応できなかったり、体が痛むなどの理由で触られたくなくて噛むことも考えられるので、心配なときは動物病院を受診しましょう。
ある頃から、そそうするようになった愛犬の本音とは?
そんなとき愛犬は、こう思っている可能性が!
『ここでオシッコができるかも?』
と思ってしまうことがあります。
そしてそこでオシッコをしてしまい、確信します。
『やっぱりここでオシッコできる!しかも、オシッコがはね返らないから快適!』
と……。
犬も年を重ねると頻尿になりがちです。
そんなときに、トイレ以外の、たとえばはね返りの少ないラグなどがあると、ついそこでそそうしてしまうことがあるのです。
今までトイレでできていた愛犬にそそうされると、「かまってあげなかった“当てつけ”」「散歩に行かないから“嫌がらせ”」という飼い主さんもいますが、それは間違い。
愛犬は決して、嫌がらせや当てつけでそそうしているわけではありません。
生理的にそこで排泄しただけのことなのです。
ついそこでオシッコしたくなる環境を見直そう!
繰り返しそこにするのなら、思い切って片づけてしまいましょう。
また、よくそそうする場所が決まっているのなら、そこにトイレトレーを新たに置いてあげてもいいでしょう。
いかがでしたか?
愛犬と長くいっしょに暮していると、「何でそんなことをするの?」と困ってしまう場面が出てくると思います。
でも愛犬は、決して飼い主さんを困らせようとして、それらをしているわけではありません。
そのときの愛犬の本音を読み取って、お互いが困らないように工夫できるといいですね。
参考/「いぬのきもち」2020年5月号『愛犬の気持ちをホンヤクします!』(監修:Can ! Do ! Pet Dog School代表 西川文二先生)
文/h.taco
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