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愛犬をノミ・ダニ・蚊から守るための心得

暖かい季節になるとさまざまな虫が活動的になりますが、犬の病気の原因になりやすいノミ・ダニ・蚊も例外ではありません。そこで今回は、飼い主さんに改めて知ってほしい、愛犬をノミ・ダニ・蚊から守る心得についてご紹介します。

ノミ・ダニ・蚊がもたらす危険な病気とは

プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
まずは、ノミ・ダニ・蚊がもたらす、犬にとって危険な病気についておさらいしましょう。

ノミが引き起こす「ノミアレルギー性皮膚炎」

「ノミアレルギー性皮膚炎」とは、ノミが犬を吸血し、その唾液にアレルギー反応を起こす病気です。発症するとかゆみや赤みのほか、湿疹、脱毛などの症状が見られます。

ミミヒゼンダニが引き起こす「耳疥癬症」

ダニにはさまざまな種類がいますが、なかでもミミヒゼンダニが耳道に寄生して引き起こす「耳疥癬症」は犬に多い病気です。発症すると激しいかゆみが出るため、しきりに耳をかく、頭を振るなどのしぐさが見られます。

マダニが原因にも

人にも感染症を媒介することで知られるマダニ。草むらなどに潜んでいるマダニは、犬の体温や二酸化炭素に反応して体に飛び移り、目・口などの顔まわり、肛門の周辺など、皮膚の薄い場所に寄生して吸血します。かゆみは少ないですが、アレルギー反応を起こして皮膚炎になったり、寄生数が多いと貧血症状が見られたりすることも。

蚊が引き起こす「フィラリア症」

「フィラリア症」とは、フィラリア(犬糸状虫/いぬしじょうちゅう)に感染した蚊に血を吸われることで感染する病気です。重症化すると、肺水腫や心不全を併発し、命を落とす危険もあります。

愛犬をノミ・ダニ・蚊から守る心得

柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
上記の病気は、飼い主さんの飼い方次第で予防できるものばかりです。以下のポイントをおさえて、予防につとめましょう。

(1)定期的な予防薬の投与

フィラリア症の予防薬の投与は、蚊の活動時期に合わせて行うため、地域差はありますが、4月中旬~5月頃にスタートし、11~12月頃に終えるというケースが多いです。一方、ノミ・ダニは冬でも暖かい家の中で活動していることがあるので、1年を通して予防するのがベターといえます。

(2)散歩前後でのケア

定期的な予防薬の投与に加えて、外に出るときには犬用の虫よけスプレーを使うと、ガードする力がより高まります。また、帰宅後は体や足の汚れているところを拭き、皮膚を清潔に保つことも予防につながるでしょう。その際、マダニがついていないかどうかも確認してください。

(3)虫のいる場所を避ける

散歩やお出かけなどで外に行く際は、虫が少ない場所を選んで歩き、虫となるべく接触しないよう意識することも大切です。とくに虫が出やすいのは、草木が生い茂った場所。また、川や湖などの水辺には蚊が発生しやすいので、できるだけ避けましょう。

(4)定期的なブラッシングとシャンプー

毛がからまって皮膚が蒸れたり、シャンプー不足で皮脂がたまったりした状態は、ノミやダニの温床となります。毎日のブラッシングや定期的なシャンプーなどで清潔を保ちましょう。

愛犬を予防薬や日々のお世話でノミ・ダニ・蚊から守ろう

ジャック・ラッセル・テリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ノミ・ダニ・蚊がもたらす病気のなかには、愛犬の命を危険にさらすものもあります。定期的な予防薬の投与や日々のお世話で、愛犬をノミ・ダニ・蚊から守ってあげましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年5月号『データで解析! 今月の予防したい犬の病気 第12回(最終回)ノミ・ダニ、フィラリア予防』(監修:フジタ動物病院院長 獣医学博士 藤田桂一先生、フジタ動物病院獣医師 木元美樹先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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