好奇心旺盛な子犬は、部屋に置いてあるあらゆるものに興味をもちます。そのため、室内の住環境を整えないまま子犬を飼い始めると、誤飲・誤食や大きなけがなど、思わぬ事故に繋がってしまうおそれがあります。子犬にとって何が危険なのかを、きちんと把握しておきましょう。
電気製品には要注意!
電気製品は子犬にとって脅威になることがあります。その中でも特に注意すべきものは、以下のとおりです。
アイロン
高温になるアイロンは、直接触れると大やけどを負ってしまうおそれがあります。子犬が近づけないような工夫が必要です。
ストーブ
アイロンと同じく、電源が入っているストーブはやけどの危険性が。使用する場合は、ストーブの周りを柵で囲うなど、犬が近寄らないよう工夫をする必要があります。
電気製品全般のコード類
電気製品のコード類をかじってしまうと、感電や誤飲、製品の故障など、さまざまなトラブルの元になります。隠すように配置したりコード用のカバーをかけたり、犬がかじってしまわないよう配慮しましょう。
犬が口に入れてしまいそうなものは隠そう!
子犬は、「いいにおい」がするものを口に入れてしまうことがあります。事故を防ぐため、どういうアイテムが子犬の興味をひいてしまうのか、覚えておきましょう。
人の食べ物
人の食べ物は、子犬にとってとても魅力的。しかし、犬用に作られていない食べ物を食べてしまうとおなかを壊すおそれがあるうえ、味をしめて食べ物をねだる悪癖がついてしまう場合も。人の食べ物は室内に放置せず、犬が届かないところにしまっておきましょう。
スリッパや靴下
使ったあとのスリッパや靴下は、人のにおいがついているため、子犬の興味をひいてしまいます。しかし、靴下を丸飲みしてしまったりなど、危険なアイテムでもあるのです。
洗剤類
においが強いため、こちらも子犬の興味をひきがち。どのような形状の洗剤でも、飲み込んでしまうと健康被害のおそれがあるため、棚の中にしまって扉をしめておくなど、管理体制は万全にしておきましょう。
化粧品
化粧品もいいにおいがしますよね。子犬は食べられるものとそうでないものの区別がつかないため、洗剤類と同じように、犬の見えないところにしまいましょう。
実は植物も危険!?
観賞用の植物として一般に流通しているものの中には、犬が食べると中毒を起こす危険性がある植物がたくさんあります。室内で植物を育てている場合は、犬が入らない部屋や、犬が絶対に届かないところに移動させてください。
有害な植物の例
・アサガオの種子→嘔吐・下痢・幻覚など
・ヒアシンスの球根→皮膚のかぶれ
・ランタナの未熟種子や葉→嘔吐・下痢・腹痛など
・ポインセチアの茎からの樹液と葉→嘔吐・下痢・皮膚炎など
万が一、これらの植物を食べてしまった場合は、すみやかに動物病院へ連絡し、指示をあおぎましょう。
愛犬の健康を守るのは、少しでも危険性があるものは室内から排除し、愛犬が快適に過ごせるよう、配慮してあげましょう。
参考/「いぬのきもち」特別編集『80万人の飼い主さんの体験から作った! 子いぬと仲良くなる育て方 健康・お世話編』(監修:しつけスクールCan!Do!代表 日本動物病院福祉協会認定家庭犬しつけインストラクター 西川文二先生)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。