1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 飼い方
  4. 食事・ドッグフード
  5. ドッグフードに含まれる「副産物」とは?その安全性について解説します

犬と暮らす

UP DATE

ドッグフードに含まれる「副産物」とは?その安全性について解説します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ドッグフードに使用されている動物性の原材料には、私たち人が「肉」と呼んでいる正肉(しょうにく)の部分以外に、「副産物」と呼ばれる部分も使われている場合があります。ドッグフードに多く使われている「鶏副産物」や「肉副産物」とは、どのようなものでしょう。

この記事の監修

徳本 一義 先生

 獣医師
 へリックス株式会社代表取締役社長
 日本ペット栄養学会理事
 ペットフード協会新資格検定制度実行委員会委員長
 日本獣医生命科学大学非常勤講師
 帝京科学大学非常勤講師
 など

●資格:獣医師 経営学修士(MBA)

●所属:日本ペット栄養学会

続きを読む

「副産物」は食品としても身近な部位

畜産物の分類は、社団法人日本畜産物協会によって、下記のように定められています

「家禽(かきん)副産物」「肉副産物」とは、食用の家禽や家畜の体のうち、「肉」と定義された部分以外のことです。このうち家畜については、革製品などに使われる原皮を除いた部分を「副生物」と呼ぶこともあります。
この「副産物」「副生物」というのはあくまで総称です。副産物の多くの割合が副生物である内臓が占めます。

レバー(肝臓)、タン(舌)、ハツ(心臓)、ミノ(牛の第一胃)、センマイ(牛の第三胃)、マメ(腎臓)、テール(尾)、コブクロ(豚の子宮)などと言い換えれば、わたしたちがふだん食べ親しんでいる部位が多く該当することがおわかりになると思います。

実は栄養価も高い「副産物」

もともと犬やその祖先であるオオカミは、獲物をとらえたあと、食べられるところはすべて食べる動物です。とくにオオカミやコヨーテなど犬に近い動物は、内臓も好んで食べます。これは、内臓には、たんぱく質だけでなく、一部のビタミンやミネラルを多く含むなど、正肉(骨格筋)とは違ったバランスの栄養素が含まれているからです。

 わたしたちも、正肉を食べるだけでなく、鉄分やミネラル、ビタミンをとりたいときにはレバーなどを食材に選ぶ場合があります。犬も食性や栄養面を考えると、家禽副産物や肉副産物もふくめて摂取することが自然なのです。

ドッグフードに使われている副産物の安全性は?

ドッグフードの原材料として使われている「副産物」がどんなものか、商品からは想像しづらいので、犬の飼い主さんのなかには、衛生面などに不安を感じている人もいるようです。
「家禽副産物」「肉副産物」という分類は、「肉」と定義された部分以外すべてを指すので、多くの部位が該当します。とはいえ、それらの全てがドッグフードに使われているというわけではありません。ドッグフードへの使用に適した内容で、清浄に処理されたものが使用されています。また、国内で販売されるペットフードに使用する動物由来の肉粉は、国の定める製造基準に適合することを確認された製造事業者でなければ製造および出荷はできません。

「ペットフード安全法」による安全確保の体制

 ドッグフードの「副産物」について意見を述べているインターネットサイトの中には、不衛生な死骸が入っているかもしれないとか、家畜以外の動物が入っているかもしれないといった不安を強く印象付けている内容も見受けられます。しかし、ドッグフードは、「ペットフード安全法」と呼ばれる法律によって安全な製品を製造・販売することを義務づけてられていて、全ての原材料を表示する決まりになっています。健康に害を及ぼすような内容の商品は販売できませんし、原材料の畜肉を扱う施設では、他の動物が混入しないように厳重な管理が行われています。
 「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」は、ペットフードの安全性を確保し、犬や猫の健康を守ることで、動物愛護に寄与することを目的とした法律です。犬や猫の健康に影響を与えないよう、成分規格や製造方法、表示の基準を定めています。衛生面では次の点があげられます。

病原微生物に汚染された原材料を使用できない
「ペットフード安全法」に基づき、病原微生物に汚染された原材料をドッグフードに使用することがないよう、製造方法の基準が定められています。また、ドッグフードの製造段階で何度も加熱されることで、製品内に影響が残ることはありません。

カビの発生防止
カビの発生によって健康に影響を与えるようなカビ毒が製品に残留しないように、「ペットフード安全法」に基づき、製造方法の基準と成分規格が定められています。このため、ドッグフードのメーカーや輸入業者には管理責任が生じています。

安全性の監視体制
ドッグフードの製造・輸入・販売会社が「ペットフード安全法」を守っているかを監視するために、国に安全管理業務を委託されたFAMICが、抜き打ちで製品の品質チェックも行って結果を公表しています。万が一、安全性に問題のある商品が見つかったときには、企業には回収や廃棄の命令が出されます。

正肉のみと副産物入りのフードはどちらがいい?

  結論から言えば、どちらでもいいでしょう。ドッグフードを選ぶうえでまず大切なのは、製品全体として、愛犬が健康を維持する栄養バランスが整っていることです。ひとつひとつの原材料が何であるかは、アレルギーなどで特定の物質を避けなければならない場合以外、あまり重要ではありません。
 犬にとって、獲物のさまざまな部位を食べることが自然だったことはすでに述べました。もちろん、動物性たんぱく質に正肉やそのミール(粉状にしたもの)のみを使用しているフードも、ほかの原材料で必要な栄養バランスを整えてあります。ですが、家禽副産物や肉副産物も、正肉よりもさまざまな栄養素が豊富に含まれていることから、栄養バランスに優れたドッグフードをつくるうえで優秀な原材料となっています。ドッグフードは、健康を維持するために必要な栄養素やエネルギーに対して、さまざまなコンセプトで作られています。それぞれのメーカーが考えるレシピに合わせ、正肉と副産物をうまく使い分けることで適切な栄養バランスに調整しています。

ドッグフードの安全性についての真実はこちら!

「副産物」は「悪い物」ではない

※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」に投稿されたものです。

「家禽(かきん)副産物」「肉副産物」は、様々な栄養素が含まれる優秀な原材料です。また、法律のもと管理され、使用されています。
 インターネットのサイトの中には、根拠がない、あるいはまちがった知識のまま、「何々は不安」「何々はよくない」と不安をかきたてることで読者の注目を集めているサイトもあります。信頼のおける情報をもとに、愛犬の健康維持のために適切なフード選びをしたいものです。

【2021年度版】「いぬのきもち」ユーザーが選んだ人気ブランドランキングを紹介!

では最後に、「いぬのきもちアプリ」ユーザーが選ぶフードブランドランキングを下にご紹介します。愛犬に合ったドッグフードを選ぶ参考にしてくださいね。

与えてよかったフードブランドランキング
1位ロイヤルカナン ジャポン
ロイヤルカナン

世界各地に16ヶ所の工場があり、世界100カ国以上の市場で販売されている大手ペットフードメーカーです。最先端の研究のもと、世界共通の製造工程で、どの工場でも同じ高い品質のフードが作られています。
犬の成長段階や犬のサイズ別のフード、全18犬種専用のドライフードに加え、プードル、チワワ、ダックスフンドには専用のウェットフードもあるなど、幅広いラインナップがあるのも特徴。犬の療法食も豊富で、さまざまな病気や症状に対応しています。
2位マース ジャパン
ニュートロ™シュプレモ™/ニュートロ™ワイルドレシピ™

ニュートロの親会社「マース」は、ペットフードだけでなく人用のお菓子なども展開しているアメリカの大手食品会社です。
第一主原料としてチキン、ビーフ、サーモンなどの肉や魚、その他の原材料として全粒穀物、野菜や果物など、高品質な素材が使われています。また、自然由来の酸化防止剤が使用され、肉副産物、コーン、小麦、たんぱく源としての大豆、着色料、香料、化学合成物が不使用であることも特徴です。
3位日本ヒルズ・コルゲート
サイエンス・ダイエット™

日本ヒルズ・コルゲートの親会社「ヒルズ・ニュートリション社」は、アメリカのペットフードメーカーです。独自の品質基準に沿った原材料の調達と製造、出荷前の安全検査など、徹底した管理下でドッグフードが作られています。
最新の栄養学に基づいて50種類以上の栄養素をバランスよく配合し、合成の着色料、香料、保存料は不使用。酸化防止剤には天然由来成分のミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物が使われています。

【ランキングでわかる】おすすめドッグフードの評価・評判の真実|獣医師監修

ランキング/2021年1月~2月「いぬのきもちアプリ」内調査(回答者数 495人)
※掲載商品はランクインしたブランドの一例を紹介しています。
※画像は本文とは関係ありません。


監修/徳本一義先生(へリックス株式会社代表取締役社長)

取材協力/ペットフード公正取引協議会

CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る