アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア
- 英語名
- Irish Soft-Coated Wheaten Terrier
- 原産国
- アイルランド
- サイズ
- 中型犬
- グループ
- テリア
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの性格と特徴・飼いやすさ
アイルランド原産のテリア種のなかでは最古の歴史をもつといわれる、アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア。モシャモシャとしたやわらかい被毛が醸し出すソフトな雰囲気がアメリカでは大人気の犬種です。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの性格
かたい被毛が体をおおっているイメージの強いテリアのなかで、やわらかい毛質をもつため、穏やかなイメージをいだきやすいですが、「テリアキャラクター」と呼ばれるテリアの気質はしっかり備えています。飼い主さんに従順で、トレーニングも得意。もともと農家で作業犬として活躍してきた犬種なので、スタミナがあり、毎日長めの散歩が必要です。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの大きさ
体高46~48cmほどの中型犬です。横から見るとスクエア形で、頑丈な体つきをしています。
体高:46~48cm/体重:18~20.5kg
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの毛色の種類
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの被毛の色は、鮮明なウィートン(小麦色)。明るいウィートンから赤みを帯びたゴールドの色調まで認められます。やわらかい被毛には、ゆるいカールが見られます。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの心配な病気
・筋肉の変性や壊死が起こる遺伝性疾患「筋ジストロフィー」
・先天的な原因による「網膜形成不全」「若年性白内障」
・垂れ耳の犬がかかりやすい「外耳炎」
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの価格相場(2024年)
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの飼い方
ポイント(1)毎日、戸外で充分な運動量を確保して
活動的な犬種なので、運動量に充分ついていける体力のある人に向いています。毎日、朝晩30分程度の散歩を欠かさないようにしましょう。散歩のほかに、ドッグランで思いきり走らせたり、ゲームを取り入れた運動をしたりするのもいいでしょう。また、常に遊べるおもちゃを犬に与えておくなど工夫しましょう。
ポイント(2)毎日、被毛のお手入れを
やわらかくカールした被毛のお手入れには手間がかかります。散歩に行き、枯れ葉などのゴミがつくようなら毎日ブラッシング、コーミングをして除去しましょう。とくに内股からひざにかけては丁寧にブラッシングを。定期的なトリミングも必要です。
ポイント(3)こまめに耳のお手入れを
折れ耳で耳毛が多い犬種は、耳の通気性が悪いため耳のトラブルが起きやすいです。耳の入り口付近をやさしく拭いて清潔を保つとともに、汚れなどをチェックしましょう。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアの歴史や背景
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアは、アイルランド原産のテリア種のなかでは最古の歴史をもつといわれており、ケリー・ブルー・テリアの祖先という説もあります。さまざまな仕事をこなす万能な作業犬として農家で活躍していました。現在も、ドッグショー、アジリティ、家庭犬などさまざまな分野で活躍しています。
監修:
ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授
福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)