ほうっておくと将来深刻な困りごとになることもある愛犬の「吠え」。
子犬のうちに実践することで、愛犬に吠えグセをつけない方法のなかから、愛犬を吠えない“性質”にするコツをトレーナーの中村 太先生に伺いました。
①犬が「安心・満足」と思える生活にする
ふだんの生活の中で「安心、満足」を充分感じられている犬は、ストレスがたまらず、些細なことで吠えたりしません。今回ご紹介するコツを実践するだけで、かなり「吠えない犬」になるはず!
②1日2回以上散歩に行く
ストレスが発散され、吠えにくい体質に
犬はずっと室内にいると、退屈さやストレスから、少しの物音に敏感に反応して吠えたり、しつこくおねだり吠えをするように。外に出れば、さまざまなニオイや風景にいい刺激を受けてリフレッシュできるので、吠えにくくなります。
違うルートを歩くとより効果的
1日2回の散歩コースを少しでもいいので変えると、風景やニオイが変わるため、犬にとっていい刺激に。より効果的にストレスを発散でき、吠え予防が期待できます。
散歩が苦手なら抱っこでの散歩でもOK
散歩が好きではない犬も、抱っこや、キャリーバッグに入れてでもいいので、1日2回以上外に連れ出しましょう。自分で歩かなくてもいいリフレッシュになり、吠え予防につながります。
③クレートを使ったハウスを教える
中に入れば安心するので吠え予防に
暗くて狭いクレートは、巣穴のような感覚で犬が本能的に安心できる場所。「ハウス」の指示でクレートに入れるようにしておけば、吠えそう、または吠えている犬を落ち着かせることができ、吠え予防に。
サークルの「ハウス」では効果なし
周囲がまる見えで、犬が自由に動き回れるサークルは、そこに入れても犬の吠えたい気持ちを止められません。吠えない犬にするために、「ハウス=クレート」として教えて。
日ごろからクレートを活用する
落ち着ける居場所があることで吠えにくくなる
日ごろからクレートを使っていると、犬がクレートに慣れて、ますます落ち着ける空間になるため、吠え予防に役立ちます。クレートをリビングの一角に設置し、お昼寝場所や就寝時の寝床として活用すると○。
いろいろな方法を試してもなかなか吠えグセが改善されないなら、ここでご紹介した方法にトライしてみてくださいね。
お話を伺った先生/日英家庭犬トレーナー協会認定トレーナー。ナカムラ・ドッグ・スクール主宰 中村 太先生
参考/「いぬのきもち」2021年12月号『1才までに「計画完了」して 吠えない犬育成計画』
撮影/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室