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【獣医師監修】犬の目やに 症例写真で原因と対処を解説

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愛犬の目やにが気になるときは、一度動物病院を受診してみましょう。ここでは、犬の目やにの症状や原因となる病気、対処法についてご紹介します。犬の目やにの症例写真も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

犬の目から目やにが出るのはなぜ?

柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

目やにとは、目の表面についたホコリや老廃物、目を保護している粘液などが混じりあってできるもののこと。人と同じように、犬も生理現象として目やには出るので、少量であれば健康に影響はありません。

老犬になると目やにが増えることも

また、犬は年を重ねると目やにが出やすくなることがあります。これは、年齢とともに代謝が衰えて涙の量が減り、老廃物などが目にたまりやすくなるのが原因です。そのため、若いころに比べて目やにの量が増えたとしても、朝起きたときに少し目やにがつく程度であれば、心配いらないでしょう。

症例写真つき! 注意したい犬の目やにとは?

プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

ただし、目やには目の病気が引き金となって出ることもあります。ここでは、あまり心配のいらない目やにと特徴と、病気の疑いがある目やにの特徴を見ていきましょう。

あまり心配のいらない目やに

黒っぽい目やに

犬の目についたゴミやホコリが固まると、黒っぽい乾燥した目やにが出ることがあります。

茶色や灰色の目やに

目の細胞の分泌物や老廃物が固まると、茶色や灰色っぽい目やにが出ることがあります。このタイプの目やには、とくに寝起きに見られることが多いです。

白い目やに

目頭にたまる白くトロッとした目やには、皮脂腺の分泌物や目の粘膜のかたまりです。続くようなら動物病院を受診したほうが安心ですが、2~3日に1回出る程度なら問題ないでしょう。

病気の疑いがある目やに

目を覆うように目やにが出ている

覆うような目やに
いぬのきもち 2018年8月号「目ヤニ、耳アカ、オシッコ、できもの……etc.ひと目でキケンがわかる!愛犬のカラダから出たもので気づく病気大事典」より ノヤ動物病院提供

ドライアイなどで涙の量が減ると、目の表面が乾いて粘度の高い目やにが大量に出ることがあります。重度の結膜炎などでも同じような目やにが出ることが。

黄色い膿のような目やにが出ている

黄色い目やに
いぬのきもち 2018年8月号「目ヤニ、耳アカ、オシッコ、できもの……etc.ひと目でキケンがわかる!愛犬のカラダから出たもので気づく病気大事典」より 若山動物病院提供

ドロッとした黄色っぽい目やには、結膜炎やドライアイの初期症状などで見られやすいです。これ以上悪化させないよう、なるべく早く治療を始めましょう。

水っぽい目やにが出ている

水っぽ目やに
いぬのきもち 2018年8月号「目ヤニ、耳アカ、オシッコ、できもの……etc.ひと目でキケンがわかる!愛犬のカラダから出たもので気づく病気大事典」より 若山動物病院提供

水っぽい目やにが見られたら、結膜炎や角膜炎が起こり始めているサインかもしれません。その後、白や黄色の目やにに変化したり、量が増えたりした場合は悪化しているおそれも。

犬の目やにの原因として考えられる主な病気

フレンチ・ブルドッグ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

では、犬の目やにの原因として考えられる病気について、詳しく見ていきましょう。

角膜炎

角膜炎は、角膜に刺激が加わることで発症する病気で、外傷性のものと非外傷性のものがあります。非外傷性の場合は、両目に症状があらわれることが多いです。犬が角膜炎になると、目やにや涙の量が増えたり、しきりに目を気にしたりするなどの症状が見られます。

結膜炎

結膜炎は、まぶたの裏と眼球の表面を覆っている粘膜(=結膜)が、アレルギーや細菌感染などで炎症を起こす病気です。結膜炎になると目が赤く充血したり、目やにや涙が出たりするほか、かゆみや痛みを伴うため、頻繁にまばたきをしたり、目を開きにくそうにしたりすることもあります。

角膜炎や結膜炎については、以下の記事も参考にしてください。

ドライアイ(乾性角結膜炎)

ドライアイは、涙の量が減少することで目の表面が乾燥し、結膜や角膜に炎症を起こす病気のこと。ドライアイになると、粘性の目やにが出るほか、目の充血やまぶたのけいれんといった症状が見られます。重症化すると、視力障害や失明の危険もあるので注意が必要です。

眼瞼内反症(逆さまつげ)

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)は、下まぶたの先が眼球側に反り返ってしまうことで、下まつげなどが目に入り、目やにや涙が出たり、痛みや炎症を起こしたりする病気のことです。遺伝的な原因が多く、進行すると結膜炎や角膜炎を引き起こすこともあります。

ぶどう膜炎

ぶどう膜とは、眼球の中の虹彩・毛様体・脈絡膜といった部位の総称で、ぶどう膜炎はこれらが炎症を起こした状態を指します。犬がぶどう膜炎になると、目の充血や目やになどの症状が見られるほか、目の痛みから頻繁にまばたきをしたり、目を床にこすりつけるしぐさをしたりすることも。また、緑内障などのほかの目の病気を引き起こすおそれもあります。

白内障

白内障とは、本来透明であるはずの水晶体の一部または全体が白くに濁り、視覚が失われていく目の病気です。ごく軽度の白内障では、目がうっすらと濁ったように見える程度ですが、症状が進行すると徐々に目の色が真っ白になってしまうほか、ぶどう膜炎などの合併症を引き起こし、目やにを含むさまざまな症状が見られることがあります。

犬の白内障の詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。

犬の目やにの対処法

ミックス
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

目やにが大量に出るなど、病気が疑われる場合は必ず動物病院を受診し、原因を探ることが大切です。そして、原因に合った方法で治療を進めていきましょう。

犬の目やにの治療例

たとえば角膜炎の場合は、原因にもよりますが、まずは目をきれいに洗眼し、抗生剤や消炎剤などの目薬による治療を行うのが一般的です。場合によっては、内服薬や注射などによる治療が併用して行なわれることも。

また、眼瞼内反症で目やにが出ているときは、外科手術が根本的な治療法とされています。しかし、軽度の場合は角膜や結膜を刺激しているまつ毛を抜いたり、目薬による内科的治療を継続的に行ったりすることで、症状が改善するケースもあるようです。

目薬を点すなど、自宅できちんとケアすることも大切

目やにが出ているときは、自宅でのケアも欠かせません。動物病院で目薬や眼軟膏を処方されたときは、必ず獣医師に指示されたとおり投与するようにしましょう。また、ガーゼやコットンなどを使い、こまめに目やにを拭き取ってあげることも大切です。

なお、愛犬の目やにの量が減ったなど、目の状態がよくなったからといって勝手に断薬・減薬するのはやめてください。とくに結膜炎などの場合は再発しやすく、放置すると炎症が広がるおそれもあるので、最後まできちんと治療を続ける必要があります。

なお、目薬は、病院で処方された目薬を使いましょう。

愛犬の目やにが気になったら動物病院へ

ミックス
いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の目の病気は早い段階で治療を行うことで、重症化を防いだり、症状の進行を抑えたりできるものが多いです。病気の早期発見・治療のためにも、愛犬の目やにが気になるときは、一度かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

なお、犬の目やにに関する情報は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

参考/「いぬのきもち」2018年8月号『目ヤニ、耳アカ、オシッコ、できもの……etc.ひと目でキケンがわかる!愛犬のカラダから出たもので気づく病気大事典』(監修:斉藤動物病院院長 獣医学修士 日本臨床獣医学フォーラム監事 齊藤邦史先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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