犬の性格にはさまざまなタイプがあり、性格によってストレスを感じやすい場面が異なります。そこで今回は、数ある犬の性格のなかから「甘えん坊タイプ」と「いばりん坊タイプ」をピックアップし、性格の特徴やストレスケア方法をご紹介します。
「甘えん坊タイプ」の犬は、構ってもらえないとストレスを感じる?
ここでご紹介する「甘えん坊タイプ」とは、飼い主さんに構ってほしい気持ちを前面に押し出す性格の犬のこと。別の部屋に移動するだけなのについてきたり、抱っこをせがんで甘えたりするなど、飼い主さんに注目してもらおうとたくさんアピールするのが特徴で愛情表現が豊かなタイプ。
このタイプの犬は、長時間ひとりで過ごすときや、飼い主さんと一緒にいるのに構ってもらえないときなどにストレスを感じやすいでしょう。
「甘えん坊タイプ」のストレスケア方法
「甘えん坊タイプ」の犬のストレスケアは、甘やかしすぎないのがポイント。ひとりで遊ぶ時間をつくって、愛犬の自立心を高めましょう。
1・たっぷり散歩して快適な空間で留守番!
留守番させるときは、直前に長めに散歩して体力を発散させましょう。飼い主さんがいない間はひとりで遊べるおもちゃを置く、いつもかけている音楽やラジオを流すなどして、快適な環境をつくると◎。
2・メリハリをつけて接する
構えるときはたっぷり遊び、構えないときはクレートに入れるなどしてメリハリをつけるのがおすすめ。構ってもらえないとストレスになるので、最初は嫌がってもクレートに慣れさせることが、結果的にストレスケアにつながります。
3・ネガティブな姿は見せない
このタイプの犬は、飼い主さんのネガティブな感情の影響を受けやすいため、愛犬の目の前で言い争ったり、子どもを叱ったりするのは控えましょう。ケンカするときは場所を変えるなどし、愛犬を第一に考えると飼い主さんも冷静になりやすいかもしれません。
「いばりん坊タイプ」の犬は、邪魔をされるとストレスを感じる?
「いばりん坊タイプ」の犬は自立心が強く、嫌なことは嫌だとしっかり意思表示するタイプです。しかし、家の中では強気でも、知らない人や犬は怖がる「内弁慶」な性格のコもいます。
このタイプの犬は、休んでいるのを邪魔されたときや、お手入れなどでじっとしないといけないとき、大事にしているおもちゃやガムを取られたときなどにストレスを感じやすいでしょう。
「いばりん坊タイプ」のストレスケア方法
「いばりん坊タイプ」の犬のストレスケアには、ストレスがかかる状況をなるべく避けながら、飼い主さんはきぜんとした態度でいることがポイント。ときには我慢を覚えさせ、愛犬の要求にひるまずに信頼関係を築きましょう。
1・部屋づくりに工夫を
このタイプの犬は、居場所を飼い主さんの都合で動かされることが嫌いです。そのため、フードのある場所やソファなど、愛犬の主張が強くなりやすい場所には仕切りを置くなどして、行動を制限するようにしましょう。
2・お手入れはスピーディに
じっとするのが苦手な犬には、おやつをなめさせながら部分的にブラッシングするなど、お手入れ時間をできるだけ短くしてあげるのがおすすめ。慣れてきたら徐々に時間を延ばしたり、難しいお手入れはプロに任せたりするのもいい方法です。
3・食事は邪魔しない
食事の時間は邪魔せず、空のボウルをなめていてもすぐに取り上げないようにしましょう。愛犬が離れてからボウルを回収することで、ストレスも軽減されるはずですよ。
愛犬の性格に合ったストレスケアを取り入れて!
愛犬の性格のストレスになりやすいことがわかると、ふだんから気をつけられそうですね。性格に合わせたストレスケアを取り入れ、愛犬のストレスを軽減させてあげましょう!
参考/「いぬのきもち」2020年10月号『5つの「性格タイプ」がわかれば愛犬のストレス解消できます!』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 戸田美由紀先生)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。