犬は外耳炎やアレルギー、虫刺されやストレスなど、さまざまな原因でかゆみを感じます。とくに暖かくなってくると蒸れるなどしてかゆみが出やすくなります。
そのままにしておくと悪化し、治りにくくなってしまうこともあるので、たかがかゆみ、と思わずに早めの対処が必須です。今回はかゆみに早めに気づくために覚えておきたい「犬がかゆみを感じたときにするしぐさ」をご紹介します。
こんな行動も⁉ 犬のかゆみのしぐさとは?
さっそく、犬がかゆみを感じたときにするしぐさを見ていきましょう。人と違うしぐさもあるので、愛犬が行っていないかチェックを。
かゆみのしぐさ1)後ろ足でカキカキする
首まわりなど、愛犬の前足が届きにくい部位にかゆみが出たときは、後ろ足を器用に使ってかいて、かゆみを撃退しようとします。
かゆみのしぐさ2)前足でゴシゴシする
顔まわりに前足をあてて、顔を洗うようなしぐさをする場合は、目や口などにかゆみが出ている可能性があります。
かゆみのしぐさ3)ペロペロとなめる
前足や後ろ足が届かない部位に出たかゆみには、舌を使ってペロペロとなめておさめようとすることも!
かゆみのしぐさ4)おなかを上に向けてクネクネする
一見甘えているようにも見えるこのしぐさ。背中にかゆみが出ると、床などにこすりつけてかゆみを解消しようとしてこのようなしぐさをすることがあります。
かゆみのしぐさ5)ガジガジと噛む
自分の足など、口が届く部位に比較的強いかゆみが出ると、噛んでかゆみをまぎらわそうとする犬もいます。
かゆみのしぐさ6)お尻をズリズリとこする
肛門周辺にかゆみが出たときは、座ったまま前足を動かし、床にお尻をこすりつけるようなしぐさが見られることも!
かゆみのしぐさ7)壁などにスリスリする
体側など、自分ではかけない部分にかゆみがでると、壁や家具の角に体をスリスリしてかゆみを鎮めようとします。
かゆみのしぐさ8)頭や体をブルブルと振る
耳や体幹にムズムズとしてかゆみを感じたときは、かゆみを振り払おうと、頭や体をブルブルと振るしぐさをすることもあります。
かゆみのしぐさ9)飼い主さんにスキンシップを求める
飼い主さんにかゆみが出た部位をかいてほしくて、「なでて」とすり寄ってスキンシップをおねだりする犬もいます。
また、上記のしぐさ以外にも唾液で毛が濡れている、一部の毛が薄くなっている、毛が変色しているなどの変化がある場合、飼い主さんがいないところでかゆい部位をなめたりかじったりしている可能性があります。
さらに、かゆみから、いつもは大好きな散歩や遊びをしなくなるなど、なんとなく元気がなくなる犬もいますから、しぐさとともにチェックしてみましょう。
いかがでしたか? かゆそうに見えないしぐさがじつはかゆみのサインだった!ということもあります。
今回ご紹介したしぐさを頻繁にするなどの異変があれば、早めにかかりつけ医に相談し、かゆみの原因を探ってもらいましょう。
参考/いぬのきもち2021年4月号「犬のかゆみ大解剖!」(監修:北川犬猫病院院長・後藤慎史先生)
イラスト/オガワナホ
文/melanie