シャー・ペイ
- 英語名
- Shar-Pei
- 原産国
- 中国
- サイズ
- 中型犬
- グループ
- 使役犬
シャー・ペイの性格と特徴・飼いやすさ
全身にしわがある独特の風貌が魅力のシャー・ペイ。番犬や闘犬、猟犬としても活躍しました。冷静で独立心が強いので、子犬のころからのしつけが重要です。毎日の散歩のほか、ゲーム性のある運動で欲求を満たすことで、楽しくよりよい関係が築けるでしょう。
シャー・ペイの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
シャー・ペイの性格
シャー・ペイは、冷静で落ち着いており、家族には愛情深く心を開きやすいですが、自分から感情を表すほうではないといわれています。また、独立心が旺盛なので、飼い始めからのしつけで信頼関係を築くことが重要な犬種といえます。
シャー・ペイの性格大きさ
オス・メスともに体高44~51㎝・体重18~23㎏であり、中型犬に分類されます。筋肉質でコンパクト、体高と体長がほぼ同じスクエア形の体型をしています。闘犬として戦う際には、全身のしわのおかげで噛まれても押さえつけられることがないとといわれています。
体高:44~51㎝/体重:18~23㎏
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
※体長:前胸の出っ張り部分から、お尻の出っ張り部分までの長さ。
シャー・ペイの毛色の種類
シャー・ペイの被毛は短く、ホワイト、ブラック&タン以外のすべての色が認められています。背中の後方と耳の上の濃いめの色調は許容されています。ちなみに舌の色は青みがかった黒です。
心配な病気
・「緑内障」「眼瞼内反症」「チェリーアイ」「逆さまつげ」などの目の病気
・「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性皮膚炎」「毛包虫症」などの皮膚疾患
・耳道が蒸れやすい構造のため起こる「外耳炎」
シャー・ペイの価格相場(2024年)
シャー・ペイは一般的に入手が難しく、輸入や専門ブリーダーからや、保護犬譲渡がおもな入手方法です。
シャー・ペイの飼い方
ポイント(1)毎日の散歩と、ゲーム性のある運動を
毎日朝夕30分程度の散歩をさせるほか、飼い主さんといっしょに遊べる運動や頭を使うゲーム性のある活発な運動を取り入れ、ストレスをためさせないようにしましょう。
ポイント(2)皮膚(しわ)は清潔に
短毛で被毛の手入れに神経質になることはありませんが、しわが多いため、皮膚を清潔に保つことが大切な犬種です。しわの間まで異常がないかしっかり確認し、清潔に保つことで皮膚病予防に努めましょう。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているもののなかから、ご自身の犬に合ったフードを選択します。また、シャー・ペイは大豆の消化が苦手といわれています。フードは、原料に大豆が入っていないものを選びましょう。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
シャー・ペイのかわいい画像
シャー・ペイの歴史や背景
中国・広東省が原産地とされているシャー・ペイは、中国原産のチャウ・チャウと同じく舌が青黒いため、チャウ・チャウがそのルーツに関係しているという説もあります。猟犬や闘犬時代には必要だった顔のしわは、家庭犬となった現在ではシャー・ペイの魅力である半面、皮膚病を招きやすいので、飼う際にはきちんとケアできるかを充分に検討しましょう。
監修:
ヤマザキ動物看護大学 動物看護学部 准教授
福山貴昭先生 (博士[学術]愛玩動物看護師)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)