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犬にマダニが寄生しやすい時期が到来! マダニの基礎知識を獣医師が解説

愛犬のマダニ予防はできていますか? 夏はマダニの活動が活発になる季節です。マダニはどこに多くいるのか、そして犬や人にどのような病気を媒介する可能性があるのでしょうか?

「犬の飼い主が知っておきたいマダニの基礎知識」について、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。

マダニはどのような場所に多くいる?

犬にマダニが寄生しやすい時期が到来! マダニの基礎知識を獣医師が解説 いぬのきもち
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マダニは日本全国に分布しています。マダニが多く潜んでいる可能性がある場所は、
  • 草むらやヤブ、公園の植え込みなど、比較的背の高い草が多く生えている場所

  • 山林などの野生動物が多く生息する場所

などです。

愛犬のお散歩コースに上記のような場所があったり、犬連れでキャンプや山などに出かける場合は特に注意するようにしましょう。

犬も人もマダニが媒介する病気に感染するリスクがある

犬にマダニが寄生しやすい時期が到来! マダニの基礎知識を獣医師が解説 いぬのきもち
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犬の体にマダニが寄生すると、マダニが媒介する病原体によって愛犬がさまざまな病気にかかるリスクがあります。

さらには、マダニが媒介する病気は犬に限った話ではありません。

人も病原体を保有しているダニに咬まれることで感染症にかかるリスクがあります。

マダニが媒介する犬の感染症

たとえば、犬が犬バベシア症、ライム病、Q熱、エールリヒア症などの原因となる病原体を保有したマダニに吸血されると、これらの病気に感染する恐れがあります。

マダニが媒介する人の感染症

また、人もマダニに吸血されることで重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介性脳炎、ライム病、日本紅斑熱などに感染する恐れがあります。

犬の体にマダニを見つけたら引っ張る・潰すはNG

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愛犬の体にマダニを発見したら、無理に引っ張ったり潰したりするのはやめましょう。

マダニは吸血する際、皮膚にしっかりと口器を固定するため、無理に引き離そうとするとマダニの口の部分がとれて皮膚に残り、化膿してしまうことがあります。

マダニの吸血中、犬は痛みや痒みを感じない?

「犬がマダニに吸血されているときに痛みは感じないの? 」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

犬がマダニに咬まれた直後は、マダニの唾液に含まれる麻酔様物質の影響で痛みや痒みなどはあまり感じることなく、気がつきにくいことが多いです。

しばらくすると違和感や痒み、軽度の痛みを感じて気にする犬もいますが、多くの場合は気がつかずに経過することも多いとされています。

犬の体にマダニを見つけた時の正しい対処法

もし、愛犬の体にマダニを見つけたら、マダニが被毛についているだけの状態であれば優しく払って落とします。

ただし、すでに皮膚に咬みつき吸血している場合は、マダニに触らず早めに動物病院を受診するようにしましょう。

夏はマダニが多くなる時期、予防を忘れずに!

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夏はマダニの活動が盛んな時期です。犬のマダニ予防として定期的に駆除薬を投与していれば、マダニが寄生しても多くの場合48時間以内に駆除されます。しかしマダニに咬まれた場合、その部分が炎症を起こしてしまう場合もあるので、駆除できたとしても動物病院で一度診てもらうことをおすすめします。


マダニは私たちの身近な場所にいる生き物ですが、マダニを介して犬も人も感染する病気のリスクがあります。愛犬と安心してお散歩やお出かけをするためにも、定期的なマダニの予防を行いましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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