犬を飼い始めたばかりの飼い主さんのなかには、愛犬が散歩で歩かないとお悩みのかたもいるようです。そこで今回は、子犬が散歩で歩かない理由や対処法について解説。成犬が歩かない理由もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
子犬が散歩で歩かないのはなぜ?
子犬が散歩で歩かないのは、外の世界を「怖い」と感じているからかもしれません。
これまでほとんどの時間を室内で過ごしてきた子犬にとって、外の世界は初めての情報だらけ。車の音やすれ違う自転車、知らない人や犬はもちろん、アスファルトやマンホールといった今まで経験したことのない地面の感触などを「怖い」と感じる犬も少なくありません。
子犬の場合はしばらく歩かなくても焦らずに、まずは外のさまざまな刺激に慣れさせることから始めましょう。
子犬を「外の刺激」に慣れさせる方法
子犬を外の刺激に慣れさせるためには、以下のような方法を取り入れてみましょう。
抱っこやカートで家の外に出る
まずは家の近所に出て、風や空気のニオイなど、外のさまざまな刺激を感じさせましょう。このとき、犬は抱っこやカートに乗せた状態でOK。「気持ちいいね」などとやさしく声をかけると、犬の恐怖心を和らげることができるでしょう。
地面に下ろしてみる
地面の感触を覚えさせるためにも、外に慣れたら地面に下ろしてみましょう。できれば、アスファルト、土、芝、マンホールなど、感触が違う地面に下ろしてみてください。最初は歩かなくても問題ありません。その場に立てたら、ほめておやつを与えましょう。
※夏場の地面は高温になっているので、犬が肉球をやけどするおそれがあります。犬を下ろすときは十分に注意してください。
車や人とすれ違ってみる
抱っこやカートに乗せた状態で、車やバイクの音を聞かせたり、自転車や人とすれ違ったりする練習をしてみましょう。もしも犬が吠えてしまったら、その対象を見せないように視野をさえぎります。すれ違いの練習は、知り合いに協力してもらうのもいい方法です。
このようにして、犬の外に対する恐怖心を少しずつ取り除けば、その後の散歩がスムーズになるはずです。なお、抱っこやカートで外出する際も、必ずリードはつけておきましょう。
子犬が散歩で歩かないときの注意点
子犬が散歩で歩かないときは、以下のポイントに注意してください。
無理にリードを引っ張らない
犬はリードを強く引っ張られることで嫌な思いをし、散歩に対して悪い印象をもってしまうおそれがあります。首に負担がかかってしまうこともあるので、犬が歩かないからといって、無理にリードを引っ張るのはやめてください。
犬が散歩で歩かないときは、自ら歩き出すまで待ちましょう。そして、犬がまた立ち止まったときも、自ら歩き出すのを待ちます。これを根気よく繰り返すことが大切です。
極度の緊張状態のときは帰宅する
犬にフードやおやつを与えて食べなければ、かなりの緊張状態といえます。散歩嫌いを助長しないためにも、犬が緊張している様子を見せたら家に帰りましょう。
成犬が歩かない理由は?
ちなみに、成犬が散歩で歩きたがらないときは、過去に散歩で嫌な経験をした・散歩ルートを自分が決めたがっている・外の世界が怖いなどの理由が考えられます。
この場合、散歩ルートを見直すと解決できることもあるので、試してみるといいでしょう。また、「歩くとおやつがもらえる」「散歩中にアイコンタクトしたらおやつがもらえる」など、犬にとって“いいこと”を増やし、散歩の印象をよくするのもおすすめ。
犬が散歩に慣れてきたら、徐々におやつの回数を減らしていくのがポイントです。
犬にとって散歩は大切! 上手に対処してあげよう
犬にとって散歩は運動不足解消やストレス発散など、とても大切な効果があります。愛犬が散歩で歩かないときは焦らず原因を探り、上手に対処してあげましょう。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】犬が散歩で歩かない理由は?対処法も知ろう!』
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。