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犬の吠えグセについて~どんなときに吠える? 吠えの理由別対策は?~

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犬を飼い始めたら、必ず覚えておきたいのが「吠える」ことへの対応。犬は、怖い、要求、うれしいなど、いろいろな意思表示の代わりに吠えます。なぜ吠えるのかを理解し、吠えさせないためにするべきことを覚えておくと、犬との生活がよりしやすくなります。ここでは、よくある吠えグセについて、その理由や対策をご紹介します。

犬はどんなときに吠える?

言葉を話せない犬にとっては、吠えることがひとつの感情表現、意思表示になります。しかし、その理由はさまざま。たとえば「雷や玄関チャイムなどの音に反応して吠える」「苦手な人や犬、車やバイクとすれ違うときに吠える」「遊んでほしい、かまってほしい、ゴハンやおやつがほしいときに吠える」「飼い主さんがいなくて不安で吠える」など。つまり、吠えることには、恐怖心、警戒心、要求、喜び、不安など、さまざまな理由があるのです。吠えグセはご近所トラブルや犬同士のトラブルなどにもなりかねないので、愛犬が吠える理由を理解して、上手に対策しましょう。吠えグセを直すのには、時間がかかることも。根気よく向き合うことが大事です。また、今は吠えグセがない犬でも、何かをきっかけに吠え始めることもあります。吠えグセ対策は、知っておくとよいでしょう。

音に反応して吠える理由と対策

物音に対して吠えるのは、恐怖心や警戒心のあらわれ。とくに雷や花火の音、玄関チャイムなどに対して吠える犬が多いです。人と生活する以上避けられない音もあるので、慣らすのが理想。

雷や花火の音への吠え対策

あらかじめ雷や花火の音を録音しておいたり、市販のCDやDVD、ダウンロードするなどして、音源を用意しておきます。おやつが入れられるおもちゃに集中させながら、愛犬が吠えないレベルのボリュームで、雷や花火の音を聞かせます。少しずつボリュームを上げ、怖いことは起きないと覚えさせましょう。実際に雷や花火の音がしたときは、飼い主さんもできるだけ冷静に。飼い主さんが大げさに驚いたり怖がったりすることが、愛犬の恐怖心を助長することもあるので、音がしても普段通りに過ごしたり、あえて笑顔でいることで、雷や花火の音は怖くないと印象づけましょう。音がしている間は、音楽やテレビなどの違う音でカモフラージュしても。

玄関チャイムへの吠え対策

玄関チャイムを鳴らすのは、誰かしらが訪ねてきたサイン。チャイムを鳴らす前に電話をしてもらい、おやつを与えてそれに集中している間にチャイムを鳴らしてもらいます。チャイムが鳴ったときにイイコトがあったと覚えれば、吠えなくなっていきます。このとき、チャイムに反応して吠え始めてからおやつを与えるのは逆効果。チャイムに反応して吠えたらおやつがもらえると覚えてしまい、チャイムのたびに吠えるようになりかねません。インターフォンの近くに、チャイムを鳴らさずに電話をするように書いた張り紙をするのも一案です。また、チャイムが鳴ったときは、飼い主さんも落ち着いて対応しましょう。大声を出したり、バタバタしてしまうと、愛犬もそれを見て興奮しがち。可能なら「ハウス」の声かけでハウスに入れるようにしておくとよいでしょう。知り合いなどが訪ねてきて、室内まで入るときは、吠えやむまでは徹底して無視を。来客にも「無視して」とお願いしておきましょう。吠えるのをやめて落ち着いたら「イイコ」などの声かけをすると、吠えてもメリットはない、吠えるのをやめたらイイコトがあったと覚えます。

窓の外の音への吠え対策

敏感な犬や警戒心の高い犬は、自分のテリトリーに近づいてきた不審なものを追い払うために吠えやすいです。車やバイク、人の足音など、近づく音に対して吠えたら、音が遠ざかっていったので、吠えることが有効なのだと勘違いしてしまうのです。こうした犬には、外の音や動きが感じにくい静かな部屋で過ごさせたり、遮音カーテン、防音シートなどを利用して、音を聞こえにくくする環境づくりをしましょう。

すれ違うときに吠える理由と対策

車やバイク、ほかの人や犬とのすれ違いは、散歩中やお出かけ先で避けられないシチュエーション。これ以上近づかれたくないという恐怖心や威嚇で吠えるほか、あいさつしたくて興奮している場合もあります。叱るよりほめたり、吠える状況を作らせない方法で回避しましょう。

車やバイクとすれ違うときの吠え対策

車やバイクはスピードが速く、音も大きいため、恐怖を感じて吠える犬もいます。最初は愛犬が吠えないくらいの離れた場所で車やバイクを視界に入れた状況でアイコンタクトを。車やバイクが通り過ぎても吠えずに飼い主さんに注目していられたらほめておやつなどを与えて。少しずつ車やバイクとの距離を縮めていきましょう。もし、飼い主さんに注目できずに吠えてしまったり、おやつを食べられないなら、かなり恐怖を感じているサイン。もう少し離れたところからトライしてみましょう。

人や犬とすれ違うときの吠え対策

人や犬とのすれ違い時に吠えるときは、アイコンタクトやオスワリができるか試してみます。できずに吠え続けるなら、小型犬は抱き上げて相手に背を向け、視界に相手を入れないようにして離れます。抱き上げられない中・大型犬は進行方向を変え、相手を視界に入れないようにしましょう。アイコンタクトやオスワリができたら、ほめておやつを与えて。吠え始める距離を少しずつ縮めていけるように練習を。近づけるようになったら、相手からおやつを与えてもらったりして、怖くないと教えましょう。もし、相手に近づきたくて吠える場合は、アイコンタクトやオスワリができ、吠えるのをやめたら「ヨシ」「オッケー」などの声かけで、相手に近づくことを許しましょう。相手にあいさつできることがごほうびなので、おやつを与える必要はありません。吠えているとあいさつさせてもらえないとわかれば、吠えにくくなっていきます。

おねだり吠えの理由と対策

遊んでほしいとき、ゴハンがほしいときなどに、要求を通すために吠えるケース。吠えるのをやめさせたいからと、無条件に応えていると、なかなかおねだり吠えをやめさせることができません。吠えても要求は通らないと理解させることで対応しましょう。

遊んでほしいときの吠え対策

吠えやむまでは応えないのが鉄則。時間がかかることもありますが、家族全員でルールを徹底して、吠えるのをやめて落ち着いたら遊んであげましょう。吠えても遊んでもらえないと覚えます。このとき、じつは無視しているつもりでも、目だけは愛犬を追ってしまうことがあります。これだけでも、愛犬は飼い主さんが反応していると感じ、吠え続ける場合があるので、目も合わせないように気をつけて。時間がかかることもあるので、可能な場合はご近所にも事情を説明して、理解してもらっておくと安心です。また、遊んでほしいと要求するのは、ひょっとしたらエネルギーがありあまっているからかもしれません。散歩の時間を増やしたり、引っ張りっこやモッテコイ遊びで全身を動かせる運動を意識し、エネルギーを放出させてあげるのも効果的です。

ゴハンがほしいときの吠え対策

毎日のゴハンの時間が決まっていると、時間がくるとそろそろだとわかっていて吠え始めるケースが多いです。また、飼い主さんが「ゴハンの時間だよ」などと声をかけていたり、ゴハンの準備に時間がかかったりすると、じらされたと感じで要求吠えにつながってしまいます。1日2回だったゴハンを、一日の摂取量を変えずに3回に分けてみたり、与える時間を決めないようにしてみましょう。ゴハンを準備する音とニオイに反応して吠えることも多いので、愛犬に音を聞かせないようにハウスに入れたり、すぐに与えられるようにあらかじめ1回分を小分けにしておくなどの工夫も有効です。

興奮時に吠える理由と対策

遊んでいる最中に興奮しすぎて吠えることもあります。この場合はいったん遊びをやめて落ち着くのを待ちましょう。吠えやむまでは遊びを再開しないで。犬同士の遊びでは相手の犬をケガさせてしまうこともあるので、一度落ち着かせることが大事です。また、大好きな人に会えて興奮するあまり、飛びつきながら吠える場合も。飼い主さんの帰宅時にも多いケースです。この場合も落ち着くまでは無視。飛びついてくるなら、くるりと背を向け、相手にしないで落ちつくまで待ちましょう。落ち着いてオスワリやフセをしたら、ほめてあげると、落ち着けばかまってもらえると覚えます。かまってもらうことがごほうびになるので、おやつは不要です。リードを持つだけで散歩に行けると思い、興奮して吠える犬もいます。この場合はリードを持っても出かけないなど、リードを持つ=散歩という思い込みや期待感を薄くするとよいでしょう。

不安時に吠える理由と対策

飼い主さんが部屋を出ると、不安で吠える犬も。出かける気配を感じたり、飼い主さんが寝室に行くとわかって寂しい、不安な気持ちから吠えることがほとんどです。出かけるときにバッグを持つ、鍵の音がする、「行ってくるね」「おやすみ」などの声かけを大げさにしてしまうといったことで、今から飼い主さんがいなくなると察知した愛犬は不安を感じて吠えるように。吠えるたびに応えてしまうと、吠えれば戻ってくると思い、期待感からクセになってしまいます。バッグやカギを持つところを見せないようにして、出かける気配を感じさせないようにしたり、寝るときは吠えても応えないようにしましょう。また、寂しさや不安を感じるのは、ふれあいの時間が足りていないからかもしれません。日中、散歩や遊びなどで十分にふれあえば、飼い主さんへの信頼感も高まり、夜は疲れて眠りやすくなります。寝るときはケージやクレートに布をかけて視界を遮り、余計な不安を感じさせないような環境づくりをするのもよいでしょう。

出典:『いぬのきもち』2016年4月号(初めて)P47~「犬のアタマの中をのぞいたら 吠え・噛みの理由がわかった」、『いぬのきもち』2016年6月号(初めて)「しつけに困っていない飼い主さんがやっていない10のこと」P22、P26、P28、P23、P30、P31、『いぬのきもち』2017年9月号(初めて)P43~「吠えグセ直し集中講座」

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