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愛犬へのしつけ、間違っているかも? やりがちなNGしつけ5選

吠え・噛み・イタズラなどの問題行動に対して、しつけのアプローチはたくさんありますが「どんな場合にも効く、絶対的に正しい」ものはありません。犬の個性や、飼い主さんの性格、愛犬との関係性によっても、適切なアプローチは変わってくるからです。

しかし、失敗に繋がることが明らかに多い「NGしつけ」は存在します。そこで今回は、よく聞くけれど間違っている「しつけ方法」をご紹介します。

これまで信じていた情報、もしかしたら「ウソ」の可能性も!?

教えてくれたのは……

イラスト/Yu Tokumaru
荒井隆嘉先生
東京都台東区にある犬のしつけ教室DOGLY代表。日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター。愛犬はDOGLYの看板犬しじみちゃん

1.厳しく叱る方が、よく効く……?

絶対ダメ!と分からせるために、とにかく厳しく愛犬にあたっていませんか?
「最近はほめるしつけがいいとは聞くけども、なんだかんだいっても犬には言葉が通じないし、昔からの厳しく叱る方法のほうが効くんじゃないの?」と考える飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、「ほめてしつける方が合理的」、と荒井先生は話します。

昔のしつけでは、いかに強い番犬に育てるかが重要視されていました。
しかし犬との暮らし方も変わり、今では家庭犬として、愛犬と幸せに暮らすことを第一と考える飼い主さんが多くなりました。

ほめるしつけは愛犬にとってもストレスになりにくいですし、しつけを通して絆も強まります。愛犬に嫌われるリスクが少なく、しつけやすさでもメリットが大きいので、合理的な方法といえるでしょう。

2.犬は10秒で忘れるので、指示は強めに言うべき?

「オスワリ」や「マテ」などの指示を、強い口調で言うしつけは、効果的でしょうか?
犬は10秒で忘れる動物ともいわれています。この話から、オスワリなどの指示を出すときも、記憶に残るよう強い口調で言う方がイイ!という考えがあります。

しかし、「強い口調は怖がらせてしまうこともありますので必要はない」、と荒井先生。
できるまで繰り返し練習するほうが記憶に残るでしょう。

ちなみに、痛かったり怖かったことなどはその後もずっと覚えているケースが多いので、必ずしもすべての記憶を10秒で全部忘れてしまうとはいえないようです。

3.あま噛みされたら罰としてハウスに入れた方がいい?

クレートに入れられたら、犬は「ダメなことをした」と理解してくれる?
「あま噛みされたときは罰としてハウスに入れるといい」という意見。これはどうでしょうか?

ハウス(クレートやサークル)を「おしおき場所」として使うのは、愛犬がハウスを嫌がるようになってしまうので、じつはNGです。あま噛みはもしかしたらストレスがたまっているかもしれないので、噛んでいいおもちゃを与えてみると、あま噛み自体減るかもしれませんよ。

4.お世話は毎日決まった時間に行うとイイコになる?

ゴハンは朝の7時と夜の6時、お散歩は夕方の5時に行くなど、お世話は毎日決まった時間に行うとイイコになる。このしつけ法を完璧に守ろうとするがあまり、毎日時計とにらめっこして大変になっている人もいるのでは?

でも大丈夫! 決まった時間に行っても、イイコになるとは限りません。むしろ、おねだり吠えなど困りごとを招きやすくなるので、ランダムで行うほうがよいでしょう。

5.愛犬のイタズラは無視していれば直る?

床に落ちているペンをくわえてしまったとき、いつもどうしていますか?
「愛犬がイタズラしたとき、無視をし続けていれば直る」というしつけ方法。これは、じつはNGです。

イタズラを無視するだけだと、むしろ習慣づいてしまいます。噛まれて困るものはしまうなど、イタズラされない環境づくりを徹底したほうがよいでしょう。

まとめ

自分が実践しているしつけで、当てはまるものはありましたか? もし、そのしつけを行っていて、うまくいっていないようなら、しつけ方法を見直してみましょう。


参考/「いぬのきもち」2019年4月号『気になるあの“しつけのうわさ”ウソ?ホント?を判定!』(監修:犬のしつけ教室DOGLY代表 日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 荒井隆嘉先生)
撮影/尾﨑たまき、佐藤正之、殿村忠博
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