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【獣医師監修】犬の薬の飲ませ方とコツ 飼い主さんのアイデアと便利な投薬グッズ

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「犬の薬の飲ませ方が知りたい」「愛犬が動物病院で処方された薬を嫌がったり飲まなくて苦労している」という飼い主さんは多いようです。フィラリア予防や病気の治療で犬に薬を飲ませるとき、動物病院で処方されたお薬を飲んでくれないと困ってしまうものですよね。

この記事では、錠剤やカプセル、粉薬シロップなどの投薬のアイデアとコツ、おすすめ投薬補助グッズをご紹介します。

犬の薬にはどんな種類がある?

スプリンガースパニエルのための甲状腺の薬を持つ手。シニア犬
Hugo Alejandro Salazar S/gettyimages

動物病院で処方される犬の薬は、一般的に、錠剤、カプセル剤、粉薬、シロップ薬、点眼薬、点耳薬、塗り薬、座薬などがあります。

また、フィラリア予防薬やノミ・ダニ予防薬のように、同じ効果のある薬でも、錠剤やチュアブルタイプ(お肉タイプ)やスポットタイプ(滴下タイプ)など製薬会社によって薬の形状が異なることもあります。

※錠剤やカプセル剤などの薬の種類によっては、体内に飲み込んでから溶け始めるまでの時間を計算して処方されていたり、食べ物に混ぜることや、割って与えることができないものもあるので、与え方や注意点は必ず動物病院に確認し、獣医師の指示のもと与えてください。

犬が薬を飲まない・吐き出す理由

犬に薬を与える獣医。犬のためのダニとノミの予防
Andrey Maximenko/gettyimages

中には、薬をいつもと同じ食事の中に入れて与えても食器に薬だけ残す、食事自体を食べようとしないという犬もいます。一生懸命工夫をしても、薬だけ残されてしまうと飼い主さんもストレスに感じてしまうのではないでしょうか?

犬はいつもと違うニオイや薬の苦味を感じたり、飼い主さんのいつもと違う動きを察して薬を飲み込まなかったり、口を開けたり鼻先を触られるなど嫌なことをされるからといった理由で薬を嫌がるともいわれています。

薬を嫌がって飲まない犬もいる

いぬのきもちWEB MAGAZINEが犬の飼い主さん159名に行った「愛犬への薬の与え方」についてのアンケートでは、愛犬が薬だけ吐き出す、嫌がるという声がみられました。

  • 「小さな粒も口の中で選別して床に並べた時は感心してしまった!それ以降は粉薬か液体にして、錠剤はすりつぶして粉にしています。」

  • 「我が家の愛犬は、獣医さんでも苦労するほど、錠剤を吐き出すのが上手すぎるので、潰して栄養剤などに混ぜてから上顎に塗りつけて与えています。」

犬が口の中から「ポイっ」と見事に薬を出してしまって苦戦している飼い主さんが多いようです。他にも、病気や体調不良が理由で食欲がない場合も薬を飲まないことが考えられるでしょう。

犬の薬(錠剤やカプセル剤)の飲ませ方

犬の薬を与える 錠剤カプセル
cerro_photography/gettyimages

毎日薬を飲ませる場合、愛犬が嫌がって飲まない状況が続くと飼い主さんのストレスになってしまうこともあるようです。

ではここからは、愛犬への上手な薬の飲ませ方とコツを紹介していきます。最初に一般的に多く処方される錠剤やカプセルの投薬方法についてみていきましょう。

  1. 犬の上あごを持ち上げ、薬を持った手で下あごを押さえる
    犬の横から一方の手で唇を内側に巻き込んで上あごをつかみ口を開け、下あごは閉じないよう薬をつまんだ手の中指や薬指で押さえます。

  2. 指で薬を口の奥に入れる
    つかんだ犬の上あごを斜め上に持ち上げて、薬を口の奥へ入れます。手前のほうに薬を置くと吐き出してしまうので注意しましょう。

  3. すぐに口を閉じて鼻先(マズル)を軽くさすり、薬を飲み込ませる
    上あごをつかんだ手ですぐに口を閉じ、そのまま鼻先を2~3回さすりましょう。犬は鼻を触られると舌を出すので、その反動で薬を飲み込ませます。

※噛みグセのある犬は、一人が犬を押さえて、もう一人が1と同様に上あごを持ち上げて二人1組で行いましょう。

錠剤やカプセル剤を与える際のアイデアとコツ

  • 空腹時にフードに混ぜて与える
    食欲旺盛な犬であれば、空腹の状態でフードに混ぜて与える方法もおすすめです。中には薬だけ吐き出す、薬だけを食べ残す犬もいるので、食後は薬を出していないか注意深く観察しましょう。

  • おやつやパンなどにくるんで与える
    ニオイや苦みの強い薬は、愛犬が大好きなおやつなどにくるんで与える作戦も効果的です。薬が見えないように包むことで、犬は「おやつだ!」と喜び、食べやすくなります。

  • 粉状にしておやつなどに混ぜて与える
    錠剤の薬を砕いて粉状にすると与えやすくなります。愛犬の好きなおやつに練り込んだり、少量の無糖ヨーグルトや肉のゆで汁、動物病院で処方してもらえるシロップなどに混ぜ込んで与えてもよいでしょう。

※ただし、薬の中には錠剤を粉状にしたりカプセルから出して与えると、苦くなる薬や効果が薄れる薬もあるので、与え方は必ず事前に獣医師へ確認してください。

投薬補助グッズの使用もおすすめ

錠剤やカプセル剤を飲ませる際に、人の指を噛む、奥まで入れても出してしまうといった場合では、投薬補助器としてピルガンやインプッターと呼ばれる投薬グッズがありますが、使用にあたってはかかりつけの獣医師に相談の上、使用方法をレクチャーしてもらうとよいでしょう。

その他にも錠剤を割ったり粉状にするのに便利なピルカッターやピルクラッシャー、シロップ薬を与えるのに役立つシリンジやスポイトなどは、用意しておくと役立ちます。

また、ペースト状の缶詰やウェットフード、グリニーズピルポケット、ちゅ〜る、メディボール、ペティッツ投薬補助トリーツ、オブラート、コングペースト、犬用チーズ、ゼリータイプのおやつ、ふかし芋、ヨーグルト、納豆、ささみ、ジャーキーなど、ニオイの強い食べ物や愛犬の大好物を活用されている飼い主さんもいるようです。

犬の薬(粉薬/顆粒薬・散剤)の飲ませ方

犬と薬 スプーン
Aleksandr Zotov/gettyimages

次は粉薬の飲ませ方についてみていきましょう。粉薬はフードに混ぜる方法が簡単ですが「フードと一緒に薬を食べてくれない」という場合は以下の方法もあります。

  1. 指先に水をつけて薬をまぶす
    皿にごく少量の水と、指定量の粉薬を出しておき、犬の体を自分のひじと胸ではさむようにして軽く押さえるようにわきに挟んで固定したら、人差し指の指先に水をつけてから薬をまぶして指に粉薬をつけます。

  2. 指を犬の口に入れ、奥歯の歯茎にこすりつける
    犬の口角寄りの上唇をめくって奥歯の歯茎に薬をこすりつけると犬がなめとります。一度に与えようとせず、薬を与え切るまで少しずつ1、2を繰り返すことで与える方法です。

粉薬(顆粒薬・散剤)を与える際のアイデア

  • ウエットフードに混ぜ込んで与える
    ウエットフードが主食の場合は、1食分よりも少ないフードに薬をよく混ぜてから与えます。食べ残しを防ぐため、薬が入ったフードを食べきったことを確認してから、残りのフードを与えましょう。


  • 投薬用のシロップや肉のゆで汁に混ぜて与える
    動物病院で処方してもらえる単シロップと呼ばれる投薬用の甘い液体や肉のゆで汁に粉薬を混ぜる方法もあります。薬が溶け込んでいるシロップやゆで汁は犬が残さないように少量を与えましょう。

犬の薬(シロップ薬)の飲ませ方

イモッパーからエッセンシャルオイルを取る犬。
Photoboyko/gettyimages

犬の薬の中には、液体のシロップタイプもあります。粉薬を嫌がる犬でもシロップ薬は液状なので飲みやすいといえるでしょう。

容器に付属されているスポイトや動物病院でもらった針のない注射器(シリンジ)、投薬器などでシロップ薬を吸い取り、犬の唇をめくって口角に差し込んで流し入れる方法があります。このとき、口角から静かに半量ほど注入して犬になめさせてから、さらに残りの量を与えると薬がこぼれにくいです。

飼い主さんに聞いた「うちの投薬アイデア」

いぬのきもち編集部が行ったアンケートでは、愛犬に薬を飲ませることが難しい場合、投薬グッズや美味しいおやつ、絶妙なタイミングなど飼い主さんたちはさまざまなアイデアや作戦で上手にお薬を飲ませているようです。

一部のアイデアをご紹介します。

  • 「粒の薬を粉に潰せるグッズを見つけました。大好きな缶詰めのお肉に混ぜて与えます」

  • 「オブラートが良かったです。最初は錠剤は口を開けて飲ませていて、粉薬が出された時にオブラートを使いましたが、それ以降、犬が自分から食べに来るようになったので、錠剤もオブラートに包んで与えています」

  • 「『投薬補助トリーツ』に薬を包んで食べさせている。愛犬はオヤツと勘違いして喜んでいて飼い主も犬も嫌な思いをしなくてすむのでオススメ。」

  • 「いつものエサを、少しだけふやかし薬を溶かして混ぜて食べさせてから残りのエサをあげる」

  • 「粉薬は水に溶かして病院から頂いた動物用シリンジ(針なし)で飲ませています。」

  • 「錠剤の飲ませ方で先生から教わったことは、少し口の奥の方に薬を入れて、しばらく口を開けられないように口を持っておくこと。舌をペロリと出せば投薬完了」

  • 「いつも与えているドックフードと同じくらいの大きさにして、ご飯の直前にあげています。怪しまれる時は薬を飲ませる日にはおやつはあげずに、おやつの袋から出すフリをしておやつだと思わせたりします。」

※2019年2月実施「いぬのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 159人)

犬の点眼薬の使い方

飲み薬だけでなく、目薬も犬が怖がって上手にさすことができないという方もいるようです。目薬の使い方にもみていきましょう。

  1. 一方の手で犬のあごを支えながら、薬を持った手の小指側を犬の目の上へ
    まず、キャップをはずした点眼薬を利き手で持ち、犬の背後から手であご下を支えて顔が動かないように固定しつつ、薬を持った手で目の上を押さえましょう。
    このとき自分の股の間に犬を挟んで、犬に目薬の容器が見えないように背後から手をのばし、犬の頭とあごを支えるとよいです。

  2. 小指で犬のまぶたを引き上げつつ、背後から目薬をさす
    薬を持った手の小指で、目の上とおでこを押さえながらまぶたを軽く引き上げ、後ろから目薬を垂らします。あふれた涙はティッシュなどで拭いてあげましょう。

点眼をする際のアイデア

  • 顔を触られるのを嫌がる犬は、台に乗せてカラー越しに点眼する
    犬にエリザベスカラーをつけ、台などにのせると大人しくなりやすいです。脇で犬の体を挟み、下からカラーごとあごをつかんで顔を固定して点眼します。
    ※犬が台から落ちないよう注意して行いましょう。

  • 二人1組で点眼する
    犬を座らせた状態で一人が背後から両手で胸を押さえ、もう一人が前からあごを支えつつ、目薬を持った手を犬の背後に回してまぶたを引き上げて点眼します。

犬の点耳薬の使い方

耳の治療のために点耳薬が処方されることがありますが、点耳薬を嫌がる犬もいます。

  1. 犬を横にさせて耳穴の奥がよく見えるように耳を返して押さえます。

  2. 点耳薬を持った手で犬の顔を押さえつつ、耳の奥に点耳薬を滴下したら、耳の付け根をよくもんで薬をなじませましょう。

※犬が嫌がったり動いたりしなければ、立たせたまま投薬してもOKです。

犬の塗り薬の使い方

皮膚や目の状態によっては塗り薬が処方されることもあります。

  • 目に塗る場合はチューブから直接犬の目尻につける
    犬の背後から片方の手で頭を支えつつ、まぶたを上げます。
    薬を目尻の縁につけ、まぶたを閉じます。その後、まぶたをなでて塗り薬をなじませます。

  • 体に塗る場合は、塗り薬を少量指先にとり、患部によくすり込む
    少量の薬を、べたつき感がなくなるまでよくすり込みます。大量に塗ると犬がなめとるので注意しましょう。

犬の座薬の使い方

発作や痙攣など、犬の病気の状態によっては、座薬が必要になるケースもあります。

  • 使い捨ての手袋をして座薬を犬の肛門へ水平に押し込む
    犬を立たせて行う場合は、座ってしまわないように犬の下腹部に腕を回して体を固定し、薄手のゴム手袋をした手で、犬の肛門に座薬を挿入します。指先が犬の肛門に1~2㎝入る程度に押し込むようにしましょう。

※犬が横になった状態で座薬を使用する場合は、犬の腰が動かないように肘と手首で犬の体を押さえつつ、後ろ足を揃えて持って薬を挿入します。

最後に

犬と暮らしていると予防や治療のために薬を飲ませる場面がありますが、最近は薬のタイプもさまざまで、愛犬に合った方法で与えられる場合があるので、まずは獣医師に薬の飲ませ方について相談してみましょう。

できるだけ犬に負担をかけない投薬の方法やコツを知っておくことは、犬のストレス軽減や長生きにもつながりますね。

「いぬのきもちSTORE」が選ぶ  オススメ商品ランキング

愛犬へのお薬の飲ませ方のコツをつかんで上手なお世話ができると飼い主さんも安心ですね!ここからは「いぬのきもちSTORE」が選んだおすすめの投薬グッズをランキング形式でご紹介します。

愛犬の投薬でお悩みの方は、ぜひ今後の商品選びの参考にしてみてくださいね。

おすすめ投薬グッズ<TOP3>
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監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/maki
アンケート/いぬのきもちWEB MAGAZINEアンケート vol.89『愛犬への薬の与え方について』
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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