犬と暮らす
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ある朝突然、病魔に襲われた愛犬 3本の足が麻痺して……
今回紹介するのは、7才のときに脊髄梗塞を発症したシュートくんと、シュートくんの飼い主であるSさん。
ある朝、突然病気になって倒れてしまったシュートくんの様子を紹介します。
ひとたび歩くと、その後遺症に気づく
ただ、一歩あるくとその異変に気づきます。
後ろ足、とくに右後ろ足は足裏で床をしっかり踏みこめず、後ろ足の先を外側に払うかのように動かして、引きずりながら歩くのです。
ある朝、何の前触れもなく突然発症
何の前触れもなく起こる病気で、シュートくんの発症も青天の霹靂だったといいます。
「ふだんどおりに朝の散歩に行って帰ってきたあと、突然、右後ろ足と右前足が引きつりだしたんです。
そしてその場に倒れてしまい……」
と、お話を伺った飼い主のSさんは当時を振り返ります。
なんとかゴハンは食べてくれた!
それでもとにかく動物病院へ連れて行かねばとあわてているなか、ふと、まだ朝ゴハンを与えていなかったことに気づき、差し出してみると……。
「倒れているものの意識はしっかりしていて、パクパクと食べたんです。
そのとき漠然と、あぁ、きっとシュートは大丈夫だ、そう思いました」
しかし、自力で立てずオシッコもできない状態に
その後かかりつけ医を経て、高度医療を受けられる動物病院にてMRI検査を実施。
結果この「脊髄梗塞」と診断されまた。
脊髄梗塞は発症後、多くの場合手術などは行わず、リハビリやマッサージで自然に血流が補強されることを促して治療します。
シュートくんはこの時点で、右半身と左後ろ足も麻痺してしまい、オシッコも自分で出せない寝たきりの状態になっていました。
次回は、ご家族の懸命なリハビリやマッサージによって、自力で立って歩けるようになるまでを紹介します。
※各情報は2020年11月6日現在の情報です。
出典/「いぬのきもち」2021年1月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ あのときの犬は、今……編』
写真/尾﨑たまき
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