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シニア犬がかかりやすい「ホルモンに関わる」3つの病気 どんな症状があるの?

犬の病気の中にはホルモンに関係した病気もあり、シニア期を迎えた犬たちはこれらの病気になりやすいといわれています。では、具体的にどんな病気や症状があるのでしょうか。

「シニア犬がかかりやすいホルモンに関わる3つの病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

シニア犬はホルモンに関わる病気になりやすい

シニア犬がかかりやすいホルモンに関わる病気4つ いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は高齢になると組織の変化が起きて腫瘍化したり、萎縮したり、炎症を起こすことでホルモンの病気を発症します。このため、シニア犬はホルモンの病気になりやすいといわれることがあります。

ではここからは、シニア犬に多いといわれる3つのホルモンの病気と主な症状についてみていきましょう。

①甲状腺機能低下症

シニア犬がかかりやすいホルモンに関わる病気4つ いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「甲状腺機能低下症」は、甲状腺自体の炎症もしくは甲状腺の特発性萎縮によって甲状腺ホルモンが作られなくなったり足りなくなる病気です。

甲状腺機能低下症を発症すると、甲状腺から分泌されるホルモンが低下するため、
  • 元気や覇気がない

  • 動作が鈍くなる

  • 散歩に行きたがらない

  • 代謝が下がって太りやすくなる

  • 脱毛や膿皮症、外耳炎になりやすい

など、個体によってさまざまな症状がみられます。

②クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

シニア犬がかかりやすいホルモンに関わる3つの病気 いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」は、副腎や下垂体の腫瘍などが原因となって腎臓のすぐ近くにある副腎(副腎皮質)から産生・放出されるホルモンが過剰分泌をしてしまう病気です。

クッシング症候群を発症すると、
  • 飲水量が増える

  • おしっこの量が増える

  • お腹が膨れる

  • 毛が抜ける

  • パンティングが増える

  • 筋力が低下する

などの症状がみられます。

③糖尿病

小型犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
「糖尿病」は、ホルモンの一種であるインスリンが不足し、慢性の高血糖とエネルギー不足を引き起こす病気です。

糖尿病を発症すると、
  • 多飲多尿

  • 十分食べているのに痩せる

  • 嘔吐や下痢

  • 昏睡状態(糖尿病性ケトアシドーシス)

  • 白内障や腎症、神経障害などの合併症を引き起こす

などの症状がみられることがあります。
ホルモンに関わる病気は、高齢犬にみられる状態の変化と間違われやすいことから、病気に気がつくことが遅れてしまうこともあるとのこと。シニア犬と暮らす飼い主さんは参考にしてください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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