犬と暮らすことがより自然に感じられる豊かな社会を実現するには、飼い主さん一人一人の心配りが重要です。今回は、犬を飼っていない人の“本音”とともに、住宅街における飼い主さんのよいマナー・悪いマナーについてご紹介します。
「飼い主さんのマナーを向上してほしい」と回答した人は約8割
犬を飼っていない人にインターネットアンケートを実施したところ、約8割の人が「飼い主さんにマナーを向上してほしい」と思っていることが判明しました。
さらに、約5割の人は「犬の飼い主に対して不快な印象をもったことがある」と回答。飼い主さんが「大丈夫」と思っている行動でも、犬を飼っていない人にとっては、不快に感じることがあるのかもしれません。
※アンケート/2020年11月18日~19日 インターネットリサーチにて調査(回答数207名)
飼い主としてやっておきたい! 住宅街での「よいマナー」
では、犬を飼っていない人を不快にさせないためには、どのような行動をとればいいのでしょうか? ここでは、飼い主さんがとるべき、住宅街での「よいマナー」をみていきましょう。
あいさつをまめにする
例えば、「昨日、鳴き声がうるさかったかな」と思うことがあったら、お隣りさんとすれ違ったときにひと言お詫びするなど、ふだんのコミュニケーションはとても大切です。また、犬を新しく迎えた際は、近所の人にあいさつ回りをするのもいいですね。
エレベーターで同乗するときはひと声かける
エレベーターで同乗する人が、犬が苦手だったり、犬アレルギーだったりするかもしれません。エレベーターに乗るときにほかの人がいるときは、「犬も一緒で大丈夫ですか?」など、ひと声かけるといいでしょう。
今すぐやめて! 住宅街での「悪いマナー」
一方で、以下のような行動は、まわりの人に迷惑をかけることがあるので、心当たりがある場合はやめましょう。
ベランダでブラッシングをする
ベランダは廊下などと同じマンションの共有部分。毛が周囲に飛ぶことからブラッシングが禁止になっているマンションも多いです。ブラッシングは部屋の中で行いましょう。
犬の洗濯物を干すときにたたく
犬用のタオルやベッドを干すときに、たたいて毛を払うのはやめましょう。風に舞ってほかの住人の洗濯物に付着するかもしれません。犬用グッズを洗濯するときは、事前に粘着ローラーで毛を取るなど、ひと工夫するのがおすすめです。
窓を開けたまま吠え続けさせる
愛犬が継続的に激しく吠える場合は、近隣住民への配慮が必要です。吠えさせないしつけと並行して、窓やカーテンを閉めるなど、室内の工夫もしましょう。
「よいマナー」のお手本になるつもりで行動しよう!
アンケートでも「嫌な行動」として犬の鳴き声の問題が多く挙げられました。日中だけでなく、夜鳴きが不快という声も多かったです。吠えグセがひどく、なかなか直らないようなら、トラブルになる前にプロの力を借りることも検討してみましょう。
マナーは自分の行動を見直すものであり、他人を批判するためのものでは決してありません。他人を正すことよりも、一人一人がよいマナーのお手本になるつもりで行動していき、少しずつ犬との暮らしを豊かにしていきたいですね。
参考/「いぬのきもち」2021年2月号『犬を飼っている人も、そうではない人も気持ちよく暮らせる社会のため 飼い主さんのGOODマナー BADマナー』(監修:「Can!Do!Pet Dog School」専任しつけインストラクター 川原志津香先生)
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。