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クレートってこんなに便利! クレート好きな犬にするための6STEP
クレートって、こんなに便利なんです!
クレートとは、犬用グッズのひとつで、扉と屋根があって外が見えにくい形状になっているもののこと。
「愛犬は家の中で自由にさせてあげたいし、狭いところに閉じ込めておくのはかわいそう……」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、犬は本来、狭くて暗い場所を好む動物なので、むしろ犬が落ち着いて体を休めるためには必要なものです。
しかも、持ち運びができるので、災害などもしものときにも大活躍!
もし愛犬が今クレートを嫌いになってしまっているのであれば、「イタズラの罰として閉じ込めている」「ふだんは使わず、苦手な動物病院に行くときだけクレートに入れている」など犬が嫌がるやり方をしていることが原因の場合も。
まずは犬が嫌がる方法をやめて、以下でご紹介する方法でクレートを好きになってもらいましょう♪
STEP1. クレートの下部分に入らせる
まずはクレートを上下に分解し、下の部分だけ残して犬のそばに置きます。フードを握りこんだ手で誘導し、犬をクレートの下部分に入らせましょう。入ったらほめてフードを与えます。
STEP2. クレートの屋根を一部かぶせる
STEP1ができたら、次はクレートの上部分(屋根)を下部分に少しかぶせて、その状態で犬を中に入らせてみましょう。このとき、上部分が「ガタッ」と外れると、犬がびっくりしてしまいます。犬が怖がらないように、手でしっかり固定しておくとよいでしょう。
STEP3. 組み立てたクレートにフードを投げ入れる
STEP2までできたら、次はクレートを元通り組み立てます。クレートを元の状態に戻したら、フードを中に投げ入れて、犬を中に入らせましょう。犬がちゃんと中に入れたら、クレートの横にあいた通気口から立て続けにフードをクレート内に落とし入れましょう。
STEP4. 扉を閉める
STEP3はうまくいきましたか?
3で犬が中にいるとき、フードが落ちてくると、「この中にいるといいことがある」と犬が理解するので、出てこなくなります。そのタイミングでクレートの扉を閉め、扉の隙間から、再びフードを何粒も落としましょう。
STEP5. クレートに布をかけ、フードを入れる
STEP4で扉を閉めた状態でも、犬がおとなしくできたら、犬から飼い主さんの姿が見えないように、クレートに布をかけましょう。クレートの通気口からフードを落とし、布をかけた状態にしばらく慣れさせます。
STEP6. クレートから離れる
ここまでできたら、もうあとひと息です。布をかけたクレートから、飼い主さんがそっと離れましょう。少し離れたら、また戻ってフードをクレートの中に落とし、徐々に飼い主さんが離れている時間を長くしましょう。
クレートを活用して、飼い主さんも犬もストレスフリーに
いかがでしたか?
「犬をクレートに閉じ込めるなんてかわいそう」という声はよく耳にするものですが、犬をクレートに入れるのは、車の運転中や入院時、また、災害時の避難先などで犬の安全を守るのに必要なことです。
「愛犬にクレートを好きになってもらう」ことも、飼い主さんの愛情のひとつ。
ふだんから犬にとってクレートを落ち着ける居場所にしておくことで、愛犬も飼い主さんも、ストレスなく過ごせるようになりますよ!
参考/初めて飼い主さんの『いぬのきもち』2016年3月号「はじめてしつけコンプリートドリル vol.1」(監修:「Can ! Do ! Pet Dog School」代表 西川文二先生)
撮影/殿村忠博
文/影山エマ
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