犬をほめることは、飼い主さんとの信頼関係を深め犬の心を成長させます。そのため効果的にほめたいところですが、犬は人のように複雑な会話は理解できないため細かなテクニックが必要。今回は、犬をほめるための4つのテクニックを解説します。
真正面から見つめるのはNG!
大好きな飼い主さんが相手であっても、真正面から見つめてしまうと、愛犬を緊張させてしまったり威圧感を与えてしまったりすることもあります。
目線はあえて正面から少しだけずらし、ぼやっと見ることを意識しましょう。目は少しだけ細めて、まばたきはゆっくりめにすると、さらに効果的です。
大声ではなく、聞こえる程度の大きさで
犬は耳がいいため、人には聞こえないほどの声でもしっかりと拾うことができます。そのため、大声でほめるとびっくりさせてしまうので、愛犬に聞こえる程度のボリュームでOKです。
声の高さは、高すぎず低すぎず、ニュースの女性アナウンサーぐらいのトーンを意識するとよいでしょう。
愛犬の年齢に応じて、ほめ方を変えるとより効果的
ほめるときは、愛犬の気持ちに同調することが大切。犬は年齢に応じて気持ちのテンションも変わっていくため、何をしても楽しく感じる子犬期は、ほめ方もテンション高めを意識するとよいでしょう。成犬期以降は気持ちが落ち着いてくるので、穏やかめの声がけを意識してください。
短めの単語で、ゆっくり丁寧に話そう
犬は人のように、複雑な会話はわかりません。そのため、「イイコだね」「すごいね」「えらいね」など、ほめ言葉はできるだけ短く簡潔にまとめるとよいでしょう。
早口すぎると犬が聞き取れないこともあるので、話し方はゆっくりめに、ひと言ずつ丁寧に伝えるように意識してください。
タイミングは、オンタイムか気づいたらすぐにを心がけて
愛犬が飼い主さんの指示に応えられたときなど、この先も続けてほしいと思う行動をしたときは、なるべくすぐに、愛犬がその行動をしているタイミングでほめましょう。
何をしたことで飼い主さんにほめられたのか伝わりやすくなり、またやろうという意欲につながります。
今回ご紹介した内容は、難しい道具などは必要ないため、日常的にとりいれやすいものばかり。ぜひ犬をほめるときに、実践してみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2021年6月号『あなたと愛犬がもっと仲よくなるために♡ 愛犬の心がよろこぶ ほめテク』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。