飼い主さんは、大好きな愛犬にいろんなお世話をしてあげたくなるもの。しかしそのお世話のなかには、愛犬がストレスを感じる行為が含まれているかもしれません。ゴハンやしつけ、寒さ対策で、愛犬が嫌がること4選を紹介します。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
ゴハンを食べ終わるまで、愛犬の前で様子を見守る
愛犬が美味しそうにゴハンを食べる姿は、いつまでも眺めていたいもの。しかし、自分の食べる姿をじーっと見られる行為は、犬にとってもストレスです。また、あまりにも見つめてくるがために「ゴハンを取ろうとしているかな?」と犬が勘違いを起こして、早食いになる可能性も。
もちろん食事の様子に異変がないか確認するのはいいことですが、観察するのであれば、犬に余計なストレスを与えないよう、やり方に気を付けたいもの。愛犬が食事している場所から1m以上離れて、ジーッと見つめるのではなく、さり気なく様子を観察しましょう。
ゴハンの前に必ず「マッテ」や「オアズケ」をする
ゴハンの前に「マッテ」や「オアズケ」をする飼い主さんもいますが、実は目の前にゴハンを出した状態で待たせることは、しつけの練習になりにくいのです。犬がゴハンを待たされることにストレスを感じるうえ、「ゴハンがない場所ではマッテができない」「早食いになる」「食器を取ろうとすると怒る」などの困りごとにつながる可能性も。
もしゴハンの前に愛犬を落ち着かせたいのであれば、フードの準備ができたら、まずオスワリをさせ、飛びつきや吠えが収まったタイミングで与えることを習慣づけましょう。
犬の目を見て語りかける
人同士が会話をするときはお互いに目を見て話しますが、犬に対しては凝視したり、くどくど話したりするのはNG。ずっと見つめられる行為も、長い言葉で語りかけられることも、犬にとっては意味がわからず、不快に感じてストレスになってしまうからです。
愛犬に伝えたいことがあるのであれば、「マッテ」や「オスワリ」のように短い言葉で伝えるようにしましょう。その際に目を見て指示を出してもいいのですが、愛犬が目をそらすほど見続けないようにしてあげましょう。
室内でも服を着せる
冬の寒さ対策として室内でも服を着せる飼い主さんがいますが、それは過度なお世話となります。犬は体が毛に覆われているため、年中毛皮を着ているようなもの。被毛に服を重ねることで、かえって皮膚病を発症する心配もあるのです。13才以上の体温調節が苦手になった高齢犬などでない限り、洋服は不要と考えて大丈夫でしょう。
ただ家の中でも、天候や時間帯によって室温が変わります。底冷えを防いであげたい場合は、愛犬が自分の意思で暖を取れる場所を用意してあげましょう。自由にもぐり込める毛布や、冬仕様になった犬用のベッドなどが置かれていれば、充分です。
犬は人と違う動物ですので、人のような感覚でお世話をすると、やり過ぎてしまうことが。当てはまる行為があった人は、お世話のやり方を見直しましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年12月号『がんばりすぎ、はりきりすぎは、かえって愛犬の体に悪影響かも……やりすぎお世話のボーダーライン』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生、ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 石田陽子先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。