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「春に多い犬の病気」3つ どんな病気にかかりやすい?
実際に、春には動物病院にどのような病気で来院する犬たちが多くなるのでしょうか。
「春に多い犬の病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の斉藤由実先生に話を聞きました。
春に多くなる犬の病気がある
斉藤先生:「そうですね。春になると主に皮膚病も含むアレルギー性疾患、ノミやマダニなどの外部寄生虫、胃腸炎が多くなってきます。」
――では、ここからはこれらの3つの病気についてお聞きしていきます。
①アレルギー性疾患(主に皮膚病も含む)
斉藤先生:「アレルギー性疾患は、主に皮膚病も含むもののことをいいます。
原因として、花粉の飛沫などさまざまなアレルゲンに反応して皮膚のコンディションが低下することや、気温の上昇によって細菌が増殖しやすい環境となり、細菌性皮膚炎を併発することもあります。
アレルギー性疾患は、皮膚の場合だと痒みや赤み、湿疹などの皮膚症状、呼吸器の場合はくしゃみや鼻水などの症状がみられます。
それぞれの症状に対してケアを行いますが、症状が強い場合は、飲み薬を併用した治療などが行われます。」
②外部寄生虫(ノミ・マダニ)
斉藤先生:「外部寄生虫であるノミやマダニは、暖かい季節になると予防をしていてもついてしまうことがあります。特に、お散歩時の草むらや野原であったり、山などへお出かけをする際には注意が必要です。
症状は皮膚の痒みや赤みで、ノミ・マダニの駆虫薬による治療が行われます。
犬の皮膚にマダニが噛みついているのを見つけたときは、マダニには触らず、そのまま動物病院に相談しましょう。無理にひっぱって取ろうとすると愛犬の皮膚を傷めたり、完全にとりのぞけずにかえって状況が悪くなる可能性がありますので勧めません。
安全面からも、飼い主さんがマダニを素手で直接触ることは避けましょう。」
③胃腸炎
斉藤先生:「犬の胃腸炎は1年中多い病気ですが、季節の変わり目の影響や生活環境の変化などが原因となって多くなると考えられます。
症状は、下痢や嘔吐、食欲低下などの消化器症状がみられ、薬の使用や消化器系の療法食を使った治療が行われます。」
春は、健康診断や狂犬病予防注射を行う犬が増える時期ですが、アレルギー性疾患や外部寄生虫、胃腸炎にかかりやすい時期でもあるそうです。
愛犬の体にこれら病気の症状を見つけたら動物病院を受診しましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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