犬と暮らす
UP DATE
床に座ってボーッとしていた飼い主さんを、心配そうに見つめる柴犬 行動の心理は|獣医師解説
少し傾けた顔といい、なんとも言えない表情を見せるこじろうくんの姿に、Twitterユーザーさんからは「こんなに可愛い柴犬初めてみました…」「心配している気持ちが痛いほど伝わってきます」「こじろうくんの優しさに思わず泣いてしまいました!」といったコメントが寄せられています。
ボーッとしていたら…
そんな飼い主さんの様子を心配したのか、こじろうくんが見つめていたのだといいます。
「こじろうを見て、『あ、気にかけてくれていたんだ…』と思いました。たぶんあのとき、私は目の焦点が合っていなかったのではないかと思われます。
そーっとこちらをうかがうこじろうの様子を見て、私はよっぽどヒドい面で呆けていたのだろうなぁ…と、反省しました」
【獣医師解説】飼い主さんのことを心配そうに見つめる犬の心理
「紹介したこじろうくんは、動かない飼い主さんを見て『何をしているのかな? かまってもらえるのかな?』などと観察し、自分がどのような行動をとろうかと考えていたのだと思われます。飼い主さんと一緒に行動したがるコは、特になついている飼い主さんの変化には敏感でしょう。飼い主さんの表情の変化や、いつもとの違いを敏感に読み取れると思います。
犬はもともと群れで生活する生き物で、仲間の様子を気にして行動したり、空気を読む習性があります。飼い主さんが弱っている様子を見たときには不安になったり、励まそうとするコもいます。なかには、飼い主さんの元気がない様子を見て、一緒に気持ちが沈んでしまうコもいるようです。
このように、飼い主さんのことを気遣うような行動を見せる犬には、自立心や独立心の強いコよりも、家族とのコミュニケーションを大切にしているコに多い傾向があるでしょう」
こじろうくんは普段から飼い主さんのことを気にかけているのかもしれませんね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/雨宮カイ
UP DATE