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「マスクをつけていると指示が通らない?」コロナ禍の犬のしつけ問題と解決法

新型コロナウイルスの感染拡大によって、飼い主さんのなかには、“コロナ禍ならではのお悩み”を抱えているかたも少なくないようです。
そこで今回は、雑誌「いぬのきもち」読者モニター198人からよせられた、コロナ禍ならではお悩みのなかから、犬のしつけに関するお悩みを5つピックアップして、獣医師のアドバイスとともにご紹介します。

【お悩み①】マスクをつけていると指示が通らない

ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
まずご紹介するのは、「マスクをつけていると表情が見えないからか、指示しつけがうまくいきません」という飼い主さんのお悩みです。

【解決策】“ハンドシグナル”も取り入れてみましょう

「マスクをつけていると、飼い主さんの表情が見えづらかったり、声がこもって聞こえたりするため、指示しつけの言葉が伝わりにくい場合もあるかもしれません。しかし、犬は表情や言葉だけでなく、手を含めた人の全身の動きで言葉の意味を判断するので、指示の言葉とともに手の動き(=ハンドシグナル)をつけてトレーニングすると伝わりやすくなるでしょう」(獣医師)

【お悩み②】外出自粛でムダ吠えが増えてしまった

ミックス
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬を幼稚園に通わせている飼い主さんからは、「コロナで犬の幼稚園に通うのを控えたら、ストレスなのかムダ吠えが増えてしまいました」というお悩みがよせられました。

【解決策】自宅でもできるプログラムを実践してみましょう

「幼稚園のプログラムのなかから、自宅でできるものをやってみて、ムダ吠えが改善するか試してみましょう。また、幼稚園ではクレートトレーニングを取り入れているところが多いので、自宅でも常に一緒にいるのではなく、愛犬をクレートの中に入れて“ひとりになる時間”を設けると、落ち着きやすくなりますよ」(獣医師)

【お悩み③】外出自粛で子犬の社会化が不十分になってしまった

プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
子犬を迎えたばかりだったという飼い主さんからは、「飼い始めてすぐの外出自粛で、社会化が不十分になってしまいました」というお悩みがよせられました。

【解決策】社会化期を過ぎた犬に適した方法で対応を

「たしかに、子犬時代の恐怖心より好奇心が勝る社会化期に、さまざまな音やほかの犬などに慣れさせたほうがよいとされています。社会化期を過ぎると恐怖心が勝ってくるため、慣れさせるのに時間がかかってしまうかもしれませんが、根気よくトレーニングすれば大丈夫です。
社会化期を過ぎた犬には、慣らしたいものに対して怖がらない程度の距離から少しずつ近づき、その都度落ち着いていられたらおやつを与えてほめることを繰り返しましょう」(獣医師)

【お悩み④】在宅ワークで電話をしていると吠える

日本スピッツ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
在宅ワークをしている飼い主さんから、「以前は吠えなかったのに、在宅ワークで電話をしていると吠えるようになってしまった」という声も聞かれました。

【解決策】吠えても無視をするか、犬のいない場所で電話を

「電話中に吠えるのは、飼い主さんが反応してくれたのがうれしかったからでしょう。あるいは、仕事の電話のため回数が頻繁だったり、口調がふだんと違うといった変化を感じ取ったりしている可能性も。この場合、可能な限り愛犬が吠えても無視を徹底し、難しければ、着信音が鳴らないように設定して、犬のいない場所で通話をするのが理想的です」(獣医師)

【お悩み⑤】自粛明けに車に乗せると落ち着かなくなった

柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
最後にご紹介するのは、「自粛明け以降、愛犬を車に乗せると不安そうにしており、落ち着きがなくなります」というお悩みです。

【解決策】動いていない車に乗せることから再挑戦して

「不要不急の外出を控えた結果、愛犬を車に乗せる機会が動物病院やトリミングサロンなど、苦手な場所に行くときに限定されたことが影響しているかもしれません。解決法としては、移動しない日も車に乗せ、落ち着いていられたらほめておやつを与えるのがおすすめ。そして、近距離かつ愛犬が喜ぶ場所を目的地にして、苦手意識を少しずつ取り除いていくことが大切です」(獣医師)
コロナ禍ならではお悩みとはいえ、解決策はシンプルなものが多いようです。なかなかお悩みが解決できない場合は、トレーナーや獣医師などの専門家に頼ることも検討してみましょう。
参考/「いぬのきもち」2021年1月号『リモートワーク、外出自粛etc. 環境変化で続出! 読者モニター198人も悩んでいた コロナ禍トラブルレスキュー隊』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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