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【獣医師監修】吠えにくい中型犬は?吠えない犬にするコツや対策も
吠えにくい犬の特徴は?
犬は吠える生き物
犬が吠えやすいのは、そういった習性の名残りもあるようです。
そうはいっても、来客に対してワンワン吠えたり、散歩中にすれ違った人に吠えかかったりするのは避けたいもの。いわゆる“無駄吠え”はできるだけ減らしていきたいですよね。
吠えにくい犬の特徴
また、短頭種の犬種も吠えにくいといわれています。短頭種とは、頭蓋骨の横幅に対して鼻の長さが短い、いわゆる“鼻ぺちゃ”な犬種のこと。マズルが短いためキャンキャンとした高い声が出にくい傾向にあります。
吠えない中型犬の犬種は?
吠えにくい中型犬はバセンジー
バセンジーのルーツは狩猟犬。しかしワンワンという力強い吠え声ではなく、少し変わった高い声で鳴くことが多いです。その独特な鳴き声から、アメリカでは「クック笑いの犬」と呼ばれているのだとか。
バセンジーはオオカミに近い原始的な特徴を持つ犬種。筋肉質で引き締まった体を持ち、独立心に富んだマイペースな子が多いといわれています。走ることが大好きなので、「一緒に運動したい!」という飼い主さんに向いているかもしれません。
ほかにはどんな犬種が?
いずれも中型犬ではありませんが、吠えにくい愛玩犬の犬種であれば、トイ・プードルやシー・ズー、ペキニーズなどが挙げられます。短頭種ではフレンチ・ブルドッグやパグが吠えにくいでしょう。
ほかにもゴールデン・レトリーバーも、気性が穏やかでフレンドリーなため、無駄吠えの少ない犬種といわれています。
吠えない中型犬にするための対策方法
無駄吠えが多く困っている場合は「なぜ吠えているのか」を見極め、以下の対策を実践してみてくださいね。
“おねだり吠え”は無視する
このとき、吠えるのをなだめようと犬をなでたり、おやつをあげたりして構うのは逆効果。犬は「吠えたら飼い主さんの気を引ける」と学習してしまいます。
このような “おねだり吠え”が始まった場合は、心を鬼にして無視するといいでしょう。たとえば犬をクレートに入れる、家族全員が部屋から出るなどして、要求に応えない姿勢を見せてください。
そして大切なのは、犬が静かになったタイミングで構ってあげること。それらを繰り返していくことで、「おとなしくしていたら構ってもらえる」と学習させましょう。
散歩でストレス発散
そのような場合は、いつもより散歩の時間を長くしてみたり、室内でおもちゃを使って遊んでみたりするのがおすすめです。ボールを転がして追いかけさせる遊びやロープを使った「引っ張りっこ遊び」で体を動かし、ストレスを解消させましょう。
「ハウス」のしつけをする
しつけ方は、チャイムを鳴らしてもらい、音が鳴ったタイミングで「ハウス」と言って、愛犬がハウスに入るように誘導します。きちんとハウスに入ったらおやつを与えてほめてください。
詳しいしつけの手順が知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
シチュエーション別の対策方法
散歩中、ほかの犬に吠える場合
ほかの犬に警戒して吠え続けることで、犬は「こうしていれば苦手な犬が遠ざかっていくだろう」と学んでしまうのだとか。そう思わせないようにするために、ほかの犬を見かけたら吠える前に回避してしまいましょう。
チャイムに吠える場合
そのようなときには「ハウス」の指示を出しましょう。ハウスに布などをかけて、来客の姿が見えないようにするとさらにいいですよ。
掃除機に吠える場合
犬が掃除機に反応して吠える場合は、掃除機が怖くないものだとわからせるために、根気強く慣らしていってください。
まずは電源の入っていない掃除機を置き、おやつを与えながら近づけていき、愛犬が落ち着いたらスイッチをオンにしてみましょう。
ふだん過ごしている部屋に掃除機を置いておくのも、犬にとってなじみのあるものになり効果的です。
気持ちよく暮らせる環境づくりを
必要なしつけはしっかりとおこないつつ、人と犬とがお互い気持ちよく暮らせるような環境を整えてくださいね!
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監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/松本マユ
※吠えにくさについては個体差にもよりますのであくまで参考にしてください。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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