犬と暮らす
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犬のキシリトール中毒に注意! 人用のガムや歯磨き粉で犬が中毒を起こす?
愛犬がキシリトールを含むものを口にしないように、置き場所などをしっかり管理をしましょう。
今回は「犬のキシリトール中毒」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。
犬のキシリトール中毒で血糖値が急激に下がる
山口先生:
「本当です。キシリトールは、犬の体内でインスリンという血糖値を下げるホルモンを大量に放出する働きをします。これにより血糖値が急激に下がり低血糖を引き起こしたり、肝機能障害を引き起こしてしまうことがあります。」
犬のキシリトール中毒は死に至ることも
山口先生:
「低血糖によるふらつきや痙攣、意識障害のほかにも、嘔吐や下痢などの消化器症状がみられたり、死に至ることもあります。」
小型犬はガム一粒でも中毒を起こす可能性がある
山口先生:
「一般的には体重1㎏あたり0.1g以上のキシリトールを摂取すると中毒を起こすと考えられていますが、個体差がありますのでそれより少ない量でも中毒を起こす恐れがあります。
例えば、小型犬であればキシリトールガム一粒でも中毒量となり得ます。」
愛犬がキシリトールを食べてしまったら動物病院の受診を
山口先生:
「まず、速やかに動物病院を受診してください。食べて間もなければ動物病院での催吐処置によって、キシリトールの摂取量を最小限に留めることができるかもしれません。
中毒症状は早ければ摂取して30分ほどでみられます。しかし、それよりも時間が経ってから明らかになるケースもあるので、飼い主さんが気がついた時点で受診してください。
ガムや歯磨き粉など、最近はさまざまな製品にキシリトールが使用されていますので、管理には気を付けてくださいね。」
思わぬ事故を防ぐためにも、室内や車内など、キシリトールを含むものを犬がいたずらしないように注意しましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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