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寝返りを打ちながら、少しずつ姉犬に近づく弟犬 行動からわかる心理を獣医師が解説!

距離感の変化に胸キュン!
眠るココちゃん、イチくん
(写真左から)弟犬・イチくん、姉犬・ココちゃん
@coco_chan117
こちらは、X(旧Twitter)ユーザー@coco_chan117さんの愛犬・ココちゃん(撮影時2才7カ月/シベリアン・ハスキー)と、イチくん(撮影時、生後2カ月/シベリアン・ハスキー)。

仲良く眠る様子がなんとも微笑ましいですが、このあとさらにキュンとする展開が待っていました。
眠るココちゃん、イチくん
@coco_chan117
イチくんは、寝返りを打ちながらだんだんとココちゃんのそばに近づいていき…

くっついた!

眠るココちゃん、イチくん
ピタッ♡
@coco_chan117
最終的にはこの距離感に! イチくんはココちゃんの頭に顔をくっつけて、スヤスヤと眠るのでした。

当時の様子を飼い主さんに聞いた!

眠るココちゃん、イチくん
ピタッとくっつく前の様子。
@coco_chan117
飼い主さんに話を聞くと、イチくんを新たに家族に迎えて犬の多頭飼いをスタートさせたばかりだったそう。撮影当時は飼い主さんがそばにいたため、イチくんをリビングでフリーにして過ごしていました。

イチくんは飼い主さんや姉のココちゃんと遊んで疲れてしまったのか、遊び終わると寝てしまったといいます。初めは隅っこで寝ていたというイチくんですが、寝返りを打ちながら転がっていくうちに、最終的にはあの距離感になったそうです。
まったりするココちゃん、イチくん
@coco_chan117
2頭のこの光景を見たとき、飼い主さんはどのようなことを思ったのでしょうか。
飼い主さん:
「姉のココがケージにいるイチのそばに行って横になることはありましたが、フリーであの距離で寝ていたのは初めてでした。

ココはもともと、ほかのお友だちと密着したりして寝るのが好きだったのですが、弟のイチには厳しくて…。初めは仲良くなれるか不安だったので、あの距離感で落ち着いて過ごせていることに安心と嬉しい気持ちがありました!」
眠るココちゃん、イチくん
別の日の2頭の様子。
@coco_chan117
また、飼い主さんは当時の2頭の気持ちをこう推測しています。
飼い主さん:
「イチから近づいているので、やはりまだ赤ちゃんで甘えたいのだと思います。ココのことをお母さん犬と重ねている部分もあるのかなと。ココは『なんかきた…ま、いっか』って感じで受け入れてくれたのかなと思います」

2頭は少しずつ関係を深めている最中!

ココちゃんとイチくん
家族写真を撮ったときの一枚。
@coco_chan117
人も犬も大好きで、愛嬌たっぷりだという姉・ココちゃん。表情豊かで、気持ちがわかりやすいコなのだとか。また、“ジャイアン”のような部分もあるらしく、飼い主さんは「全部自分のものだと思っているところがある(笑)」といいます。

一方、弟・イチくんはやんちゃでわんぱくな性格のコ。飼い主さんはイチくんを見ていると「生き抜く知恵がすごいなーと思うことがある」といい、こんなエピソードを話していました。
飼い主さん:
「お姉ちゃんのココが独占欲が強くておもちゃを共有して遊べないので、イチはおもちゃをもらったときはケージの奥でこっそりカミカミしています。ココに怒られそうになったら、さっと離れたりすることも。

また、ココと対等だと負けてしまうので、ココが疲れて寝ているときにここぞとばかりに寝ているココを遊びに誘っていますね(笑)」
ココちゃん、イチくん
@coco_chan117
これまでに何度かココちゃんを怒らせてしまったというイチくんですが、怒られながら「ここまではいいんだ、これはだめなんだ」と日々学んでいる様子が見られ、飼い主さんはイチくんの成長を感じているとのこと。

また、イチくんと接するなかでココちゃんにも変化が見られたといい、飼い主さんは嬉しく思うと話します。
飼い主さん:
「イチをお迎えしてすぐの頃はココがかなり厳しくて、ごはんやおもちゃを出して遊ぶときは別々でした。でも、フリーにするとココはしっかりと手加減をしてイチと遊んでいたんです。

いまでは、遊ぶときもごはんも同じ空間で大丈夫になり、ココは少しずつイチのことを受け入れてくれているのかなと感じています。

これからも仲良く、私たち飼い主では分かり合えない部分を支え合う相棒になってくれたら嬉しいですね」

【獣医師解説】寝返りを打ちながら先住犬に近寄る犬の心理

仲良く眠るココちゃん、イチくん
@coco_chan117
新入り犬のイチくんは、寝返りを打ちながらだんだんと姉のココちゃんのそばに近づいていき、顔をくっつけてスヤスヤと眠っていました。この光景から、どのようなことが読み取れるのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
岡本先生:
「新入り犬のイチくんは、近づきたい気持ちはあるものの、当時のココちゃんが厳しく接していたとのことなので、寝返りを打ちながら『許される距離』を少しずつ測っていたのではないかと思います。

イチくんのように、家に来たばかりで先住犬に甘えたり距離が近い犬は、子犬で大らかで懐っこい性格のコに多いと考えられます。

また、ココちゃんのように、新入り犬とよい関係性を築きやすい犬は、散歩やドッグランでの犬同士のコミュニケーションが好き・得意なコに多いのではないかと思います」
写真提供・取材協力/@coco_chan117さん/X(旧Twitter)
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ
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