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【獣医師監修】小型犬の年齢、7才はもうシニア?ライフプランを立てよう
そもそも「小型犬」の定義って?
小型犬の定義とは
しかし一般的には、小型犬は「成犬時の体重が10kg以下」の犬種と分類されています。また、その中でもさらに小さい「成犬時の体重が4kg以下」の犬種を、「超小型犬」と分類することもあります。
犬の大きさの分類に関する話題の中で、注目したいのが「柴犬」です。柴犬は一般的な大きさの分類では「中型犬」とされていますが、日本犬標準の基準を定めている「日本犬保存協会」の規定では「小型」に分類されているのです。このように大きさの定義には曖昧な部分がありますが、一般的に「小型犬」とされているのは以下のような犬種です。
小型犬に分類される主な犬種
小型犬の年齢を人に換算する方法
・計算式:(犬の年齢+4)×4=「人間年齢」
つまり、10才の小型犬で例えると「(10+4)×4=56」という計算になり、人の56歳くらいに相当することがわかります。このように、小型犬は人の何倍もはやく年を重ねるのです。そして、限りある生涯を愛犬により快適に過ごしてもらうためには、どの時期に何をすべきか「ライフプラン」を立てることも重要です。そこで、年齢別のライフプランの一例をご紹介します。
小型犬の年齢・月齢別|子犬期のライフプラン
子犬期前半(2~4ヵ月)
最初のトイレを成功させることが肝心なので、迎えたその日から「ハウス」と「トイレ」のしつけを行うようにしましょう。
<3回目の混合ワクチン接種後にお散歩デビュー>
2回目のワクチン接種が済んで2週間後から「抱っこ」でお散歩を始め、外の刺激に慣れさせましょう。そして3回目のワクチン接種の2週間後から、外を歩かせる本格的なお散歩デビューを。
<4ヵ月までに社会化しつけを開始>
子犬は好奇心旺盛ですが、4ヵ月を過ぎるとだんだんと警戒心が強くなり、人や他の犬に慣れさせるのに苦労するケースがあります。お散歩などを通して、人や物、音など、さまざまなものに慣れさせておきましょう。
子犬期後半(5~8ヵ月)
まだまだしつけを柔軟に受け入れられるこの時期。「オスワリ」や「マッテ」など、トラブル予防にも役立つ、基本的なしつけを積極的に行いましょう。
<避妊・去勢手術もこの時期がおすすめ>
性成熟する前の子犬期後半に避妊・去勢の手術を行うことで、生殖器や性ホルモンに関する病気のリスクを軽減できます。愛犬の子犬を望まないなら、早めに検討しましょう。
小型犬の年齢・月齢別|成犬期のライフプラン
成犬期前半(9ヵ月~3才)
まだまだ落ち着きがなく、やんちゃなこの時期。散歩や遊びで有り余ったエネルギーを発散させましょう。イタズラや無駄吠えなど、問題行動の解消につながることもありますよ。
<しつけを生活の中に取り入れる>
子犬期に教えたしつけを、日常生活で取り入れて実践させましょう。上手に活用できれば、生活そのものがトレーニングの復習になります。
成犬期後半(4~6才)
成犬期後半になると犬にも落ち着きが見られ、しつけも一段落するので自然とコミュニケーションが不足しがち。いつものお散歩以外にも、お出かけなどを通して積極的に愛犬と関わるよう意識しましょう。
<さまざまな病気の症状に要注意>
この時期は、特定の犬種がかかりやすい病気の症状が出始める時期でもあります。とくに純血種の飼い主さんは、病気のサインについて勉強しておくといいでしょう。
小型犬の年齢・月齢別|シニア期のライフプラン
シニア期前半(7~10才)
見た目はまだまだ若い犬も多いですが、「老い」が確実に進み始める時期です。定期健診の回数や項目数を増やし、病気の早期発見・予防に努めましょう。また、日頃の愛犬の歩き方などもしっかりとチェックし、異変を感じたら動物病院を受診しましょう。
<体力を使わずにできる遊びを取り入れよう>
個体差はありますが、少しずつ体力が落ちてくる時期でもあります。いつもの遊びの他に、動かずに楽しむことができる遊びを取り入れましょう。嗅覚を使ってフードを探し当てるゲームなどがおすすめ。
シニア期後半(11才~)
人に例えると60歳以上の年齢にあたります。高齢だからと手を貸しすぎず、犬自身の動こうとする気持ちを大切にしてあげましょう。適度な運動は大切です。ゆっくりでも歩けるなら歩かせるなどして、健康長寿に役立てましょう。
<ストレッチやマッサージで体のケアを>
犬も人と同じように、年齢を重ねると体のかたさや痛みが気になり始めます。スキンシップも兼ねてゆっくりと体を伸ばし、やさしくマッサージしてほぐしてあげましょう。
年齢に合わせたコミュニケーションで楽しく過ごそう
「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『【年齢換算早見表あり】犬の年齢について解説~人に例えると何歳?』(監修:SHIBUYAフレンズ動物病院 院長 滝田雄磨先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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