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ワイアー・フォックス・テリアの特徴と性格・飼い方・価格相場など|犬図鑑

ワイアー・フォックス・テリア
- 英語名
- Wire Fox Terrier
- 原産国
- イギリス
- サイズ
- 小型犬
- グループ
- テリア
この記事の監修

福山 貴昭 先生
認定動物看護師
DGS(旧:PGS) ドッグ・グルーミング・スペシャリスト
サンフランシスコ動物愛護協会ヒアリングドッグトレーナープログラム修了
●書籍:『トリマーのためのベーシック・テクニック』緑書房/『明るい老犬生活―今日からできる頑張りすぎない12のこと』文一総合出版
ワイアー・フォックス・テリアの特徴
ワイアー・フォックス・テリアは、18世紀頃、貴族のキツネ狩りで活躍していたとても古い犬種です。折れた耳長いマズルと、スクエア型で足の長い体型が特徴です。元気いっぱいで遊び好きな愛らしい犬種です。
ワイアー・フォックス・テリアの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向

ワイアー・フォックス・テリアの性格

活発で遊び好きで元気いっぱい。犬といっしょに遊んだりゲームをしたりしたい飼い主さんにピッタリです。興奮しやすい一面もありますが、ほかの動物を追いかけてしまわないような社会化としつけをしっかり行うことで、よい家庭犬となります。
ワイアー・フォックス・テリアの大きさ
体高約39cmと、小型犬としてはやや大きな印象があります。横から見ると体高と体長がほぼ同じというスクエア型の体型をしています。まっすぐに伸びる前足と、スラリと長い首、短い背中が特徴的です。
体高:39cm以下/体重:8.25kg前後
※体高:地面から首と背中の境目付近までの高さで、人の身長に相当するもの。
ワイアー・フォックス・テリアの毛色の種類


ワイアー・フォックス・テリアの被毛の色は、ホワイトが優勢で、それにブラック、ブラック&タン(黄褐色)、タンのマーキングが入ります。
もとはキツネに似た色だったため、キツネ猟で間違って狙われないように、白地が基本となるように改良されました。
ワイアー・フォックス・テリアの心配な病気
・何らかの原因で皮膚が炎症を起こす「皮膚炎」
・まぶたの内側にもまつ毛が生えてしまう「二重睫毛」
・小型犬に多発する心臓疾患「僧房弁閉鎖不全」
ワイアー・フォックス・テリアの迎え入れ方と価格
愛犬の迎え入れ方にはペットショップ、ブリーダーから、保護犬などさまざまな方法があります。例えばペットショップで購入する場合だと、下記のような価格相場です。
価格 | 21万円~ |
※ペットショップのウェブサイトを編集部で調査(2021年2月)
ワイアー・フォックス・テリアの飼い方

ポイント(1)毎日、長めの散歩と自由運動を
活発な犬種なので、毎日、朝晩30分程度の散歩を欠かさないようにしましょう。散歩のほかに、ドッグランで思い切り走らせたり、室内でも自由遊びやゲームをしたりしてあげるといいでしょう。
ポイント(2)子犬の頃からしっかり社会化とトレーニングを
興奮しやすい性格なので、ほかの犬を追いかけたりしないように、子犬の頃からしっかりと社会化とトレーニングを行いましょう。根気よくトレーニングを行い、飼い主さんがコントロールできるようにすることで、よい家庭犬となるはずです。
ポイント(3)週2~3回程度のブラッシングでお手入れを
ダブルコートの被毛が密に生えています。週2~3回程度のブラッシング・コーミングを行いましょう。ショードッグのような毛並みを維持するには、トリミング・ナイフで被毛を抜くプラッキングというプロのトリマーによるトリミングが必要です。
ポイント(4)年齢と目的に応じたフードを
主食には、フードと水のみで栄養のバランスがとれるように作られている、総合栄養食を与えましょう。一般食は、栄養バランスよりも嗜好性を重視する傾向にあるため、主食には不向きです。フードのパッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中から、ご自身の犬に合ったフードを選択します。
犬はライフステージごとに必要とされる栄養の質と量が微妙に異なります。「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
手作りフードは与えているものを飼い主さんが把握できる安心感があり、愛犬のことを思いながら調理する楽しさもあります。しかし栄養バランスを保つのが簡単ではないため必要ならばサプリメント等で補いながら実施することをオススメします。
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ワイアー・フォックス・テリアの歴史や背景
ワイアー・フォックス・テリアは純血種として早くに認められた犬種で、最初に専門誌ができた犬種でもあります。フォックス・テリアと呼ばれるようになったのは18世紀頃で、貴族のキツネ狩りで活躍していました。
断続的に人気の出る犬種で、1930年頃に流行して以降、あまり人気がありませんでしたが、現在では「典型的なイギリス犬種」として再び脚光を浴びています。
監修:ヤマザキ動物看護大学講師 福山貴昭先生 (危機管理学修士)
参考:『日本と世界の犬のカタログ』(成美堂出版)
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