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シニア犬になると甘えん坊になる? シニア犬が甘える理由と対応を獣医師に聞いてみた

愛犬がシニア期を迎えて「急に甘えん坊になったかな」と感じる飼い主さんは多いようです。

では、どうしてシニア犬になるとこのような性格の変化がみられるのでしょうか。

「シニア犬が飼い主に甘える理由と対応」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生が解説します。

シニア犬が急に甘えん坊になる理由

シニア犬になると甘えん坊になる? シニア犬が甘える理由と対応を獣医師に聞いてみた いぬのきもち
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シニア期を迎えた犬が急に甘えたり、人のそばにいたがる様子がみられることがあります。

これは、関節炎などの慢性痛、視覚・聴覚の低下などにより不安感が高まっていることや今までできていたことが難しくなるための葛藤が関わっていることがあります。

また、犬はシニア期になると自分の意志を通す気持ちが強くなることがあり、それが人への甘えに関わっていることも考えられます。

シニア犬が甘えて鳴いたり吠えたりするときの対応

シニア犬になると甘えん坊になる? シニア犬が甘える理由と対応を獣医師に聞いてみた いぬのきもち
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体の機能の低下が進んだシニア犬が、飼い主さんを後追いしたり甘えるようになったとき「こっちにきて」「自分だけにしないで」と鳴いたり吠えたりすることもあるでしょう。

犬が鳴くことには何らかの要求や気持ちが隠れています。シニア犬が甘えて鳴いたり吠えたりする場合の3つの対応をまとめました。

トイレのサポートをしてあげる

愛犬がトイレのときに鳴く場合はサポートをしてあげましょう。余裕があれば排泄中は見守ってあげたり、シートやおむつの交換が速やかにできるように準備をしておくとよいでしょう。

暮らしやすい環境を整えてあげる

愛犬が感じている日常の困りごとを減らしてあげることも鳴く機会を減らすことにつながります。トイレや食事、水を飲む場所への移動をしやすくするなど、シニア犬が暮らしやすい環境を整えてあげましょう。

たとえば、室内に段差など障害になるものはないか、寝床は暖かく快適か、トイレがし辛くないか、ご飯が食べ辛くないか、ハーネスやリードの着脱が辛くないかなど、愛犬を観察しながら確認してみましょう。

動物病院を受診する

シニア犬は慢性の関節痛のほか、症状が明らかになっていないだけで何かしらの疾患を持っていることも少なくありません。このため、愛犬の定期検診を習慣にしていただくことをおすすめします。

そのほか思い当たる原因がないのに犬が鳴く機会が過剰に増えている場合は、認知機能の低下や病気が関わっているケースもありますので、気になることがある場合は獣医師に相談をしてください。

シニア犬も老いに戸惑いを感じているかも?

柴犬
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シニア犬に甘えやわがままがみられる場合、飼い主さんが悩まれてしまうこともあるでしょう。しかし、老いによって感覚や身体機能が衰えてきたとき、今までできていたことが難しくなったり、思うようにならないことで戸惑ったりイライラしてしまうことは、人も犬も同じです。

愛犬の日常生活のストレスを緩和してあげること、生活の質を維持して不安感を緩和すること、定期的に検診を行い身体的な問題がないかを確認することはシニア犬をサポートするなかで重要なポイントとなります。

シニアになった愛犬が甘えん坊になったと感じたときの参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・山口みき先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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