犬を飼っている方なら、愛犬の去勢・避妊手術について考えたことがあるのではないでしょううか。もちろん、愛犬の健康や体のことが一番大事ですが、費用のことも気になりますよね。
この記事では、去勢避妊手術にかかる費用についてご紹介します。
オス犬の去勢手術のメリットは
性成熟を迎えたオス犬は、メスを追う、マーキング、ケンカに巻き込まれるといった問題行動がみられる傾向がありますが、去勢手術によって精巣腫瘍、前立腺肥大、会陰ヘルニア、精巣炎、肛門周囲腺腫などの病気と、問題行動の予防が期待できます。
メス犬の避妊手術のメリット
性成熟を迎えたメス犬は、生後6〜10ヶ月の頃に最初の発情期を迎え、年1〜2回の間隔で発情期がやってきます。
避妊手術によって望まない妊娠、子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの病気、発情による興奮やストレスを予防できます。
ただし、乳腺腫瘍の予防については、2歳半を過ぎての避妊手術にはあまり効果がなく、予防目的としては最初の発情の前に避妊手術を行うことが望ましいです。
去勢避妊手術の注意点
去勢避妊手術で共通しているのは、全身麻酔のリスクや繁殖ができなくなる、肥満になりやすくなることです。
避妊手術については、発情中は出血量も多く、急激なホルモンバランスの変化で体調不良を起こす恐れがあるため、発情後1ヶ月は期間を空けて手術を受けるようにしましょう。
去勢避妊手術の費用
動物病院は自由診療なので、去勢避妊手術の費用や入院・治療費などは病院によって異なります。一般的に術前検診や手術、処置、入院などの費用を含めると、去勢手術の場合は小〜中型犬で3〜5万円、大型犬で5〜7万円程度、避妊手術の場合は小型犬で4〜6万円、大型犬で6〜8万円程度といわれています。
避妊手術には卵巣摘出と卵巣と子宮を全摘する方法があり、腹腔鏡手術は金額が高くなる傾向があります。
他にも持病のある犬や高齢の場合は、全身麻酔による手術のリスクを減らすため、追加検査や追加薬剤によって金額が高くなることがあります。
ペット保険は適応外
基本的に去勢避妊手術の費用はペット保険適応外となりますが、停留睾丸など治療のための手術は適応されるケースや去勢避妊手術を行うと保険料が割引される保険会社もあるので問い合わせておきましょう。
補助金制度の活用
去勢避妊手術について助成金が出る自治体や補助金制度を設けている獣医師会もあります。これらの制度については市区町村、獣医師会に問い合わせてみることをおすすめします。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください