犬と暮らす
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犬に「ニオイのストレス」を与えているかも?日常で注意したいニオイ3つ
いぬのきもち獣医師相談室の先生に、犬が感じるニオイとストレスについて聞きました。
犬は人の約1億倍の刺激臭を感知する
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ニオイの種類によって差はありますが、刺激臭の場合、人の1億倍の嗅覚があるといわれています。
また、年齢や環境にもよりますが、オスは発情期のメスのニオイを8kmほど離れた場所でも感知するそうです。」
ニオイはストレスや病気の原因になることも
獣医師:
「ストレスどころではありません。病気にもなります。犬の嗅覚が優れているということは、それだけ神経が働き、脳や内臓が働いているということでもあります。
人の場合、”香害”と呼ばれることがありますが、ニオイによって頭痛や吐き気、めまいなど、精神への影響が起こることもあるといわれています。
犬は人より嗅覚が鋭いため、想像を超える苦痛を与える可能性があることが想像できます。犬の場合、他者からわかる症状は鼻炎や咳などが多いと思います。」
犬のためにできるだけ避けたい3つのニオイ
獣医師:
「例えば、洗剤や柔軟剤、芳香剤、消臭剤でしょうか。
人はよい香りを楽しもうとしたり、不快な臭いを別の臭いで防ごうとしますが、それが犬にとって有害になることも考えられます。
特に、合成のものや不自然なものは体に悪い影響を起こしやすいといわれています。
最近では持続的に香る仕組みの柔軟剤が流行っていますが、犬へ与える影響を考えると使用はあまりおすすめできません。」
犬が嫌なニオイと感じたときのしぐさ
獣医師:
「咳やくしゃみ、涙、なんとなく元気がないといった仕草や行動があらわれることもあります。
新しい香りのついたものを使用しはじめてから、愛犬の体調に変化が出ているのであれば、原因はニオイかもしれません。」
人にとってはいい香りでも犬はストレスを感じている可能性があるので、気をつけていきたいですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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