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老いていく愛犬への接し方、愛犬の健康管理で大切なこと

「人よりも寿命の短い愛犬と過ごす時間には限りがある。」言葉ではわかっていても、実際に愛犬の老いを受け入れることは心の中に寂しさがあるかもしれません。

「老いていく愛犬への接し方と健康管理」について、いぬのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に話を聞きました。

シニア犬になった愛犬への接し方

老いていく愛犬への接し方、愛犬の健康管理で大切なこと いぬのきもち
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シニア期を迎えた犬は、見た目は元気でも加齢によって体にさまざまな変化や症状が出てくることがあります。シニア犬への接し方と健康管理の基本をまとめました。

①シニア犬の食事ケア

シニア期を迎えた犬は、食が細くなったり食べるのが遅くなったり、ごはんが食べにくくなることがあリます。このため、そのコの様子に応じて食べるものを柔らかくする、温める、食器の位置や高さを替える、食べやすいシニア犬向けフードを使用するなどのケアをしてあげるとよいでしょう。

②シニア犬が過ごす環境の見直し

シニア犬への接し方として室内環境を整備することは大切です。老化によって愛犬の目が見えにくくなる、耳が聞こえにくくなる、床材で足が滑りやすくなる、階段や段差の昇り降りが難しくなるといった変化がみられることもあります。

このため、室内の温度湿度管理をしたり、安心できるベッドを準備する、滑らない床材を使用する、ものにぶつかったり階段や段差から落下事故を起こさないように対策をするなど、愛犬が過ごす環境の見直しをしてあげるとよいでしょう。

また、耳が聞こえにくくなったシニア犬に対しては、高めの声でゆっくり話してあげるなど、愛犬の状態にあったサポートをしてあげてください。

③シニア犬の運動

シニア犬になると、お散歩がゆっくりのペースになる、外に行きたがらない、眠っている時間が長くなるなどの変化がみられたり、若い頃より運動量、代謝量などが落ちてしまうことがあります。

このため、愛犬が太ってきていないか、やせてきていないかをよく観察し、そのコの運動能力に合わせて散歩量や運動量を検討してあげてください。お散歩時に関節や首への負担を軽減するためにハーネスなどを使用するのもよいですね。

また、定期的にかかりつけの動物病院を受診して、肉づきの状態、体重の増減、運動量の見立てなど、検診を兼ねてトータルで様子を判断してもらうとよいでしょう。

定期的な動物病院の受診や健康診断を行うことは、病気の早期発見や体調変化に気が付くきっかけとなることがあるため、愛犬の健康管理のためにとても大切です。

愛犬の老いとどう向き合うか

老いていく愛犬への接し方、愛犬の健康管理で大切なこと いぬのきもち
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愛犬が年齢を重ね、できていたことができなくなっていく姿や変化に戸惑いを感じることがあるかもしれません。こんなときは、愛犬が困っていることや伝えたいことに耳を傾け、できるだけ快適な空間と時間になるようにお世話をしてあげるとよいでしょう。

愛犬と一緒に過ごすことができる時間には限りがあります。お別れを迎えるその日まで、愛犬を全力で愛してあげてください。

愛犬の老いを避けることはできません。目を背けたいことではありますが、愛犬を全力で愛することがいつの日かやってくるお別れに後悔がないように思います。シニア犬と暮らす方は参考になさってください。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・丸山知美先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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